VRMでVTuberを始めたいと思っても何から手をつければよいか分からずに手が止まってしまう人は多いです。
この記事ではVRMモデルの準備から配信ソフトの選び方までを一連のステップとして整理して解説します。
初めてでも迷わないように具体的なツール名や注意点も合わせて紹介するので自分のペースで読み進めてください。
VRMでVTuberを始める準備ステップ5つ
ここではVRMでVTuberを始めるために押さえておきたい全体の流れを五つのステップに分けて整理します。
あとから機材やソフトを買い直さなくて済むように順番通りに考えていくことが大切です。
全体像が見えているだけで予算配分やスケジュールも立てやすくなります。
配信で使いたいVTuber像を描く
最初のステップはどんなVTuberとして活動したいかイメージを固めることです。
ゲーム配信中心にするのか雑談メインにするのかで必要な表情やモーションの作り込みが変わります。
3Dで全身をしっかり動かしたいのかバストアップ中心でよいのかもこの段階で決めておきます。
活動スタイルが決まるとVRMモデルのテイストや必要なトラッキング機材のレベルも自然と絞り込めます。
VRM対応の機材環境を整える
次にVRMモデルを動かすために必要なPCと周辺機器の条件を確認します。
VRMモデルは3Dデータなのである程度のグラフィック性能を持つWindowsPCがあると安心です。
表情や口パクをリアルタイムで反映させるにはWebカメラまたはiPhoneなどのトラッキング用カメラも必要になります。
配信プラットフォームに音声を届けるためにUSB接続のマイクやオーディオインターフェースも事前に用意しておきます。
VRMモデルの入手方法を選ぶ
VRMでVTuberを始めるには自分のアバターとなるVRMモデルを用意する必要があります。
自作したい場合はVRoid Studioなどの3Dキャラクター制作ソフトからVRM形式で書き出す方法が定番です。
モデリングが苦手な場合は既に販売されているVRMモデルを購入したりクリエイターに制作を依頼したりする選択肢もあります。
どの方法を選ぶにしても利用規約とライセンスは必ず確認しVTuber活動での使用が許可されていることを確かめてください。
VRM対応ソフトの組み合わせを決める
VRMモデルを動かして配信画面に映すにはトラッキングソフトと配信ソフトの二つが必要です。
代表的なトラッキングソフトとしてVSeeFaceや3teneやLuppetなどがあり多くがVRM形式に対応しています。
配信ソフトにはOBS StudioやStreamlabsなどがありトラッキングソフトの映像をキャプチャーしてYouTubeやTwitchに送出します。
自分のPCスペックややりたい演出に合わせてソフトの組み合わせを決めておくと後の設定がスムーズになります。
VRMの利用規約を確認する
VRMはファイルの中にライセンス情報を埋め込める仕様になっており制作者の利用条件が一目で分かるようになっています。
商用利用禁止や公序良俗に反する用途への禁止など注意書きが入っている場合もあります。
購入したVRMモデルでも改変の可否や再配布の可否が細かく指定されていることが多いです。
後からトラブルにならないようにVTuber活動の内容とライセンス条件が矛盾していないか必ず確認しておきます。
テスト配信で操作に慣れる
最後のステップは本番配信の前に限定公開やテスト配信で一度動作を確認することです。
カメラの位置や照明の強さによって表情トラッキングの精度が大きく変わることがあります。
配信画面のレイアウトや音量バランスも実際にしゃべりながら確認すると細かい調整点が見えてきます。
小さな不具合はこの段階で洗い出しておくことで本番の初配信を安心して迎えられます。
VRMで動くVTuberアバターの作り方
ここではVRM形式の特徴と実際にVRMモデルを準備するための選択肢を整理します。
自作と依頼のどちらが自分に向いているか判断しやすくなるようにメリットと注意点を分かりやすくまとめます。
VRM形式の基本仕様
VRM形式は人型アバターに特化した3Dモデルファイルで表情や視線やライセンス情報などを一つのデータにまとめられる点が特徴です。
Unityベースの多くのアプリケーションで扱えるため一度作ったアバターを複数のサービスで使い回しやすくなっています。
髪や服の揺れやまばたきなどアバターらしい挙動に必要な情報があらかじめ規格として整理されているため初心者でも扱いやすいです。
既存のFBXやGLBモデルをUniVRMなどのツールで変換してVRMとして利用することもできます。
| 用途 | 人型アバター用3Dモデル |
|---|---|
| 主な特徴 | 表情や視線やライセンス情報を内包 |
| 対応アプリ例 | VSeeFaceや3teneやVRoid Hubなど |
| 制作ワークフロー | 3DモデルをUnityに読み込みUniVRMでエクスポート |
| 想定プラットフォーム | VTuber配信やVRアプリやメタバース空間 |
無料ツールで自作する流れ
コストを抑えたい場合やオリジナル性を重視したい場合は無料ツールを使って自作する方法が有力です。
代表的な選択肢としてVRoid Studioがあり髪型や服や表情をGUIで直感的に編集できます。
完成したモデルはそのままVRM形式でエクスポートできるためVTuber向けのワークフローと相性が良いです。
ポリゴン数やマテリアル数を減らして軽量化しておくと配信時の負荷を下げやすくなります。
- VRoid Studio
- Avatar Maker
- BlenderとUniVRM
- 既存3DモデルのVRM変換
制作依頼でクオリティを上げる
モデルの完成度やオリジナリティを最大化したい場合は3DモデラーにVRMモデル制作を依頼する方法もあります。
依頼時には用途や予算や納期を明確に伝えポーズサンプルやラフデザインを共有しておくと完成イメージのズレを防げます。
表情差分や衣装のバリエーションをどこまで含めるかによって見積もりが大きく変わるので優先度を決めておくことが大切です。
納品形式がVRMまたはUnityプロジェクトかによって後の運用も変わるため契約前に必ず確認しておきます。
VRM対応のVTuber配信ソフトの選び方
このセクションではVRMモデルを動かすトラッキングソフトと配信ソフトの役割を整理します。
自分のPC環境や配信スタイルに合ったソフト構成を決めることでトラブルを減らしやすくなります。
トラッキングソフトの種類
VRMモデルをリアルタイムで動かすためのトラッキングソフトにはいくつかの代表的な選択肢があります。
顔と上半身を中心に動かしたい場合はVSeeFaceや3teneのようなWebカメラベースのソフトが扱いやすいです。
手指の細かい動きを反映させたい場合はLeap MotionやVRコントローラーに対応したLuppetなどが候補になります。
どのソフトも基本的にはVRM形式に対応しているため自分の用途に合う操作感や機能を基準に選びましょう。
- VSeeFace
- 3tene
- Luppet
- Animaze
- VirtualCast
配信ソフトとの連携パターン
トラッキングソフトで動かしたVRMモデルの映像は配信ソフトを通じてYouTubeやTwitchに送られます。
一般的にはトラッキングソフトのウィンドウをキャプチャーして配信画面にレイアウトする形がシンプルです。
クロマキー合成で背景を透過させるとゲーム画面や資料の上にアバターを重ねて表示できます。
配信ソフト側でシーンを複数用意しておくと雑談とゲーム実況でレイアウトを切り替えやすくなります。
| トラッキングソフト | VSeeFaceや3teneなど |
|---|---|
| 配信ソフト | OBS StudioやStreamlabsなど |
| 映像の受け渡し方法 | ウィンドウキャプチャーやゲームキャプチャー |
| 背景処理 | グリーンバックやクロマキー合成 |
| 主な配信先 | YouTubeやTwitchやニコニコ生放送 |
PCスペック別のおすすめ構成
PCの性能によって選ぶべきソフト構成や設定の重さは変わります。
グラフィック性能が控えめなPCでは軽量なトラッキングソフトとシンプルなシーン構成を心がけると安定しやすいです。
十分なGPUとCPUを搭載したPCであれば高解像度のVRMモデルやリッチな背景演出も問題なく扱えます。
最初は余裕を持った設定で始めて徐々に画質やエフェクトを上げていくとクラッシュやフリーズのリスクを減らせます。
VRMモデルでVTuber配信を安定させるコツ
ここでは実際にVRMで配信を始めたあとに遭遇しがちなトラブルとその対策を整理します。
配信が安定していることは視聴者の満足度だけでなく自分のモチベーション維持にも直結します。
ラグやカクつきの原因
VRMモデルの動きがカクつく場合はPCの負荷やソフトの設定値が原因であることが多いです。
トラッキングソフトと配信ソフトの両方で解像度やフレームレートを上げすぎていると処理が追いつかなくなります。
バックグラウンドで動いている常駐ソフトがCPUやメモリを圧迫しているケースも少なくありません。
原因を切り分けるためにもタスクマネージャーでリソースの使用状況を確認する習慣をつけておきましょう。
- 解像度設定の見直し
- フレームレートの調整
- 常駐ソフトの整理
- 配信ビットレートの最適化
- 冷却環境の改善
トラッキング精度を高める設定
表情や口パクの追従が不自然に感じる場合はカメラ位置や照明やソフト側の感度設定を見直します。
カメラは顔と水平かやや上からの角度で設置し画面との距離を一定に保つと安定しやすいです。
部屋が暗いと顔認識が不安定になるためリングライトなどで均一に照らすと精度が向上します。
トラッキングソフトの設定では感度とスムージングのバランスを少しずつ変えながら自分に合う値を探しましょう。
| カメラ位置 | 顔とほぼ同じ高さで正面付近 |
|---|---|
| 照明環境 | 正面からの均一な明るさ |
| 感度設定 | 小さな表情も拾う程度に調整 |
| スムージング | 揺れを抑えつつ遅延を感じにくい値 |
| テスト方法 | 短い録画で動き方を確認 |
長時間配信で気をつけたいポイント
長時間の配信ではPCやカメラの熱や自分の姿勢の負担も考慮する必要があります。
定期的に休憩を挟みながら配信ソフトの負荷や温度を確認すると突然のフリーズを防ぎやすくなります。
VRMモデルの物理演算やエフェクトは負荷が高いため長時間配信では控えめな設定にする判断も有効です。
自分の体調と相談しながら無理のない時間帯と頻度で続けることが結果的に活動の継続につながります。
VRMでVTuber活動を続けるための注意点
このセクションではVRMならではのライセンスや収益化やデータ管理のポイントを整理します。
活動を長く続けるためには技術面だけでなくルールやリスクへの理解も欠かせません。
ライセンスの考え方
VRMモデルには制作者が設定した利用条件が含まれており商用利用や改変の可否などが記載されています。
個人配信であってもスーパーチャットやメンバーシップを受け取る場合は商用利用とみなされることがあります。
二次創作物としての扱いやグッズ展開の可否などもライセンスに書かれている場合があるため事前に読み込んでおきます。
不明点がある場合は制作者に問い合わせたり利用を控えたりするなど慎重な対応が必要です。
| 商用利用 | 収益化配信やスポンサー案件への利用可否 |
|---|---|
| 改変可否 | 色替えや衣装追加などの許可範囲 |
| 再配布 | 改変モデルの配布や共有の扱い |
| クレジット表記 | 配信概要欄などでの制作者名の記載義務 |
| 禁止事項 | 暴力表現や公序良俗に反する利用など |
収益化の判断基準
VRMでVTuberとして活動していくと広告収入や投げ銭や案件など収益のチャンスが生まれます。
ただしモデルのライセンスや使用中の音源や素材の権利によっては収益化に制限がかかることがあります。
各プラットフォームの規約とVRMモデルやBGMの利用許諾を合わせて確認し問題がない形で収益化を進めましょう。
早めの段階から収益の流れを整理しておくことで確定申告や経費計上もしやすくなります。
- 広告収入
- スーパーチャット
- メンバーシップ
- 企業案件
- グッズ販売
データ管理の習慣
VRMモデルや配信レイアウトのデータは一度失うと復旧が難しいため日常的なバックアップが重要です。
モデルデータやUnityプロジェクトや設定ファイルはクラウドストレージと外付けストレージの両方に保存しておくと安心です。
ソフトのバージョンアップ前には必ず現在の環境をコピーしておき万が一動かなくなっても戻せる状態を維持します。
トラブル時に慌てないためにもフォルダ構成とファイル名を分かりやすく整える習慣をつけておきましょう。
VRMで始めるVTuber活動の要点整理
VRMでVTuberを始めるには理想の活動スタイルを決めたうえで機材とソフトとモデル準備の順番を意識することが大切です。
VRM形式はアバターに特化したファイル仕様のおかげで一度作ったモデルをさまざまなアプリや配信環境で活用できます。
トラッキングソフトと配信ソフトの役割を分けて考えれば自分のPC環境に合わせた無理のない構成を組み立てられます。
ライセンスや収益化のルールを早めに確認し日ごろからデータ管理を徹底しておくことで長く安心して活動を続けられます。
少しずつテスト配信を重ねながら自分のVRMアバターと一緒に成長していく感覚を楽しんでください。

