VTuberのイラストをこれから描きたい人や、絵師にVTuberのイラストを依頼したい人は多くいます。
この記事では、VTuberのイラスト作りの流れやコツ、依頼の進め方や権利面の注意点までをまとめて解説します。
自分で描く場合と外部に頼む場合のどちらにも触れるので、自分に合った方法をイメージしながら読み進めてください。
VTuberのイラストを魅力的に描くコツ7選
ここでは、VTuberのイラストを自分で描くときに意識しておきたい基本的なポイントを7つに分けて解説します。
キャラクターのコンセプトや配色、ポーズなどの考え方を整理しておくと、配信映えするVTuberのイラストを作りやすくなります。
キャラクターコンセプト
最初に決めるべきなのは、VTuberのイラスト全体を貫くキャラクターコンセプトです。
どんな性格でどんな雰囲気のVTuberにしたいのかを、一言で説明できるくらいまで整理しておくとデザインがぶれにくくなります。
視聴者に覚えてもらいやすいモチーフや職業イメージを一つだけ強く入れると、見た瞬間に印象に残るイラストになります。
配色とイメージカラー
VTuberのイラストでは、チャンネル全体のイメージを決める配色とイメージカラーがとても重要です。
ベースとなるメインカラーを一つ、サブカラーを一つか二つに絞ると画面上でごちゃつきにくくなります。
髪色や衣装の色は、YouTubeのダークテーマや配信画面の背景色と並べても埋もれない彩度や明度を意識すると効果的です。
顔と表情
VTuberのイラストで一番長く映るのは顔なので、目の形や大きさ、表情の作り込みに時間をかける価値があります。
目のハイライトやまつげの描き込みで感情の方向性が大きく変わるため、元気系かクール系かなどを先に決めてから描き進めるとよいです。
笑顔だけでなく、驚きや照れなど配信でよく使いそうな表情を意識してデザインしておくと、後のモデリングでも活かしやすくなります。
ポーズとシルエット
立ち絵のポーズは、遠目から見たときにシルエットでキャラの雰囲気が伝わるかどうかを基準に考えます。
腕を体の前にまとめすぎると輪郭が潰れやすいため、片手を腰に当てるなど少し広がりのあるポーズにすると見栄えが良くなります。
武器やマイクなどの小物を持たせる場合も、シルエットがごちゃつかない位置を探しながらラフを調整するとバランスが整います。
コスチューム
衣装デザインは世界観を伝える大きな要素ですが、描き込みすぎると作業量とモデリングの負担が一気に増えます。
シンプルな形に一つだけ特徴的なパーツや柄を入れると、描きやすさとオリジナリティのバランスが取りやすくなります。
配信で長時間表示されることを意識して、細かすぎる柄よりも一目で印象が伝わるモチーフを優先すると良いです。
背景と小物
VTuberのイラストは立ち絵だけでなく、アイコンやヘッダー用に簡単な背景や小物を描くことも多くなります。
背景はグラデーションやシンプルな図形に抑えつつ、キャラのテーマに関係する小物を一つか二つ置くと雰囲気が出ます。
背景の色とキャラのイメージカラーがケンカしないように、彩度や明度をずらして主役がどちらかを明確にしておきましょう。
ラフから仕上げまで
VTuberのイラストは、ラフの段階でポーズやバランスをしっかり決めるほど後の工程がスムーズになります。
ラフではディテールよりも全体のシルエットや視線の動きを意識し、問題がなければ線画や色塗りに進みます。
仕上げでは、画面のコントラストや発光表現を少し強めにすると、配信画面の縮小表示でも映えるイラストになります。
VTuberイラストの準備ポイント
ここでは、VTuberのイラストを使う前提として知っておきたい用途やサイズ、ファイル形式などの準備事項を整理します。
事前に必要な情報を押さえておくと、自作でも依頼でもスムーズに制作を進めることができます。
活動スタイル
最初に、VTuberとしてどのような活動を中心に行うのかをざっくり決めておくと、イラストの使い方が見えやすくなります。
雑談や歌配信がメインなのか、ゲーム実況やコラボが多いのかで、求められるポーズや表情の方向性も変わります。
活動スタイルを決めておくと、必要なイラストの枚数やバリエーションも計画しやすくなります。
- YouTube配信用の立ち絵
- サムネイル用の差分イラスト
- TwitterやXのアイコン
- ヘッダーやバナー画像
- グッズ展開を想定した全身絵
必要な画像サイズ
VTuberのイラストは、配信画面やサムネイルなど用途ごとに適した画像サイズを意識しておくことが大切です。
特に立ち絵は拡大しても崩れないよう、縦長で高解像度のキャンバスを用意しておくと安心です。
各用途の目安を把握しておくと、自作だけでなく絵師に依頼する際にも指定しやすくなります。
| 用途 | 立ち絵全身用キャンバス |
|---|---|
| 目安サイズ | 縦6000〜8000px程度 |
| 配信画面用 | 1920×1080pxの画面に対応する解像度 |
| サムネイル用 | 1280×720px程度 |
| アイコン用 | 正方形1000×1000px前後 |
ファイル形式とレイヤー
VTuberのイラストを後からLive2Dなどで動かす予定がある場合は、レイヤー分けとファイル形式を最初から意識しておく必要があります。
目や口、前髪、手など、動かしたいパーツごとにレイヤーを分けておくと、モデリング工程での修正が少なくて済みます。
最終的な納品用には汎用的なPNGと、編集可能なPSDやクリスタ形式の両方を用意しておくと安心です。
VTuberイラスト依頼の進め方
ここでは、外部の絵師やクリエイターにVTuberのイラストを依頼するときの基本的な流れとコツを解説します。
依頼先の選び方や、事前に整理しておきたい情報、料金相場の目安を知っておくことでトラブルを減らせます。
依頼先サービス
個人でVTuberのイラストを依頼する場合は、イラストのマッチングサービスやクラウドソーシングを利用するケースが一般的です。
イラストやLive2Dイラストに特化したマーケットや、幅広いクリエイターが登録している総合サービスから探すことができます。
それぞれ取り扱いジャンルや手数料、見積もりのスタイルが異なるため、自分の予算や求める安心感に合うサービスを選ぶとよいです。
- イラスト特化型のマッチングサービス
- VTuber向けカテゴリがある総合マーケット
- イラスト制作依頼サービス
- クラウドソーシング型の受発注サイト
- 個人サイトやSNSからの直接依頼
依頼前に整理する項目
スムーズにVTuberのイラストを依頼するためには、事前にキャラクターの設定や希望条件を箇条書きレベルでまとめておくことが重要です。
どこまで具体的にイメージが固まっているかで、クリエイター側の提案のしやすさや見積もりの精度が変わってきます。
最低限押さえておきたい項目を一覧にしておくと、自分の頭の中も整理されます。
| 等身 | 高身長の等身キャラかデフォルメ寄りか |
|---|---|
| 性格 | 明るい元気系かクール系かなどの雰囲気 |
| 外見 | 髪型や髪色、目の色、服装のイメージ |
| モチーフ | 動物や趣味、職業などのテーマ |
| イメージカラー | チャンネル全体のメインカラー候補 |
| 用途 | 配信立ち絵かサムネ用かグッズ用か |
| 納期と予算 | 希望納期とおおよその予算上限 |
料金相場の目安
VTuberのイラスト制作費は、依頼範囲やクリエイターの実績によって大きく変動します。
立ち絵だけなのか、Live2D用のパーツ分けやモデリングまで含めるのかで、必要な予算が数万円から数十万円規模まで変わることもあります。
まずは自分の予算帯を決めたうえで、その範囲で実績やサンプルが好みのクリエイターを探すのが現実的です。
| 立ち絵上半身 | 数万円程度からの事例が多い |
|---|---|
| 立ち絵全身 | 数万円〜十万円前後の幅広い相場 |
| 立ち絵+モデリング | 十万円〜数十万円規模になることもある |
| 有名絵師への依頼 | ケースによっては百万円以上になる場合もある |
自作でVTuberイラストを描くときのステップ
ここでは、外注せず自分でVTuberのイラストを描きたい人向けに、おおまかな制作フローと準備の仕方を紹介します。
いきなり完璧を目指すのではなく、使いやすさと練習しやすさを両立させることがポイントです。
練習に使いたいソフト
VTuberのイラスト制作には、レイヤーやブラシ機能が充実したペイントソフトを使うのが基本です。
有料の定番ソフトだけでなく、スマホやタブレットでも使える無料アプリも多いので、まずは試しやすい環境を選ぶと続けやすくなります。
最初は機能の多さよりも、自分が直感的に線を引きやすいかどうかを基準に選ぶと良いです。
- PC向けペイントソフト
- タブレット向けペイントアプリ
- スマホ向けお絵描きアプリ
- ブラウザで使えるペイントツール
- 筆圧対応ペンタブレット環境
制作フロー
自作でVTuberのイラストを描くときも、基本的な制作フローを決めておくと毎回の作業が安定します。
工程を分けて考えることで、一度にすべてを完璧にしようとして手が止まる状態を防ぎやすくなります。
代表的な制作フローの例を押さえておき、自分なりの流れを少しずつカスタマイズしていきましょう。
| ラフ | ポーズやシルエットをざっくり決める段階 |
|---|---|
| 線画 | ラフを整えながら線をクリアに描き起こす段階 |
| ベース色 | 肌や髪、服などの基本色を塗り分ける段階 |
| 影とハイライト | 光源を意識しながら立体感を加える段階 |
| 仕上げ | 発光やテクスチャなどの効果を足す最終段階 |
失敗しやすいポイント
自作でVTuberのイラストを描くときにありがちなのは、配信画面での見え方を想像せずに描き込みすぎてしまうことです。
細かい装飾を増やしすぎると、縮小表示したときに何が描かれているのか分かりにくくなる場合があります。
全体のシルエットと顔の印象を最優先にし、それ以外の要素は少し控えめにするくらいのバランスを意識すると安定します。
VTuberイラストの権利とマナー
ここでは、VTuberのイラストを利用するときに必ず意識したい著作権や契約、マナー面の基本を整理します。
権利関係をあいまいなまま活動を続けると、後から思わぬトラブルにつながる可能性があります。
著作権の基本
一般的に、VTuberのイラストやモデルを制作した人には著作権が発生し、その権利は原則としてクリエイター側に帰属します。
VTuberとして活動する人は、そのイラストやモデルをどこまで利用してよいかという利用許諾を受ける形か、契約で著作権の譲渡を受ける形のどちらかで運用することになります。
どの権利がどちらの手元にあるかを契約書ややり取りの中で明確にしておくことが、後々の安心につながります。
契約や利用範囲
VTuberのイラストを外部に依頼する場合は、著作権の帰属だけでなく、商用利用やグッズ化、二次創作の扱いなども確認する必要があります。
著作権自体の譲渡を行うケースもあれば、権利はクリエイターに残したまま、一定の範囲で利用を許可する契約にするケースもあります。
どこまでが追加料金の対象になるのか、トラブル時にどう対応するのかを事前にすり合わせておくと安全です。
| 著作権の帰属 | クリエイター側か依頼者側かを明記する |
|---|---|
| 商用利用 | 収益化配信やグッズ販売の可否 |
| 二次利用 | 他プラットフォームや別企画での利用範囲 |
| 改変 | 色替えや衣装変更などの可否 |
| クレジット表記 | 説明欄やプロフィールでの名前の出し方 |
トラブルを避けるための心構え
トラブルを避けるためには、有名アニメキャラクターや他のVTuberに極端に似せたイラストを避けるなど、デザイン面でも配慮が必要です。
似たデザインは著作権だけでなく商標の観点からも問題になる可能性があるため、オリジナリティのあるモチーフ選びを心がけましょう。
権利者から指摘があった場合には、速やかに変更や削除に応じる姿勢を持っておくと、不要な対立を避けやすくなります。
- 他作品への過度な類似を避ける意識
- 疑問点は事前にクリエイターへ相談する習慣
- 契約書やメッセージ履歴の保存
- 権利者からの指摘には冷静に対応する姿勢
VTuberイラストで自分らしさを表現するために意識したいこと
VTuberのイラストは、単なる見た目ではなく、中の人の人格や活動スタイルを視覚的に表現する大切な要素です。
自作するにせよ依頼するにせよ、コンセプトや配色、表情などの方向性を自分の言葉で説明できるようにしておくと、ブレないキャラクターが生まれます。
あわせて、用途に合ったサイズやファイル形式、権利や契約の基本を押さえておくことで、長く安心して活動を続けることができます。
自分のペースで準備を進めながら、理想のVTuberのイラスト像を少しずつ形にしていきましょう。

