VTuberのCMについて検索する人は「どんな企業がどんなVTuberを起用しているのか」「自社のCMにVTuberを使う価値はあるのか」が気になっています。
この記事ではテレビCMやWebCMにVTuberを起用した代表的な事例を整理しながら、広告効果や活用パターン、注意点までを一通り確認できるように構成しています。
マーケ担当者はもちろん、VTuber側として企業案件を目指す人にとっても、VTuberのCMを俯瞰して理解するためのガイドとして役立ててください。
VTuberのCM出演事例で押さえる魅力7選
ここでは実際にVTuberを起用して放映された主なCM事例を取り上げながら、VTuberのCMならではの魅力を具体的にイメージできるように整理します。
それぞれの事例で「どのようなVTuberが起用されたのか」「どの媒体で展開されたのか」「どんな話題を生んだのか」に注目して読むと、自社で企画するときのヒントが得やすくなります。
すべての事例をそのまま真似する必要はないので、自社のターゲットや商品に近いケースを中心に参考にしてみてください。
カレーメシ×ホロライブ
日清食品のカレーメシはホロライブ所属のVTuberをアンバサダーに起用し、テレビCM枠とYouTubeを組み合わせた大型キャンペーンを展開しました。
地上波の60秒CMとオンライン配信を連動させることで、ファンにとってイベントのような盛り上がりを生み出した点が大きな特徴です。
SNS上ではハッシュタグが世界トレンド入りするなど、VTuberファンの熱量を可視化できた代表的な成功例として語られています。
| コラボ名 | カレーメシ×ホロライブ |
|---|---|
| 出演VTuber | ホロライブ所属タレント数名 |
| 企業・ブランド | 日清食品 カレーメシ |
| CMの媒体 | テレビCM・YouTube |
| 企画のポイント | 地上波と配信を連動させたキャンペーン |
| 関連リンク | 公式ニュースを見る |
カップヌードル味噌×キズナアイ
カップヌードル味噌のCMでは、人気VTuberのキズナアイが商品パッケージに合わせた衣装で登場し、大きな話題になりました。
企業側が「CMタレントにAIを導入する」と明言したユニークなコンセプトは、VTuberらしい未来感のある世界観づくりに貢献しています。
商品の特徴を伝えるだけでなく、キャラクター性そのものがCMの見どころになっている点が、VTuberのCMらしいポイントです。
| コラボ名 | カップヌードル味噌×キズナアイ |
|---|---|
| 出演VTuber | キズナアイ |
| 企業・ブランド | 日清食品 カップヌードル味噌 |
| CMの媒体 | テレビCM・Web動画 |
| 企画のポイント | 商品カラーに合わせた専用衣装と世界観 |
| 関連リンク | コラボ詳細を見る |
チーズおかき×キズナアイ
菓子メーカーのブルボンは、チーズおかきのCMソングをキズナアイにプロデュースさせる形でVTuberとのコラボを行いました。
キズナアイが自らラップで歌う「Say チーズおかき」は、CMソングとVTuberの動画コンテンツが一体になった企画です。
ファンが自然に口ずさみたくなる楽曲で商品を印象付ける手法は、音楽とVTuberを掛け合わせたCMの好例と言えます。
| コラボ名 | チーズおかき×キズナアイ |
|---|---|
| 出演VTuber | キズナアイ |
| 企業・ブランド | ブルボン チーズおかき |
| CMの媒体 | テレビCM・YouTube |
| 企画のポイント | VTuber自身が担当するCMソング |
| 関連リンク | CMソング動画を見る |
ソフール×壱百満天原サロメ
ヤクルトのヨーグルト「ソフール」のCMでは、壱百満天原サロメが天の声役として出演し、女優の内田有紀との掛け合いで商品を紹介しました。
VTuberの独特な口調やキャラクター性を活かしつつ、実写タレントとの共演で世代を問わない親しみやすさを演出しています。
テレビCMだけでなくYouTubeにも動画が公開され、オンラインとオフラインの両方で認知を広げた事例です。
| コラボ名 | ソフール×壱百満天原サロメ |
|---|---|
| 出演VTuber | 壱百満天原サロメ |
| 企業・ブランド | ヤクルト ソフール |
| CMの媒体 | テレビCM・YouTube |
| 企画のポイント | 実写タレントとの掛け合いによる訴求 |
| 関連リンク | 企業PR事例を見る |
ファイナルファンタジーXIV×兎田ぺこら
オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」のCMでは、俳優やイラストレーターに加えてホロライブ所属の兎田ぺこらが出演し、ゲームへの愛情を語る構成になりました。
複数ジャンルの著名人に並んでVTuberが出演することで、ゲームタイトルのファン層の広さを視覚的に示しています。
ゲームとVTuberの相性の良さを活かしたクロスプロモーションの一例として、エンタメ系コンテンツの参考になります。
| コラボ名 | ファイナルファンタジーXIV×兎田ぺこら |
|---|---|
| 出演VTuber | 兎田ぺこら |
| 企業・ブランド | スクウェア・エニックス FFXIV |
| CMの媒体 | テレビCM・Web動画 |
| 企画のポイント | 複数ジャンルの出演者による座談会形式 |
| 関連リンク | CM情報を見る |
コンビニチェーン×人気VTuberグループ
大手コンビニチェーンでは、にじさんじやホロライブといった人気VTuberグループを起用し、店内放送やタイアップCMを通じてキャンペーンを展開しています。
期間限定コラボ商品やオリジナルグッズの告知にVTuberを登場させることで、来店動機とSNSでの話題づくりを同時に実現している点が特徴です。
全国チェーンならではの店舗網と、オンライン上のファンコミュニティをつなげる設計は、リアルとデジタルを横断したCM活用の好例です。
| コラボ名 | コンビニチェーン×人気VTuberグループ |
|---|---|
| 出演VTuber | にじさんじ・ホロライブ所属タレントなど |
| 企業・ブランド | 大手コンビニチェーン各社 |
| CMの媒体 | 店内CM・Web動画 |
| 企画のポイント | 店舗施策とオンライン施策の連動 |
| 関連リンク | マーケ事例を見る |
自治体観光PR×ご当地VTuber
一部の自治体では、観光PRを目的としたご当地VTuberを制作し、テレビCMやWebCMで地域の魅力を発信する取り組みが行われています。
観光名所や地元グルメを紹介する映像にVTuberを登場させることで、若年層にも届きやすい親しみやすいPR映像を実現しています。
地方創生や観光プロモーションとVTuberのCMを組み合わせることで、地域イメージの刷新に成功するケースも増えています。
| コラボ名 | 自治体観光PR×ご当地VTuber |
|---|---|
| 出演VTuber | 自治体公認VTuber |
| 企業・ブランド | 地方自治体・観光協会 |
| CMの媒体 | テレビCM・Web動画 |
| 企画のポイント | 地域資源とキャラクター性の融合 |
| 関連リンク | 活用事例を見る |
VTuberのCMが広告で選ばれる理由
代表的な事例を踏まえると、VTuberのCMは単なる流行ではなく、明確なマーケティング上の理由を持って選ばれていることが分かります。
このセクションでは、企業がVTuberのCMを採用するときに重視している背景やメリットを整理します。
自社の課題にVTuberのCMが本当にフィットするのかを考えるための判断材料として活用してください。
若年層へのリーチ
VTuberはYouTubeや配信プラットフォームを中心に活動しているため、10代から20代を中心とした若年層へのリーチに強みがあります。
従来のテレビCMでは届きにくかったオンライン中心の生活者に対して、VTuberのCMは自然な形でブランドメッセージを届けやすくなります。
特にゲームや飲料、コンビニ商品など、若年層の購買行動と近い商材との相性が高い傾向があります。
- 動画視聴時間が長いZ世代との親和性
- 配信プラットフォームでの接触頻度の高さ
- SNSでのシェアによる二次的な拡散
- オンラインキャンペーンとの同時展開
ファンコミュニティの熱量
VTuberは単なるキャラクターではなく、継続的に配信活動を行ってきた存在であり、長期的に育まれたファンコミュニティを持っています。
推し活を行うファンはCMへの出演を自分ごとのように喜び、SNSでの拡散やグッズ購入を通じてキャンペーンを能動的に盛り上げてくれます。
広告主が一方的に情報を届けるのではなく、ファンと一緒にキャンペーンを作り上げる形になりやすい点が、VTuberならではの強みです。
広告効果の測り方
VTuberのCMでは、従来のテレビ視聴率に加えてオンライン指標を組み合わせることで、より多角的に広告効果を評価できます。
YouTubeの再生回数やエンゲージメント、ハッシュタグの投稿数など、ファンの反応を定量的に把握できるためです。
これらの指標を事前に整理しておくと、社内での企画提案や予算説明が行いやすくなります。
| 評価指標 | 主な内容 |
|---|---|
| 再生回数 | CM動画の視聴規模の目安 |
| エンゲージメント率 | 高評価やコメントの反応度合い |
| SNS投稿数 | ハッシュタグや引用投稿の広がり |
| ブランド検索数 | 商品名やブランド名の検索上昇 |
| 売上や来店数 | キャンペーン期間中の実績変化 |
VTuberをCMに起用する主なパターン
VTuberのCMと言っても、既存の人気VTuberに出演してもらう方法もあれば、自社オリジナルのVTuberを制作する方法もあります。
どのパターンを選ぶかによって、準備に必要な時間や費用、得られる効果が変わるため、目的に合わせた選択が大切です。
ここでは代表的な起用パターンを整理し、それぞれの特徴を比較できるようにまとめます。
人気VTuberのタイアップ
すでに大きなファンベースを持つ人気VTuberを起用するパターンは、短期間で認知を獲得したいケースに向いています。
ファンが多い分、起用費用は高くなりがちですが、SNSでの話題化やニュースメディアで取り上げられる可能性も高まります。
事務所やマネジメント会社との調整が必要になるため、スケジュールや企画内容は早めに詰めておくことが重要です。
| 起用パターン | 人気VTuberのタイアップ |
|---|---|
| 主なメリット | 短期間で大きな認知拡大が期待できる |
| 主なデメリット | 出演料や制作費が高くなりやすい |
| 向いている商材 | 全国展開の食品・ゲーム・日用品など |
| 企画期間の目安 | 数か月単位の準備期間が必要 |
自社オリジナルVTuberの制作
自社専用のVTuberを制作してCMに出演させるパターンは、長期的にブランドキャラクターとして育成していきたい企業に向いています。
キャラクターデザインや世界観をすべて自社側でコントロールできるため、ブランドイメージとの整合性を取りやすい点が魅力です。
一方で、デビュー当初は認知が低いため、CMや配信活動を通じて少しずつファンを増やしていく中長期の視点が求められます。
- ブランド専用キャラクターとしての運用
- 複数年を見据えた育成型の施策
- 他媒体での展開もしやすい柔軟な設定
- 社内外の制作パートナーとの連携体制
自治体や公共機関の活用
自治体や公共機関が観光PRや啓発キャンペーンでVTuberを活用するケースも増えており、地域に根ざしたキャラクターとしての役割を担っています。
地域の名所や特産品を紹介するCMに登場させることで、堅くなりがちなメッセージを柔らかく伝えられる点がポイントです。
行政案件では説明責任や透明性が求められるため、キャラクター設定や発言内容のガイドラインを丁寧に設計する必要があります。
VTuberのCMを企画する際の注意点
VTuberのCMは魅力的な施策ですが、通常のタレント起用とは異なる注意点も多く存在します。
ここでは、企画段階で押さえておきたいポイントや、トラブルを避けるための事前準備について整理します。
社内の理解を得ながら進めるためにも、想定されるリスクと対策をあらかじめ共有しておきましょう。
ターゲット設計
まずは「誰に向けたCMなのか」を明確にしたうえで、VTuberのファン層と商品のターゲットが重なるかどうかを確認することが重要です。
単に人気があるからという理由だけでVTuberを選ぶと、メインで届けたい層と実際にリーチする層がずれてしまう可能性があります。
ペルソナや購買シーンを整理しながら、VTuberのプロフィールや配信内容との相性を検討してください。
- 商品の購買層の年齢や興味関心
- VTuberの視聴者層の年齢や性別構成
- 普段配信しているコンテンツのジャンル
- ブランドが持たれたいイメージとの整合性
権利と契約の整理
VTuberのCMでは、タレントとしての出演契約に加えて、キャラクターデザインや音源、3Dモデルなど多数の権利が関わります。
事務所所属VTuberの場合は、事務所側のルールやガイドラインに沿った表現かどうかも確認が必要です。
二次利用の範囲や期間、海外配信の有無などを契約時に明確にしておくことで、後からトラブルが発生するリスクを減らせます。
制作フローの段取り
VTuberのCM制作では、絵コンテ制作や撮影に加えて、モーションキャプチャや3Dモデルの調整といった工程が発生します。
通常の実写CMよりも準備に時間がかかるケースもあるため、スケジュールには余裕を持たせることが大切です。
主な制作フローを整理しておくと、社内外の関係者と認識を合わせやすくなります。
| 制作フェーズ | 主な内容 |
|---|---|
| 企画設計 | コンセプトやターゲットの整理 |
| キャラクター確認 | VTuberや衣装の選定と監修 |
| 収録準備 | 台本作成やモーション収録の段取り |
| 編集作業 | 映像編集やBGM・SEの調整 |
| 配信設定 | オンエア枠やWeb配信の設定 |
VTuberのCMを戦略的に活用するための考え方
VTuberのCMは、単に注目を集めるだけでなく、ブランドの世界観やファンとの関係性を長期的に育てる手段として活用できます。
本記事で見てきたように、食品やゲーム、コンビニ、自治体など幅広い領域でVTuberのCM活用が進んでおり、その背景には若年層へのリーチやファンコミュニティの熱量といった明確なメリットがあります。
一方で、ターゲットとの相性や権利関係、制作フローなど、通常のタレント起用とは異なるポイントも多いため、事例を参考にしながら計画的に進める姿勢が欠かせません。
自社のブランドや商品にとって、どの起用パターンが最も効果的なのかを見極めつつ、中長期のコミュニケーション戦略の中にVTuberのCMを位置付けることが重要です。
適切なパートナー選びと丁寧な設計を行えば、VTuberのCMはブランドに新しいファン層と物語をもたらしてくれるはずです。

