VTube StudioをOBS Studioに映してVTuberとして配信したいとき、設定が複雑に感じて手が止まってしまう人は少なくありません。
しかし実際には流れさえ整理してしまえば、数ステップで安定した配信環境を構築できます。
ここではゲームキャプチャやバーチャルカメラ、Spout2など代表的な方法を整理しながら、VTube StudioをOBS Studioに映す具体的な手順と画質を保つコツを丁寧に解説します。
VTube StudioをOBS Studioに映してVTuber配信を始める手順5つ
まずはVTube StudioをOBS Studioに映すまでの全体の流れを5つの手順として整理し、迷わずセットアップできるように全体像をつかみます。
配信に必要なソフトを準備する
最初にVTube StudioとOBS Studioを公式サイトからダウンロードしてインストールします。
WindowsやMacなど自分のOSに対応したインストーラーを選び、指示に従って標準設定のまま導入すれば基本的には問題ありません。
VTube StudioはLive2Dモデルを動かすソフトであり、OBS Studioはそれを配信サイトへ送るための配信用ソフトという役割の違いを意識しておきましょう。
必要に応じてWebカメラやマイク、オーディオインターフェイスなどの機材も事前にPCへ接続し正しく認識されているか確認しておきます。
VTube Studioで顔トラッキングを設定する
VTube Studioを起動したら、設定メニューから使用するカメラデバイスを選択し、カメラの解像度やフレームレートを自分のPC性能に合わせて指定します。
カメラをオンにすると画面上にトラッキング用のマーカーが表示され、顔の動きに合わせてモデルが追従するかを確認できます。
表情やまばたきがうまく反映されない場合は、照明を明るくしたりカメラの位置を目線の高さに調整したりして、認識精度を高めてください。
一度スムーズに追従する状態を作っておくと、配信中も自然な動きのアバターを維持しやすくなります。
VTube Studioの背景を配信向けに整える
OBS StudioにVTube Studioの画面を映す前に、背景を配信向けに整えておくと後からの調整が楽になります。
VTube Studioの背景設定から単色背景やColorPickerを選び、必要に応じて「透過(OBS)」をオンにして背景を透明扱いにしておきます。
背景を透明にすることで、OBS Studio側でゲーム画面や配信レイアウトときれいに合成できるようになります。
配信画面上に余計なUIが映らないよう、VTube StudioのウィンドウサイズやUI配置も事前に見直しておきましょう。
OBS Studioでシーンを作成する
次にOBS Studioを起動し、配信用のシーンを新規作成してVTube Studioを取り込む準備をします。
シーンにはゲーム画面や背景画像、コメント欄など配信に必要な要素をソースとして追加していきます。
VTube Studioの映像はゲームキャプチャやウィンドウキャプチャ、バーチャルカメラ、Spout2キャプチャなど複数の方法から選択できます。
まずは自分のPC環境で安定して動作しそうな方法から試し、後のセクションで特徴を比較しながら最適な取り込み方法を選んでいきます。
映像や音声を確認する
一通りの設定が終わったら、OBS Studioのプレビュー画面でVTube Studioのアバターが想定どおりに表示されているか確認します。
マイク音声やデスクトップ音声のレベルメーターも合わせてチェックし、ピークが赤くなり過ぎないようゲインやフィルターを調整します。
配信サイトのテスト配信機能や限定公開を利用して、実際の視聴画面でカクつきや音ズレがないかをあらかじめ確認しておくと安心です。
問題がなければこのシーンをベースに、ゲーム配信用や雑談用など複数のシーンを複製しながら自分好みのレイアウトに育てていきます。
配信ソフトの役割を理解してVTube Studio連携の土台を作る
ここではVTube StudioとOBS Studioそれぞれの役割や得意分野を整理し、どのように組み合わせると扱いやすい配信環境になるのかを把握します。
VTube Studioの役割を整理する
VTube StudioはLive2Dモデルを読み込み、顔や体の動きをトラッキングしてアバターとして表示するための専用ソフトです。
瞬きや口パク、表情切り替え、アイテム表示などアバター表現に関わる機能が多く搭載されています。
背景を単色にしたり、透過モードを使ったりといった配信向けの表示設定もVTube Studio側で事前に行えます。
このソフト自体には配信機能はないため、最終的な配信はOBS Studioなど別のソフトに任せる形になります。
OBS Studioの役割を整理する
OBS Studioは複数の映像ソースや音声ソースをまとめて一つの映像として出力する、配信用の統合ソフトです。
VTube Studioやゲーム画面、画像やテキスト、BGMなどを自由に組み合わせてレイアウトを作成できます。
配信サイトごとのエンコード設定やビットレート、録画機能も持っているため、配信と録画を同時に行いたいときにも便利です。
VTube Studioはあくまで一つのソースとして扱い、OBS Studio側で全体のバランスやシーン切り替えをコントロールしていきます。
配信スタイル別に取り込み方法を選ぶ
VTube StudioをOBS Studioに映す方法はいくつかあり、配信スタイルやPC性能によって向き不向きが変わります。
自分の用途に合わせて、ゲームキャプチャやバーチャルカメラ、Spout2などの取り込み方法を使い分けるのが効率的です。
それぞれの方式ごとの特徴をざっくり把握しておくと、トラブル時にも別の方法へスムーズに切り替えられます。
まずは代表的な取り込み方式を短いフレーズで整理しておきましょう。
- ゲームキャプチャ方式
- ウィンドウキャプチャ方式
- バーチャルカメラ方式
- Spout2キャプチャ方式
- 画面キャプチャ方式
取り込み方式ごとの特徴早見表
取り込み方式の向き不向きを比較しやすくするため、主なポイントを簡単な表にまとめておきます。
自分のPC性能や配信スタイルに近い行を参考にしながら、優先して試すべき方法を決めてください。
ここで挙げる特徴はあくまで目安なので、実際の挙動は自分の環境で試しながら調整していくことが大切です。
| 方式 | 主な用途 |
|---|---|
| ゲームキャプチャ | 軽量で背景透過に向く |
| ウィンドウキャプチャ | ウィンドウ単体を扱いやすい |
| バーチャルカメラ | カメラ入力として扱いやすい |
| Spout2 | 高画質かつUI非表示に向く |
| 画面キャプチャ | トラブル時の最終手段 |
ゲームキャプチャでVTube Studioの画面を取り込む基本設定
ここでは最もポピュラーなゲームキャプチャ方式を使い、VTube StudioのアバターだけをOBS Studioに映すための設定手順と注意点を整理します。
背景透過を有効にする操作手順
VTube Studio側でアバターだけをきれいに抜くには、背景を透過モードに切り替えるのが近道です。
背景設定からColorPickerを選び、画面下部に表示される「透過(OBS)」スイッチをオンにすると背景が透明扱いになります。
この状態でゲームキャプチャを使うと、アバター部分だけがOBS Studio側に送られ背景部分は完全な透明として扱われます。
背景を透過にしておくことで、後からどんなゲーム画面や画像とも違和感なく合成できるようになります。
OBS側でゲームキャプチャを追加する流れ
OBS Studioのソース一覧でプラスボタンを押し、「ゲームキャプチャ」を新規作成してVTube Studioのウィンドウを指定します。
キャプチャモードは「特定のウィンドウをキャプチャ」に設定し、ウィンドウとしてVTube Studioを選択してください。
ウィンドウ名がうまく表示されない場合は、VTube Studioを一度最前面に表示してから再度ゲームキャプチャの設定画面を開くと選びやすくなります。
取り込めたらソースの順番を入れ替え、アバターがゲーム画面や背景の手前に表示されるようにレイヤー順を調整します。
ゲームキャプチャ方式の利点整理
ゲームキャプチャ方式はVTube Studioのウィンドウを直接取り込むため、一般的に描画負荷が低く安定しやすい方法です。
ウィンドウ枠やデスクトップ全体が映り込まず、必要な部分だけを効率良く取り込めるのもメリットです。
多くの配信者が利用している一般的な方法なので、困ったときに参考になる情報も見つけやすくなっています。
主な利点を箇条書きにしておくと、自分の環境に合うか判断しやすくなります。
- 軽量でカクつきにくい
- 余計なUIが映りにくい
- 背景透過との相性が良い
- ほとんどの環境で安定しやすい
- 情報が多く問題解決しやすい
ゲームキャプチャが映らない場合の確認項目
ゲームキャプチャでVTube Studioが映らないときは、いくつかの要因を順番に確認することで多くの場合解決できます。
別のキャプチャソフトとの競合や管理者権限の違いなど、OBS StudioとVTube Studioの起動条件がずれているケースも少なくありません。
代表的な確認ポイントを簡単な表にまとめておくので、トラブルが起きたときに参照してみてください。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 起動順序 | VTube Studioを先に起動する |
| 権限 | 両方を同じ権限で起動する |
| 別ソフト | 他のキャプチャソフトを閉じる |
| ウィンドウ名 | VTube Studioのウィンドウを最前面にする |
| モード | キャプチャモードの設定を見直す |
バーチャルカメラでVTube Studioをカメラ入力として扱う
ここではVTube Studioのバーチャルカメラ機能を使い、OBS Studioでカメラデバイスとしてアバターを扱う方法と、その特徴を整理します。
VTube Studio側でバーチャルカメラを有効にする
VTube Studioの設定メニューからバーチャルWebカメラの項目を開き、「バーチャルWebカメラを起動」をオンにすると仮想カメラデバイスが作成されます。
このとき、解像度やフレームレートを高くし過ぎるとPC負荷が上がるため、自分の環境に合わせたバランスを意識することが大切です。
背景透過を使いたい場合は、あらかじめVTube Studio側で背景を単色や透過モードにしておくと後の合成がスムーズになります。
バーチャルカメラをオンにしたままVTube Studioを閉じると認識が不安定になることがあるため、終了時はオフに戻してからソフトを閉じる習慣をつけましょう。
OBS側で映像キャプチャデバイスを設定する
OBS Studioではソースのプラスボタンから「映像キャプチャデバイス」を追加し、デバイス一覧からVTube Studioの仮想カメラを選択します。
解像度やフレームレートをカスタム設定に切り替え、VTube Studio側の出力設定に合わせると画質の劣化やカクつきを抑えやすくなります。
バーチャルカメラ経由の場合は色空間やピクセル形式の設定によっても見え方が変わるため、プレビューを見ながら細かく調整してみてください。
推奨の設定項目を簡単な表にまとめると、後から別のシーンを作るときにも迷わず同じ品質を再現できます。
| 設定項目 | 目安となる設定値 |
|---|---|
| 解像度 | 1920×1080前後 |
| FPS | 30または60 |
| 映像形式 | ARGBやNV12 |
| 色空間 | 709 |
| 範囲 | フルまたは部分 |
バーチャルカメラ方式のメリット整理
バーチャルカメラ方式はVTube Studioの映像をカメラデバイスとして扱えるため、他のビデオ会議ソフトや配信ツールでも流用しやすいのが特徴です。
OBS Studio以外のソフトでも同じ仮想カメラを選ぶだけでアバターを表示できるため、複数のプラットフォームを使い分けたい人に向いています。
一方でエンコードの経路が増えるぶん、PC負荷が高まりやすい点には注意が必要です。
主なメリットだけを短く整理しておくと、自分の配信スタイルに合うか判断しやすくなります。
- 複数ソフトで使い回しやすい
- 設定を一度覚えれば応用しやすい
- 配信以外のビデオ通話にも応用できる
- カメラ入力前提のサービスと相性が良い
- シーン切り替え時も扱いがシンプル
バーチャルカメラが認識されないときの確認ポイント
バーチャルカメラをオンにしているのにOBS Studio側でデバイスが表示されない場合は、いくつかのポイントを順番に確認してみましょう。
OSの権限設定やセキュリティソフトの影響で仮想カメラがブロックされているケースもあります。
代表的な確認項目を表にしておくので、トラブル発生時のチェックリストとして活用してください。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| VTS設定 | バーチャルカメラがオンかどうか |
| デバイス一覧 | OBSのデバイスリスト更新 |
| OS権限 | カメラアクセス許可の状態 |
| 競合ソフト | 他ソフトがカメラを専有していないか |
| 再起動 | PCやソフトの再起動を試す |
Spout2連携や複数シーン活用で配信画面を作り込む
ここではSpout2連携を使った高画質な取り込み方法や、複数のシーンを組み合わせて「エモい」配信画面を作るための考え方を紹介します。
Spout2連携の概要をつかむ
Spout2は対応アプリ間で映像を共有できる技術で、VTube StudioからOBS Studioへ高画質な映像を送る用途にも活用されています。
VTube Studio側でSpout2送信をオンにし、OBS Studio側でSpout2キャプチャプラグインを使うことで、UIを含まないきれいなアバター映像を取り込めます。
ゲームキャプチャやバーチャルカメラと比べて輪郭のにじみが少なく、クロマキーを使わなくても背景透過のような表示ができる点が魅力です。
まずは自分の環境がSpout2に対応しているかどうかを、利用しているOSやOBS Studioのバージョンと合わせて確認してみてください。
Spout2連携を導入するときの手順概要
Spout2連携を導入する際は、プラグインのインストールとVTube Studio側での送信設定、OBS Studio側での受信設定という三つの段階に分けて考えると分かりやすくなります。
個々の手順はそれほど難しくありませんが、ファイルの置き場所や起動順序を間違えると正しく映像が届かないことがあります。
全体の流れを表に整理しておくことで、作業中に迷いにくくなります。
おおまかな手順を短いフレーズでまとめると次のようになります。
| 段階 | 作業内容 |
|---|---|
| 準備 | OBS用Spout2プラグイン導入 |
| 送信設定 | VTube StudioでSpout2送信をオン |
| 受信設定 | OBSでSpout2キャプチャを追加 |
| 表示調整 | ソースの位置やサイズを調整 |
| 動作確認 | プレビューでカクつき有無を確認 |
Spout2連携方式のメリット整理
Spout2連携はやや準備こそ必要ですが、アバターの輪郭がくっきり表示され、VTube StudioのUIも配信画面に映り込まないため非常に見栄えの良い方法です。
また、背景透過を行うためのクロマキー設定が不要になるケースも多く、色のにじみや抜け残りが気になる人にとっては大きな利点となります。
一方でプラグインの導入に抵抗がある人や、トラブルシューティングに慣れていない人には少しハードルが高く感じられるかもしれません。
自分に適しているかどうか判断するために、主なメリットだけを短く箇条書きにしておきます。
- アバターの輪郭がくっきり表示される
- UIを映さずにアバターだけ取り込める
- クロマキー設定が不要な場合が多い
- 高画質配信と相性が良い
- 複数アプリ間で映像共有しやすい
複数シーンを使って配信画面を演出する考え方
VTube StudioとOBS Studioの連携に慣れてきたら、複数のシーンを使って配信の雰囲気を演出することも検討してみてください。
雑談用やゲームプレイ中、待機画面やエンディングなどシーンを分けることで、視聴者の体験がぐっと豊かになります。
どのシーンでもVTube Studioのアバターが自然に表示されるよう、取り込み方法を統一しておくと切り替えがスムーズです。
シーン構成の例を表で整理しておくと、自分なりの配信テンプレートを作るときの参考になります。
| シーン名 | 主な用途 |
|---|---|
| 待機 | 配信開始前の案内表示 |
| 雑談 | トーク中心の配信 |
| ゲーム | ゲーム画面とアバターの合成 |
| お知らせ | 告知やテキスト中心の画面 |
| エンディング | 締めの挨拶や次回予告 |
VTube Studio連携で自分らしいVTuber配信を育てる
VTube StudioをOBS Studioに映す方法はゲームキャプチャやバーチャルカメラ、Spout2連携など複数ありますが、大切なのは自分のPC環境と配信スタイルに合った手段を選ぶことです。
まずは基本となるゲームキャプチャ方式で安定動作を確認し、必要に応じてバーチャルカメラやSpout2へ段階的にステップアップしていくと無理なく習得できます。
一度配信が形になれば、シーンやレイアウトを少しずつ磨き上げることで、視聴者にとっても自分にとっても居心地の良い配信空間が育っていきます。
今回紹介した手順や考え方を土台に、VTube StudioとOBS Studioの連携を自分なりにアレンジしながら、理想のVTuber配信スタイルを見つけてみてください。

