Vtuberの立ち絵の依頼相場と依頼前に押さえたい5つのポイント|料金帯の目安から追加費用まで不安がスッキリ!

紫髪ツインテールのVTuberがマイクを持ってステージに立つサイバーパンク風イラスト
制作

Vtuberとして活動を始めるときに最初に気になるのが、立ち絵を依頼するときの料金相場です。

相場を知らないまま依頼すると、予想以上に費用がかかったり、逆に安すぎてクオリティに不安を感じてしまうこともあります。

ここではVtuberの立ち絵の依頼相場を整理しつつ、費用が変わる要因や依頼先の選び方までまとめて解説していきます。

Vtuberの立ち絵の依頼相場と依頼前に押さえたい5つのポイント

ピンク髪ツインテールのVTuberがヘッドセットをつけてポーズを取るイラスト

最初のセクションでは、Vtuberの立ち絵の依頼相場の全体像と、依頼前に知っておきたい基本的なポイントを押さえていきます。

現在の一般的な料金帯

Vtuberの立ち絵の依頼相場は、オリジナルキャラクターの全身立ち絵でおおよそ5万円から15万円前後がひとつの目安です。

胸上や腰上だけの立ち絵であれば、2万円から5万円程度のやや抑えめの価格帯で依頼できるケースも多くあります。

人気イラストレーターや企業案件レベルのクオリティになると、20万円以上になることも珍しくありません。

まずは自分の活動規模と求めるクオリティに合わせて、おおまかな予算のレンジを決めておくことが大切です。

イラスト制作のみの場合の価格目安

Live2Dなどで動かさない静止画の立ち絵だけを依頼する場合は、比較的リーズナブルな価格帯で収まることが多いです。

バストアップやアイコン兼用の立ち絵なら、1万円から3万円程度のプランを用意しているクリエイターも少なくありません。

全身の立ち絵でも、パーツ分けなしであれば2万円から4万円程度のプランが主流になっています。

まだ収益化前の配信準備段階であれば、まずはイラスト制作のみからスタートするのも現実的な選択肢です。

Live2D用パーツ分け込みの価格目安

立ち絵をLive2Dで動かす前提で依頼する場合は、パーツ分け込みの専用イラストが必要になるため料金が一段上がります。

個人のイラストレーターに依頼する場合でも、キャラデザとパーツ分け込みで5万円から15万円程度が相場の中心です。

制作会社に依頼すると、同じ内容でも15万円から20万円以上になるケースが多く、クオリティやディレクション体制も含めての価格になります。

モデリング費用は別途かかることがほとんどなので、立ち絵の予算とは切り分けて考えておくと計画が立てやすくなります。

個人絵師と企業に依頼する場合の違い

個人の絵師に依頼する場合は、企業に比べて全体的な費用が安く、柔軟なコミュニケーションが取りやすいメリットがあります。

一方で納期管理や修正対応のルールが人によって異なるため、事前のすり合わせが不十分だとトラブルにつながることもあります。

制作会社やスタジオは、料金は高くなりがちですが、ディレクターが間に入り品質や納期を管理してくれる安心感があります。

自分がどれくらいの予算と時間を立ち絵制作に投資できるのかを踏まえて、個人か企業かを選ぶと判断しやすくなります。

予算別に見たおすすめの依頼スタイル

予算が5万円未満であれば、バストアップ立ち絵や簡易的な全身イラストを個人絵師に依頼するスタイルが現実的です。

5万円から10万円ほどの予算が取れる場合は、パーツ分け込みの全身立ち絵や、表情差分を含めたプランも視野に入ってきます。

10万円以上の予算が出せるなら、キャラデザからLive2D用イラストまでを一括で依頼し、ブランドイメージを作り込む選択肢もあります。

予算に応じて「今必要なもの」と「将来追加したいもの」を切り分けることで、無理なく段階的に立ち絵周りを整えていけます。

立ち絵の料金が変わる主な要因

星をあしらった衣装の紫髪VTuberがマイクを持ってポーズするイラスト

次のセクションでは、同じVtuberの立ち絵でも料金が大きく変わる要因を整理し、見積もりの数字を読み解くためのポイントを解説します。

描写範囲と構図

立ち絵の料金は、バストアップか全身かといった描写範囲や構図の複雑さによって大きく変わります。

シンプルな正面立ちポーズに比べて、斜め構図やダイナミックなポーズ、背景付きの一枚絵になるほど作業量が増えます。

プラン バストアップ/腰上/全身
価格の目安 約2万円〜15万円前後
構図 正面/斜め/動きのあるポーズ
背景 単色/簡易背景/描き込み背景

キャラクターデザインの有無

すでにデザイン済みのキャラクターをもとに立ち絵だけを描く場合と、ゼロからキャラデザを行う場合では相場が変わります。

キャラデザ込みの依頼では、世界観や性格をヒアリングして設定資料を作り込む工程が含まれるため、3万円から10万円以上に達するケースも多いです。

反対に、明確なデザイン案や参考資料を用意しておけば、立ち絵制作の負担が減り、見積もりを抑えられる可能性があります。

パーツ分けと動きの複雑さ

Live2D用の立ち絵は、髪や目、口、服などを細かくパーツ分けする必要があり、その細かさが料金に直結します。

瞬きや口パク程度のシンプルな動きであればパーツ分けの量も少なく、追加料金も比較的抑えられます。

髪の毛一本一本や複雑な装飾を揺らしたい場合は、パーツ数が増えて作業時間が伸びるため、数万円単位で価格が上がることがあります。

  • 表情差分の数
  • 髪や服のパーツ数
  • アクセサリーの有無
  • 体全体を動かすかどうか

表情差分や衣装差分の有無

笑顔や驚きなどの表情差分や、通常衣装と配信用衣装などの衣装差分も、立ち絵の総額に影響する要素です。

1種類ごとの差分は数千円から数万円程度の追加になることが多く、まとめて依頼すると割安になるプランもあります。

頻繁に衣装替えをする配信スタイルを想定している場合は、最初の段階でどの程度差分が必要かを整理しておくと安心です。

商用利用と著作権の取り扱い

配信の収益化やグッズ販売を行う場合は、商用利用の扱いと著作権の所在によって追加料金が発生することがあります。

著作権譲渡まで含めた依頼では、立ち絵の基本料金に対して数割から数倍の追加費用が設定されているケースも珍しくありません。

どこまでの利用範囲が料金に含まれているのか、事前に確認したうえで見積もりを比較することが大切です。

依頼先ごとの特徴と選び方

ピンクと水色の髪のVTuberが猫耳ヘッドセット姿でポーズを決める全身イラスト

ここでは、個人絵師やスキルマーケット、制作会社など、Vtuberの立ち絵を依頼できる主なルートごとの特徴と選び方を整理します。

個人絵師に依頼する場合

個人絵師への依頼は、料金を抑えながら自分好みのテイストを細かく相談できるのが大きな魅力です。

ポートフォリオサイトやSNSで作風を確認し、イメージに近い絵柄のクリエイターを探すところからスタートします。

  • 料金交渉の柔軟さ
  • 作風の一貫性
  • レスポンスの速さ
  • 長期的な関係を築けるか

スキルマーケットを利用する場合

ココナラやSKIMAなどのスキルマーケットでは、多数のクリエイターがVtuberの立ち絵プランを出品しており、相場感をつかみやすいのが特徴です。

サービスページにはサンプル画像や価格、オプション内容が一覧できるため、予算と希望に合うプランを比較しやすくなっています。

依頼先 スキルマーケット全般
価格帯の目安 約3万円〜15万円前後
メリット 実績や評価を確認しやすい
デメリット 人気クリエイターは納期が長め

制作会社やスタジオに依頼する場合

制作会社やスタジオに立ち絵制作を依頼すると、ディレクターが間に入って進行管理をしてくれるため、初めてでも安心して任せやすいです。

キャラデザから立ち絵、Live2Dモデリング、配信画面のデザインまで一括で依頼できるパッケージプランを用意しているところもあります。

料金は15万円から30万円以上になることも多いですが、ブランドとしての世界観を一貫して作り込みたい人には向いている選択肢です。

SNS経由で直接依頼する場合

TwitterやX、InstagramなどのSNS経由で直接絵師に依頼する方法もあり、タイムライン上で最新の作例を確認できるのが利点です。

ただし、料金や納期、支払い方法などの取り決めを自分でテキストに落とし込む必要があり、自己管理の比重が大きくなります。

後々のトラブルを避けるためにも、口頭ではなくメッセージ上で条件を明文化しておくことが重要です。

自分に合った依頼先を選ぶ基準

依頼先を選ぶときは、料金だけでなく、やり取りのしやすさや今後の長期的な関係も含めて総合的に判断することが大切です。

すぐにデビューしたいのか、時間をかけて理想のビジュアルを作り込みたいのかによっても適した依頼先は変わります。

複数の候補に軽く相談してみて、レスポンスの相性や説明の丁寧さを比べることで、自分に合ったクリエイターが見えてきます。

予算別の立ち絵依頼プランの考え方

触手付き衣装を着た紫髪ツインテールのVTuberが魔法のようなエフェクトを操るイラスト

このセクションでは、実際の予算帯ごとにどのような立ち絵依頼プランが組めるのかを整理し、現実的なラインをイメージしやすくしていきます。

予算5万円未満でできること

予算が5万円未満の場合は、まずはバストアップの立ち絵やシンプルな全身イラストからスタートするのが現実的です。

パーツ分けなしの静止画を選べば、その分料金を抑えつつ、配信画面やサムネイルに使えるビジュアルを用意できます。

  • バストアップ立ち絵
  • シンプルな全身立ち絵
  • 表情差分1〜2種類
  • 収益化前のテスト配信向き

予算5万〜10万円で狙えるクオリティ

5万円から10万円ほどの予算があれば、全身立ち絵と基本的なパーツ分け、表情差分をセットにしたプランも選択肢に入ります。

Live2Dモデリング費用を別に確保しておけば、本格的なVtuberデビューに必要な最低限のビジュアル環境を整えやすくなります。

予算帯 5万円〜10万円前後
立ち絵 全身+パーツ分け
差分 基本表情数種
用途 本格配信の初期モデル

予算10万円以上でこだわるポイント

10万円以上の予算が確保できる場合は、キャラデザから三面図、Live2D用イラストまでをまとめて依頼し、世界観づくりにこだわることができます。

活動の軸になるメイン衣装に加えて、季節衣装やイベント衣装の差分を同時に依頼しておくと、配信の幅を広げやすくなります。

長く使う前提であれば、多少予算を上乗せしても、著作権や商用利用の条件をしっかり整えておく価値は十分にあります。

最初は立ち絵だけに絞る戦略

予算が限られている場合は、最初からすべてを揃えようとせず、立ち絵だけに絞って依頼する戦略も有効です。

配信を続けて収益化できる手応えが出てきた段階で、パーツ分けやLive2Dモデリング、衣装差分を追加で依頼していく方法があります。

段階的に投資していくことで、金銭的な負担を抑えながら、納得のいくモデルに育てていくことができます。

長期的なアップデートを見据えた予算配分

立ち絵は一度作って終わりではなく、活動が軌道に乗るにつれてアップデートや新衣装が欲しくなることが多いです。

初期モデルに予算を集中しすぎると、後から必要になるリニューアルや追加モデルに回す余力がなくなる可能性があります。

長く活動を続ける前提であれば、「今の自分」と「1年後の自分」の両方をイメージしながら、無理のない予算配分を考えておきましょう。

トラブルを防ぐための契約と著作権のポイント

カラフルなVTuberが動物風衣装で逆立ちしながら笑顔を見せるイラスト

最後の詳細セクションでは、立ち絵の依頼で起こりがちなトラブルを避けるために、契約や著作権まわりで必ず確認しておきたいポイントを整理します。

商用利用と収益化の取り決め

Vtuberの立ち絵は、配信の収益化やスーパーチャット、企業案件などの商用活動と切り離せない存在です。

「収益化配信に使えるか」「グッズ販売に利用できるか」といった条件は、事前に明文化し、料金に含まれているかを確認しておく必要があります。

  • 収益化配信への利用可否
  • 広告案件での使用可否
  • グッズ販売時の追加料金
  • ロゴやサムネへの二次利用範囲

著作権と二次利用の扱い

多くの場合、立ち絵の著作権はイラストレーター側に残り、Vtuber側は利用許諾を得る形になります。

著作権譲渡を希望する場合は、別途追加料金が発生することが多いため、必要性を慎重に見極めることが重要です。

権利形態 利用許諾/著作権譲渡
利用範囲 配信/グッズ/広告
表記 クレジットの有無
禁止事項 無断改変/再配布

修正回数と追加料金のルール

ラフや清書の修正回数は、プランごとに回数制限が定められていることが多く、それを超えると追加料金がかかります。

「どの工程で何回まで修正可能か」「大幅変更の扱いはどうなるか」を事前に確認しておくことで、想定外の出費を防ぎやすくなります。

自分のイメージを具体的な言葉や資料で共有しておくと、修正回数自体を減らしやすくなり、双方にとって負担の少ない依頼になります。

納品データとバックアップ

納品データの形式やサイズ、カラーモードなどは、配信ソフトや動画編集ソフトで扱いやすい形になっているかを確認することが大切です。

Live2D用のPSDと立ち絵用のPNGの両方を受け取れるか、商用利用の範囲内で編集やトリミングが可能かどうかもチェックしておきましょう。

データの紛失に備えて、クラウドストレージなどに複数のバックアップを取っておくと安心です。

コミュニケーションの記録を残す重要性

料金や納期、修正ルールなどの重要な取り決めは、口頭ではなくメッセージやドキュメントで記録を残しておくことが重要です。

後から認識の違いが発覚したときに、双方の合意内容を確認できるかどうかで、トラブルの大きさが大きく変わります。

可能であれば簡単な契約書や合意メモを作り、お互いに内容を確認したうえで制作をスタートさせると安心です。

Vtuberの立ち絵依頼で後悔しないための考え方

黒髪VTuberがドリル型装備と義手を使ってポーズを決めるサイバーパンク風イラスト

Vtuberの立ち絵の依頼相場は、描写範囲やパーツ分けの有無、キャラデザの込み具合、依頼先の種類などによって大きく変動します。

まずは自分の活動規模と今後の展望を整理し、「今必要なもの」と「将来追加したいもの」を分けて予算を決めることが大切です。

個人絵師やスキルマーケット、制作会社など、それぞれの依頼先の特徴を理解したうえで、相性の良さそうな相手に丁寧に相談してみましょう。

商用利用や著作権、修正ルールなどの条件を事前に確認しておけば、トラブルを避けながら、自分らしい理想の立ち絵で気持ちよくデビューできます。