Vtuberとして配信を始めるときに、多くの人が最初につまずくのがマイク音質やノイズの問題です。
その解決策としてよく名前が挙がるのがオーディオインターフェースですが、種類が多くてどれを選べばよいか悩んでしまいます。
この記事では、Vtuberで使うオーディオインターフェースのおすすめモデルと選び方、さらに配信ソフト側の設定やトラブル対処までをまとめて解説します。
これから機材をそろえる人も、すでに配信をしていて音周りをアップデートしたい人も、必要なポイントを一つずつ押さえていきましょう。
Vtuberで使うオーディオインターフェースのおすすめ7選と選び方
ここでは、Vtuber配信との相性がよく実際の配信現場でも定番となっているオーディオインターフェースを七つピックアップし、特徴と向いている使い方を整理します。
YAMAHA AG03MK2
YAMAHA AG03MK2は配信用ミキサーとして定番となっているモデルで、一人配信や歌枠との相性が非常に良い製品です。
物理フェーダーやつまみでマイク音量やBGMバランスを直感的に調整できるため、配信中でも迷わず操作しやすい点が魅力です。
ループバック機能やエフェクトも内蔵しており、リバーブをかけた歌声をそのまま配信へ乗せることができます。
USBバスパワー駆動で持ち運びしやすく、PCやスマホを使ったマルチな配信スタイルにも対応しやすい一台です。
| 製品名 | YAMAHA AG03MK2 |
|---|---|
| 入力端子 | マイク1系統+ライン2系統 |
| 主な特徴 | 物理フェーダー付き配信用ミキサー |
| 想定価格帯 | 1万〜2万円台前半 |
| 接続方式 | USB Type-C |
| ループバック | 機能あり |
YAMAHA AG06MK2
YAMAHA AG06MK2はAG03MK2の兄弟機で、入力チャンネル数が増えてコラボ配信や楽器同時接続に向いたモデルです。
マイクを二本接続できるため、二人での雑談配信や歌コラボを自前の機材だけで完結させたい人に適しています。
こちらもループバックやエフェクトを備えており、AGシリーズ共通のAG Controllerアプリで音作りを細かく調整できます。
将来的に配信の規模を広げたいと考えているVtuberにとって、余裕のある構成を組みやすい一台です。
| 製品名 | YAMAHA AG06MK2 |
|---|---|
| 入力端子 | マイク2系統+ライン4系統 |
| 主な特徴 | 複数マイク対応の配信用ミキサー |
| 想定価格帯 | 2万〜3万円台 |
| 接続方式 | USB Type-C |
| ループバック | 機能あり |
Steinberg UR22C
Steinberg UR22Cは音質と安定性に定評のあるスタンダードな2イン2アウトのオーディオインターフェースです。
堅牢なメタルボディと安定したドライバーで、長時間配信でもトラブルが少ない点が評価されています。
マイクプリアンプのクオリティが高く、コンデンサーマイクのポテンシャルをしっかり引き出せるのも強みです。
DTMでの楽曲制作も視野に入れつつ、配信にも使えるインターフェースが欲しい人に向いたモデルです。
| 製品名 | Steinberg UR22C |
|---|---|
| 入力端子 | マイク2系統 |
| 主な特徴 | 堅牢ボディと安定ドライバー |
| 想定価格帯 | 2万円前後 |
| 接続方式 | USB Type-C |
| ループバック | 機能あり |
Focusrite Scarlett 2i2 4th Gen
Focusrite Scarlett 2i2は世界的にユーザーが多い代表的なオーディオインターフェースで、4世代目となってさらに性能が向上しています。
高いダイナミックレンジと低ノイズのマイクプリアンプを搭載しており、ナチュラルでクリアな声の収録が可能です。
Auto GainやClip Safeなど、入力レベルの管理をサポートする機能があるため、機材に慣れていない人でも扱いやすい設計です。
歌ってみたやボイスサンプルの収録にも使いたいVtuberにとって、録音と配信の両方をこなせる一台として候補になります。
| 製品名 | Focusrite Scarlett 2i2 4th Gen |
|---|---|
| 入力端子 | マイク兼ライン2系統 |
| 主な特徴 | 高性能マイクプリと自動ゲイン |
| 想定価格帯 | 2万〜3万円台 |
| 接続方式 | USB Type-C |
| ループバック | 機能あり |
MOTU M2
MOTU M2は低レイテンシと高音質を両立した2イン2アウトのオーディオインターフェースで、プロ用途にも使われるスペックを備えています。
フロントパネルのフルカラー液晶メーターにより入力と出力レベルを視覚的に確認できるため、配信中の音量管理がしやすい点が特徴です。
USB Type-C接続とクラスコンプライアント対応により、WindowsやMacだけでなく一部のモバイル環境でも柔軟に扱えます。
配信だけでなく本格的な音楽制作や演奏配信も視野に入れているVtuberにとって、長く使える投資となるモデルです。
| 製品名 | MOTU M2 |
|---|---|
| 入力端子 | マイク兼ライン2系統 |
| 主な特徴 | 高解像度メーターと低レイテンシ |
| 想定価格帯 | 3万円前後 |
| 接続方式 | USB Type-C |
| ループバック | 機能あり |
TASCAM US-2x2HR
TASCAM US-2x2HRは堅実な設計とコストパフォーマンスの良さで人気の2イン2アウトオーディオインターフェースです。
Ultra HDDAマイクプリアンプにより、低ノイズで解像感の高い収録ができる点が特徴です。
MIDI入出力も搭載しているため、将来的にキーボードや外部機器の同期を行いたい場合にも便利です。
配信と簡単な宅録をバランスよくこなせるインターフェースを求めるVtuberにとって、扱いやすい候補となります。
| 製品名 | TASCAM US-2x2HR |
|---|---|
| 入力端子 | マイク兼ライン2系統 |
| 主な特徴 | 高音質マイクプリとMIDI端子 |
| 想定価格帯 | 1万〜2万円台 |
| 接続方式 | USB Type-C |
| ループバック | 機能あり |
Audient EVO4
Audient EVO4はコンパクトながら高品質なマイクプリとスマートな機能を備えた2イン2アウトのオーディオインターフェースです。
Smartgain機能により、自動で適切な入力レベルを設定してくれるため、ゲイン調整が苦手な人でも安心して使えます。
シンプルなボタンレイアウトで操作性が高く、机のスペースを圧迫しないミニマルなデザインも人気の理由です。
初めてのオーディオインターフェースとして導入しやすく、音質にもこだわりたいVtuberにおすすめできるモデルです。
| 製品名 | Audient EVO4 |
|---|---|
| 入力端子 | マイク兼ライン2系統 |
| 主な特徴 | 自動ゲイン設定Smartgain |
| 想定価格帯 | 1万〜2万円台 |
| 接続方式 | USB Type-C |
| ループバック | 機能あり |
Vtuber配信でオーディオインターフェースが必要な理由
ここでは、そもそもなぜVtuber配信でオーディオインターフェースを導入した方がよいのか、その役割とメリットを整理します。
音質向上の役割
オーディオインターフェースはPC内蔵のサウンド機能よりも高性能なマイクプリアンプとADコンバーターを備えています。
これにより、同じマイクを使っていても声の解像感や奥行きが増し、ノイズの少ない聞き取りやすい音になります。
歌枠や朗読、シチュエーションボイスなど声そのものがコンテンツになる配信では、この差がリスナーの没入感に直結します。
音質にこだわることは、自分のキャラクターの魅力を最大限に伝えることにもつながります。
- ノイズの少ないマイク入力
- コンデンサーマイクの安定駆動
- 声のダイナミクスの再現
- リスナーが疲れにくい音
ループバック機能の重要性
Vtuber配信では、自分の声だけでなくゲーム音やBGM、通話相手の声など複数の音を同時に配信へ送る必要があります。
ループバック機能を備えたオーディオインターフェースであれば、これらの音をひとまとめにして配信ソフトへ送ることができます。
歌枠でカラオケ音源と自分の歌をミックスしたり、ゲーム配信でボイスチャットを含めて届けるときにも便利です。
ソフト側の複雑なルーティングを減らせるので、配信トラブルのリスクも下げやすくなります。
| 用途 | 歌枠 |
|---|---|
| ミックス内容 | カラオケ音源+ボーカル |
| 配信スタイル | ゲーム実況 |
| ミックス内容 | ゲーム音+自分の声 |
| 通話シーン | ボイスチャット音声 |
| 配信先 | 配信ソフトへのまとめ出力 |
USBマイクとの違い
USBマイクは一本で完結する手軽さが魅力ですが、音質調整や将来の拡張という面では限界があります。
オーディオインターフェースを使うXLRマイク構成なら、マイクを買い替えても土台となるインターフェースをそのまま活用できます。
また、複数マイクや楽器入力を追加したり、外部機器をつないだりといった拡張もしやすくなります。
長期的に配信活動を続ける前提であれば、最初からオーディオインターフェース構成にしておくメリットは大きいです。
配信以外の用途への応用
オーディオインターフェースは配信だけでなく、ボイスサンプル制作や歌ってみたのレコーディングなどにも活用できます。
ナレーション案件や収録案件に挑戦したくなったときも、すでに環境が整っていればスムーズに仕事へつなげやすくなります。
将来の活動の幅を広げる意味でも、音周りの基盤を整えておくことには大きな価値があります。
一台で複数の用途をカバーできることを考えると、コストパフォーマンスの面でも有利です。
Vtuber向けオーディオインターフェースの選び方
ここでは、自分の配信スタイルに合ったオーディオインターフェースを選ぶために確認しておきたいポイントを整理します。
入力チャンネル数の考え方
まず確認したいのはマイクや楽器を何本同時に使うかという点で、必要な入力チャンネル数が変わってきます。
ソロ配信中心ならマイク一つでも足りますが、将来的にコラボ配信や楽器演奏を考えているなら余裕を持たせた構成が安心です。
入力が足りないと外部ミキサーを追加する必要が出てしまい、配線も複雑になります。
最初に配信の姿をイメージしてから、必要な入力数を見積もると選びやすくなります。
| 配信スタイル | ソロ雑談 |
|---|---|
| 推奨入力数 | マイク1系統 |
| 配信スタイル | 二人コラボ |
| 推奨入力数 | マイク2系統 |
| 配信スタイル | 歌+楽器 |
| 推奨入力数 | マイク1系統+楽器1系統 |
ループバック機能の有無
ゲーム配信や歌枠を行う予定があるなら、ループバック機能の有無は必ず確認しておきたいポイントです。
ループバックをハードウェア側で持っている機種であれば、配信ソフトの設定がシンプルになりトラブルも減らせます。
逆にループバックがない場合は仮想オーディオデバイスなどソフトウェアで補う必要があり、難易度が少し上がります。
配信に慣れていないうちは、ループバックを標準搭載したモデルを優先する方が扱いやすいことが多いです。
- 歌枠配信の予定
- ゲーム実況の予定
- ボイスチャット併用の予定
- 複雑なルーティングを避けたい希望
接続端子と対応環境
最近はUSB Type-C接続のオーディオインターフェースが主流になっており、PC側の端子との相性を確認しておくことが大切です。
USB Type-AしかないPCの場合でも、多くは付属ケーブルや変換アダプターで接続できますが、公式の仕様を事前に確認しておくと安心です。
また、自分が使うOSに対応したドライバーやコントロールソフトが提供されているかどうかも重要です。
将来的に別のPCへ乗り換える場合にも対応できるよう、対応環境の広い製品を選んでおくと安全です。
価格帯の目安
オーディオインターフェースの価格帯は大きく分けて一万円前後の入門機と二〜三万円台の中堅機、その上にプロ用途の高価格帯が存在します。
配信専用であれば一万〜二万円台でも十分実用的なクオリティの製品が多く、コストパフォーマンスは高いです。
歌ってみた制作や本格的な音楽制作も行うなら、二〜三万円台クラスを見ておくと余裕のある音質と入出力が手に入ります。
自分の活動スタイルと予算のバランスをとりながら、どのレンジを狙うかを決めていきましょう。
| 価格帯 | 1万円前後 |
|---|---|
| 主な位置付け | 入門向けモデル |
| 価格帯 | 2万〜3万円台 |
| 主な位置付け | 配信+簡易制作向け |
| 価格帯 | 4万円以上 |
| 主な位置付け | 本格制作向け |
操作性とソフトウェア
初めて機材を触る場合は、本体の操作が直感的であるかどうかも重要な選定ポイントになります。
物理フェーダーやミュートボタンがあれば、配信中に素早く音量を変えたり咄嗟にミュートしたりしやすくなります。
メーカーが提供する専用ソフトウェアで、EQやコンプ、リバーブなどを簡単に設定できるかどうかも使い勝手に影響します。
自分がストレスなく扱えるインターフェースを選ぶことで、配信中の操作に気を取られずコンテンツづくりに集中しやすくなります。
配信ソフトとオーディオインターフェースの設定
オーディオインターフェースを導入したら、配信ソフト側の設定を合わせて最適化することで、ノイズや遅延の少ない快適な環境をつくれます。
OBS側の音声設定
配信ソフトとして広く使われているOBSでは、音声設定でオーディオインターフェースを適切に選択することが重要です。
マイク入力用のデバイスとデスクトップ音声用のデバイスを分けて設定しておくと、音量バランスの調整がしやすくなります。
サンプリングレートやチャンネル数は、オーディオインターフェース側の設定と合わせておくことで不要なトラブルを防げます。
配信開始前にテスト録画を行い、音割れや極端なノイズがないかを確認してから本番に臨むようにしましょう。
- 音声入力デバイスの選択
- デスクトップ音声デバイスの選択
- サンプリングレートの統一
- テスト録画での事前確認
バッファサイズの調整
オーディオインターフェースのドライバー設定では、バッファサイズを調整することでレイテンシと安定性のバランスを取ります。
バッファサイズを小さくすると遅延は減りますが、PC負荷が高くなり音切れやノイズのリスクが増えます。
逆にバッファサイズを大きくすると安定性は増しますが、自分の声がモニターに返ってくるまでの遅れが大きくなります。
実際の配信環境で試しながら、自分のPCスペックに合った設定値を見つけていくことが大切です。
| バッファ値 | 64サンプル前後 |
|---|---|
| 特徴 | 低レイテンシだが負荷高め |
| バッファ値 | 128〜256サンプル |
| 特徴 | レイテンシと安定性の中間 |
| バッファ値 | 512サンプル以上 |
| 特徴 | 高安定だが遅延大きめ |
モニター方法の選択
自分の声をどのようにモニターするかによっても、配信のやりやすさが変わります。
オーディオインターフェースのダイレクトモニター機能を使えば、ほぼ遅延なしで自分の声を確認できます。
一方で、配信ソフト経由のモニターはエフェクトやミックス後の音を確認しやすい代わりに、ある程度の遅延が発生します。
用途に応じて両者を使い分けることで、快適さと確認のしやすさのバランスをとることができます。
テスト配信の習慣
設定を変更した直後は、非公開や限定公開でテスト配信を行い、音量やバランスを客観的に確認する習慣をつけると安心です。
実際の配信と同じ状況で録画を行い、ヘッドホンで聞き返すことで細かいノイズや音量差に気づきやすくなります。
複数の視聴環境で聴き比べられるように、スマホや別PCで確認するのも有効です。
テストを重ねておくことで、本番配信中のトラブルや音量事故を大きく減らすことができます。
- 非公開配信での音確認
- 録画の聞き返し
- 別デバイスでの試聴
- 変更点のメモ
よくある音声トラブルへの向き合い方
オーディオインターフェースを導入しても、設定や環境によってはさまざまな音声トラブルが発生することがあります。
音が入力されないとき
音がまったく入らない場合は、まずケーブル接続と入力チャンネルの設定を順番に確認することが重要です。
マイク側のミュートやオーディオインターフェースのゲインつまみが下がりきっていないかもチェックします。
配信ソフトで選択している入力デバイスが正しいかどうかも、見落としがちなポイントです。
一つずつ要素を切り分けることで、原因の絞り込みがスムーズになります。
- ケーブルの抜けや断線
- マイクのミュート状態
- ゲインつまみの位置
- 配信ソフトの入力設定
ノイズが気になるとき
サーというホワイトノイズやブツブツしたデジタルノイズが乗る場合は、電源や配線経路を見直す必要があります。
USBハブ経由ではなくPC本体のポートへ直挿しすると、ノイズが軽減されるケースもあります。
ゲインを上げすぎているとマイクプリアンプ由来のノイズが増えるため、マイクとの距離や話し声の大きさも含めて調整します。
電源タップや他の機器との距離を工夫することで、ノイズ源からの影響を減らせることも多いです。
| ノイズ種類 | サーという連続音 |
|---|---|
| 主な原因 | 高ゲインや環境ノイズ |
| ノイズ種類 | プツプツした途切れ |
| 主な原因 | USB帯域や負荷 |
| ノイズ種類 | ブーンという低い音 |
| 主な原因 | 電源やアース周り |
声が小さすぎるとき
声が小さくて聞き取りづらい場合は、マイクとの距離とゲイン設定、配信ソフト側の音量をバランスよく見直します。
マイクから遠すぎると部屋鳴りや環境音が増えやすくなるため、拳一つ分程度まで距離を近づけると改善しやすいです。
ゲインを上げすぎずに声量を上げる意識を持つことで、ノイズを抑えつつ聞きやすい音量を確保できます。
コンプレッサーやリミッターを適切に使うと、声の大小を揃えて安定した音量感に整えることもできます。
遅延が大きいとき
自分の声がヘッドホンから遅れて聞こえてくる場合は、バッファサイズやモニター方法の見直しが必要です。
配信ソフト経由のモニターをオフにして、オーディオインターフェースのダイレクトモニター機能を優先すると遅延は大幅に減ります。
それでも改善しない場合は、ドライバー設定でバッファサイズを段階的に小さくして変化を確認します。
PCの負荷が高すぎると遅延や音切れの原因になるため、不要なアプリを閉じることも有効です。
- ダイレクトモニターの活用
- バッファサイズの調整
- 不要アプリの終了
- 配信ソフト設定の見直し
Vtuber配信を支える音作りの指針
Vtuberとして活動を続けていくうえで、オーディオインターフェースは声の魅力と配信のクオリティを支える重要な土台になります。
自分の配信スタイルに合った一台を選び、配信ソフトやモニター環境の設定をしっかり整えることで、リスナーが快適に聞き続けられる音を届けられます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、テスト配信と小さな改善を積み重ねていけば、少しずつ理想の音に近づいていきます。
機材選びと音作りを楽しみながら、自分だけの世界観を音でも表現していきましょう。

