VtuberとしてYouTube配信を始めたいけれど何から手を付ければよいか分からない人に向けて全体の流れを整理して解説します。
アバターや機材選びだけでなくYouTube側の設定や配信ソフトの準備まで一連のステップを順番に理解すれば初配信まで迷わず進められます。
この記事ではパソコン配信とスマホ配信の違いにも触れながら自分に合った始め方を選べるようにすることを目標にします。
VtuberでYouTube配信を始めるやり方5ステップ
最初にVtuberでYouTube配信を始めるまでの大まかな5ステップの流れを整理して全体像をつかんでおきましょう。
配信スタイルの決定
まずは自分が実現したい配信スタイルが雑談配信なのか歌配信なのかゲーム配信なのかを決めるところから始めます。
ライブ配信中心でいくのか録画した動画投稿も組み合わせるのかによって必要な設備や準備に違いが出てきます。
ゲーム配信をする場合はパソコン性能やキャプチャの方法など検討すべきポイントが増えるので最初に配信内容を明確にしておくと後の選択が楽になります。
また長時間配信を想定するのか短時間の高頻度配信を行うのかも決めておくとスケジュールや負担感のイメージがしやすくなります。
自分が続けやすいスタイルを先に決めてから機材やソフトを選ぶのが遠回りに見えて実は一番効率的な進め方です。
YouTubeチャンネル準備
次にGoogleアカウントを用意しYouTubeチャンネルを作成してライブ配信機能を有効化します。
パソコンからのライブ配信はチャンネル登録者数の条件がなく初心者でも比較的始めやすい点が大きな特徴です。
スマホアプリからのライブ配信はチャンネル登録者数が一定以上必要になるため最初はパソコン配信から始める人も多くなっています。
初回のライブ配信機能有効化では本人確認が行われ反映まで最大二十四時間ほどかかるため早めに設定だけ済ませておくと安心です。
チャンネル名やアイコンヘッダー画像は後から変更できますがVtuberとしての世界観が伝わるデザインを意識しておくとブランディングに役立ちます。
Vtuberアバター環境準備
Vtuberとして配信するにはモデルとなるアバターとその動きを読み取るトラッキングアプリが必要です。
二次元のLive2Dモデルは表情の豊かさと動作の軽さが魅力で多くのVtuberが採用している形式です。
三次元モデルはVRoid Studioなどで自作でき立体的な動きやカメラワークを活かした演出がしやすい点が特徴です。
モデルを動かすトラッキングアプリとしてはVTube StudioやVSeeFaceなどが広く使われておりWebカメラの映像から顔の動きを読み取ります。
まずは自作か依頼か無料配布モデルかを検討し予算と時間に合う方法でアバター環境を整えることが大切です。
配信ソフト設定
アバターの準備ができたらOBS Studioなどの配信ソフトをインストールしてYouTubeと連携させる設定を行います。
OBSではシーンとソースを組み合わせることでゲーム画面やアバターコメント欄などを好みのレイアウトで配置できます。
配信設定ではYouTubeの配信キーをOBSに入力し解像度やフレームレートビットレートなどを配信内容に合わせて調整します。
音声ミキサーではマイク音量とデスクトップ音声のバランスを見ながらメーターが赤く振り切れない程度にレベルを合わせます。
設定項目は多く感じますが一度ひな形を作っておけば次回以降はほとんどそのまま利用できるので最初に丁寧に整える価値があります。
テスト配信実施
本番前には限定公開や非公開のライブでテスト配信を行い映像と音声が問題なく配信されているかを必ず確認します。
別デバイスから視聴して音量バランスや映像のカクつき遅延などを実際の視聴者目線でチェックすると気付きやすくなります。
コメント欄の表示位置やフォントサイズもテストの段階で見やすさを調整しておくと本番中に慌てずに済みます。
回線が不安定な場合は解像度やビットレートを一段階下げて負荷を軽くすると配信の安定性が向上します。
テスト配信の録画を見返して気になる点を書き出しておけば本番までに改善するべきポイントがはっきりします。
初配信準備
初配信では自己紹介配信を行うケースが多く配信時間や話す内容をざっくりと台本にしておくと緊張が和らぎます。
サムネイルや配信タイトル説明文は事前に用意しておき活動方針やタグなどを分かりやすく記載すると視聴者が趣旨を理解しやすくなります。
告知はXなどのSNSや既に持っているブログなどで事前に行い開始時間と配信内容を知らせておくと初配信から来てもらえる可能性が高まります。
自己紹介では名前や活動ジャンル配信頻度の目安を伝えるだけでなく好きな作品や得意ジャンルなども話すとファンになってもらいやすくなります。
完璧を目指すより一度配信を経験して慣れていくことを重視し失敗してもネタにするくらいの気持ちで挑むと続けやすくなります。
Vtuber配信機材の基本
ここではVtuberとしてYouTube配信を始めるために最低限そろえておきたい機材とその目安について整理します。
パソコン性能の目安
パソコン配信ではアバターのトラッキングとOBSの配信処理を同時に行うためある程度の性能が必要になります。
一般的にはミドルクラス以上のCPUと十六ギガバイト前後のメモリを搭載したパソコンであれば多くの配信スタイルに対応しやすくなります。
ゲーム配信ではさらにグラフィックボードの性能も重要になるため可能であれば専用GPUを搭載したモデルを選ぶと余裕が生まれます。
ストレージは起動や読み込みの速さを重視してSSDを選び録画も行う場合は容量に余裕を持たせておきましょう。
推奨スペックの目安を表にまとめると次のようになります。
| 用途 | 雑談配信中心 |
|---|---|
| CPU目安 | Core i5クラス以上 |
| メモリ目安 | 16GB |
| GPU目安 | 内蔵GPUまたはエントリークラス |
| ストレージ | SSD 500GB以上 |
ネット回線の目安
ライブ配信の安定性にはパソコン性能以上にネット回線の上り速度と安定度が大きく関わります。
YouTubeで一〇八〇ピーの配信を行う場合はアップロード速度が少なくとも十メガビット毎秒以上あると余裕を持って配信しやすくなります。
回線速度がぎりぎりだと映像が止まったり音が途切れたりする原因になるため回線テストサイトで事前に速度を確認しておくことが重要です。
可能であれば有線LAN接続を利用しどうしても難しい場合でもルーターとの距離を近づけるなどして安定性を高めましょう。
配信前には他の大きなダウンロードやクラウド同期を止めて回線を配信に集中させる工夫も効果的です。
マイク選び
声がメインとなるVtuber配信では映像以上に音質が視聴者の印象を左右するためマイク選びに少し予算を割く価値があります。
初心者にはパソコンに直接接続できるUSBコンデンサーマイクが扱いやすく価格と音質のバランスも取りやすい選択肢です。
ポップノイズを軽減するためにポップフィルターやマイクアームを組み合わせると小さな投資で聞きやすさが大きく向上します。
マイク選びで意識したいポイントを箇条書きにすると次のようになります。
- USB接続対応
- 単一指向性対応
- スタンドまたはアーム固定可能
- 三千円から一万円程度の価格帯
最初から高価な機材をそろえる必要はなく自分の声質との相性を確認しながら段階的にアップグレードしていく考え方で問題ありません。
カメラ周辺機器
Live2Dや三次元モデルを動かす場合はWebカメラで顔の動きを読み取るため解像度とフレームレートを意識した選び方が重要です。
七二〇ピー三十フレーム毎秒程度のカメラでも十分に動かせますが表情の細かさを重視する場合は一〇八〇ピー対応モデルを検討してもよいでしょう。
照明が暗いとトラッキング精度が落ちるためリングライトなどの簡易照明を用意すると安定した認識につながります。
カメラ位置は目線の高さ付近に設置し画面の向きと実際の顔の向きが大きくずれないように調整すると自然な視線になります。
背景のごちゃつきが気になる場合は布やパネルでシンプルな背景を作るかクロマキー合成用のグリーンバックを検討すると配信画面が整いやすくなります。
Vtuberアバター準備のポイント
次に二次元三次元それぞれのアバター準備の流れとトラッキングソフトの選び方やトラブル時の確認ポイントを整理します。
二次元アバターの用意
二次元アバターはLive2Dモデルとして用意する方法が一般的でイラストをパーツごとに分けて動きを付けることで表情豊かなモデルを作れます。
自作が難しい場合はイラストレーターやモデラーに依頼したり既に販売されている完成モデルを購入したりする選択肢もあります。
まずは既存の配布モデルやお試しモデルで動かす感覚をつかんでからオリジナルモデル制作に進むと失敗が少なくなります。
二次元アバターを準備するときに意識したいポイントを一覧にすると次のようになります。
- 活動方針に合うデザイン
- 表情差分の豊富さ
- 立ち絵とバストアップの両対応
- 利用規約と商用利用範囲
モデル利用規約は収益化配信やグッズ展開の可否など重要な条件が含まれるため必ず確認しておきましょう。
三次元アバターの用意
三次元アバターはVRoid Studioなどの無料ソフトで比較的気軽に自作でき髪型や服装を自由にカスタマイズできる点が魅力です。
制作したモデルはVRM形式で書き出し対応するトラッキングソフトに読み込むことでそのまま配信で利用できます。
三次元ならではのカメラワークや立体的な動きを活かした演出がしたい人は三次元モデルを軸にした構成を検討するとよいでしょう。
ただし三次元モデルは二次元モデルよりもパソコン負荷が高くなる傾向があるためスペックに余裕がある環境での運用が望ましいです。
衣装やアクセサリーを追加したい場合は公式のプリセットや配布アイテムを活用すると制作のハードルを下げられます。
トラッキングソフト例
アバターを実際に動かすトラッキングソフトにはいくつかの代表的な選択肢があり配信スタイルや使うモデル形式によって相性が変わります。
ここではLive2Dと三次元モデルでよく使われるソフトの例を表にまとめます。
| ソフト名 | VTube Studio |
|---|---|
| 対応モデル | Live2D |
| 特徴 | スマホ連携とフェイストラッキングに強い |
| 別例 | VSeeFace |
| 別例特徴 | 三次元モデル対応と表情制御が柔軟 |
どのソフトも基本的にはカメラデバイスの選択とモデル読み込みができれば動かせるため最初は無料版で触ってみてから常用ソフトを決めても問題ありません。
モデル不具合の対処
モデルが動かない場合はまずカメラとマイクのアクセス権限がOS側で許可されているかを確認します。
トラッキングソフトの設定画面で使用するカメラデバイスが正しく選択されているかも重要な確認ポイントです。
Live2Dモデルの場合は設定ファイルとモデルファイルの組み合わせが正しいか三次元モデルの場合はファイル名に全角文字が含まれていないかなどもチェックします。
表情ショートカットが反応しないときはホットキーが他のソフトと競合していないかやCapsLock状態を確認すると解決することがあります。
設定を見直しても改善しない場合は一度トラッキングソフトを再起動するだけで解決するケースも多いため焦らず基本から順番に確認していきましょう。
OBS配信設定の流れ
ここからはOBSを使ったVtuber配信の具体的な設定手順と視聴しやすい画面作りのポイントを解説します。
シーン構成の基本
OBSでは配信内容ごとにシーンを作成し雑談用やゲーム用画面共有用など用途に分けておくと切り替えがスムーズになります。
一つのシーンにはアバターゲーム画面コメント欄背景画像など複数のソースを重ねてレイアウトできます。
よく使うシーン構成の例を箇条書きにすると次のようになります。
- 雑談シーン
- ゲームプレイシーン
- 待機画面シーン
- エンディングシーン
あらかじめ複数シーンを用意して切り替えショートカットを設定しておくと配信中の演出に余裕が生まれます。
ソース設定の基本
ソースにはアバターのウィンドウキャプチャやゲームキャプチャ画面キャプチャ画像メディアソースなどさまざまな種類があります。
まずはアバターのトラッキングソフト画面をウィンドウキャプチャで取り込み背景を透過設定にしてモデルだけが表示されるように調整します。
ゲーム配信ではゲームキャプチャでゲームウィンドウを指定しコメント欄はブラウザソースや別ソフトを組み合わせて表示します。
ソースの順番は上にあるものほど手前に表示されるためアバターがゲーム画面に隠れないように順序を意識して並べ替えます。
ソースの表示非表示をホットキーに割り当てておくと画面切り替えや一時的な非表示をスムーズに行えます。
映像設定の目安
映像設定では解像度フレームレートビットレートの三つを配信環境に合わせてバランス良く決めることが大切です。
多くのVtuber配信では一九二〇かける一〇八〇または一二八〇かける七二〇の解像度が利用されています。
パソコン負荷や回線速度に不安がある場合は七二〇ピー三十フレーム設定から始めて余裕があれば徐々に品質を上げていくと安全です。
映像設定の一例を表にまとめると次のようになります。
| 解像度 | 1280×720 |
|---|---|
| フレームレート | 30fps |
| 映像ビットレート | 3000〜4500kbps |
| エンコーダー | GPUまたはハードウェアエンコード |
ビットレートは高すぎると回線が耐えられず低すぎると画質が荒くなるためテスト配信でカクつきやブロックノイズを確認しながら調整していきましょう。
音声バランスの調整
音声バランスは視聴者の体感に直結するため配信前に丁寧に確認しておくことが重要です。
OBSのミキサーではマイクとデスクトップ音声それぞれのメーターを確認し緑から黄色の範囲でピークが収まるように調整します。
ゲーム音やBGMが大きすぎると声が聞き取りにくくなるためマイク側をやや大きめゲーム音をやや小さめにするイメージでバランスを取ります。
音声調整のポイントを箇条書きにすると次のようになります。
- 配信前に自分の声を録音して確認
- ポップノイズを抑える距離感を意識
- ノイズ抑制フィルタを適用
- コンプレッサーで声の大小をならす
視聴者から音量に関するコメントをもらった場合はその場でメモしておき次回以降の設定見直しに生かすと改善が早くなります。
スマホVtuber配信のやり方
パソコンを使わずスマホだけでVtuber配信を始めたい人向けにスマホ配信の条件と代表的なアプリや注意点を整理します。
スマホ配信条件
YouTubeアプリからライブ配信を行う場合はチャンネル登録者数が一定以上必要になるため事前に条件を確認しておく必要があります。
登録者条件を満たしていればYouTubeアプリのプラスボタンからライブ配信を選びタイトル公開範囲カメラマイクなどを設定して配信を開始できます。
スマホだけで配信する場合は端末一台でカメラマイクコメント確認すべてを行うことになるため操作性と画面の見やすさを重視した配置を心掛けましょう。
スマホ配信条件と基本フローのイメージを表にまとめると次のようになります。
| 必要登録者数 | 一定以上の登録者が必要 |
|---|---|
| 配信開始場所 | YouTubeアプリの作成メニュー |
| 設定項目 | タイトル公開範囲カメラマイク |
| 推奨環境 | Wi-Fi接続と充電環境 |
移動中や自室以外で配信する場合は通信環境やバッテリー残量に特に注意が必要です。
スマホ配信アプリ例
スマホだけでVtuber的な配信を行う場合はYouTubeアプリに加えてVtuber配信に特化した配信アプリを利用する方法もあります。
代表的なアプリとしてIRIAMMirrativREALITYなどがありスマホ一台でアバター表示と配信まで完結できるのが特徴です。
アプリごとにアバターの作り方やコメント機能コラボ機能などに違いがあるため自分の活動スタイルに合うサービスを選ぶとよいでしょう。
スマホ配信アプリの例を箇条書きにすると次のようになります。
- IRIAM
- Mirrativ
- REALITY
まずは一つのアプリで配信に慣れてから必要に応じて複数のサービスを試していくと負担を抑えながら経験を積めます。
通信環境の注意点
スマホ配信では通信量の負担が大きくなるためできる限りWi-Fi環境で配信を行うことが推奨されます。
モバイル回線での長時間配信は通信制限のリスクが高くなるため配信前に残りギガ数を確認しておくことが大切です。
屋外配信では場所によって電波状態が大きく変わるため事前に短時間の試し配信を行って安定しているかを確かめると安心です。
スマホ端末は発熱すると処理能力が落ちたり強制終了する可能性があるため適度に休憩を挟んだり冷却グッズを活用したりすることも検討しましょう。
充電しながらの配信はバッテリーへの負担が大きいので可能ならモバイルバッテリーを利用して負荷を分散させると故障リスクを下げられます。
Vtuber配信継続のコツ
VtuberとしてYouTube配信を始めるときは完璧な環境を整えてから動くより小さな一歩を積み重ねながら少しずつ改善していく姿勢が何より重要です。
最初は無料ソフトや手持ち機材から始めて配信経験を重ね視聴者の反応を見ながら必要な部分にだけ投資していくと無理なく続けられます。
配信後には良かった点と反省点を簡単にメモしておき次回の配信で一つでも改善することを意識すると自然とクオリティが上がっていきます。
楽しんで続けている配信者の空気感は必ず視聴者にも伝わるので肩の力を抜き自分らしいペースでVtuber配信を楽しんでいきましょう。

