VTuberとしてゲーム配信を始めたいけれど、何から手を付ければいいのかわからない人は多いです。
この記事では、VTuberのゲーム配信のやり方をステップ形式で整理しつつ、必要な機材やOBSの設定のポイントまで一通り押さえられるように解説します。
PCゲームか家庭用ゲーム機か、スマホ配信かといったスタイルの違いも踏まえながら、自分に合った始め方をイメージできる構成にしています。
これから個人勢として活動したい人はもちろん、既に雑談配信だけしている人がゲーム配信に広げたい場合にも役立つ内容です。
一気に完璧を目指すのではなく、小さく配信を重ねながら環境を育てていくイメージで読み進めてください。
VTuberのゲーム配信のやり方7ステップ
ここでは、VTuberのゲーム配信をゼロから始めるための流れを7つのステップに分けて整理します。
いきなりモデルや機材にこだわりすぎず、「配信コンセプト→機材→アバター→配信ソフト→配信設定→テスト配信」という順番を意識すると迷いが減ります。
それぞれのステップで最低限やるべきことをおさえておけば、多少のトラブルがあっても自分で原因を追いやすくなります。
配信コンセプト
最初に「どんなVTuberとしてどんなゲーム配信をしたいか」というコンセプトを決めておきます。
例としては、ソロでじっくり攻略するRPG型、視聴者参加型のパーティーゲーム型、ランクマッチを回す本気系FPS型などがあります。
配信時間帯や頻度もここでざっくり決めておくと、生活リズムと両立しやすくなります。
コンセプトが決まっていると、後から選ぶゲームタイトルや配信プラットフォーム、サムネイルの雰囲気まで一貫性を持たせやすくなります。
ゲームタイトル選定
次に、配信の軸にするゲームタイトルを絞り込みます。
自分が本気で楽しめるかどうかに加えて、配信プラットフォーム上で配信が許可されているか、収益化時の規約に問題がないかも確認します。
人気タイトルは視聴者が見つけやすい一方で競合も多く、ニッチなタイトルは熱心なファンに届きやすい代わりに母数が少ないという特徴があります。
最初は1〜2本を中心に配信し、徐々にレパートリーを増やしていくとチャンネルがブレにくくなります。
配信機材準備
配信に必要な機材のうち、まずはPCとマイク、カメラなどの基本セットを揃えます。
VTuber配信ではアバターを動かしながらゲームを動かすため、一般的な動画視聴用PCより高いスペックが推奨されます。
最低限、ゲームと配信ソフトが同時に動作してもフレームレートが落ちにくいCPUとメモリを意識すると安定しやすいです。
家庭用ゲーム機から配信する場合はキャプチャボードも必要になるので、予算と相談しながら少しずつ揃えていきます。
アバター環境
Live2Dや3Dモデルなど、自分のアバターとそれを動かすトラッキングソフトを用意します。
Live2Dモデルであれば、VTube Studioなどのソフトを使うのが主流で、Webカメラから表情や動きをリアルタイムに読み取ってくれます。
自作モデルが難しい場合は、フリーのサンプルモデルや販売モデルからスタートするのも良い方法です。
最初は細かい表情よりも「常に安定して動くこと」を重視し、配信しながら少しずつ調整していくと失敗が減ります。
OBS導入
ゲーム配信では、OBS Studioなどの配信ソフトを使って映像と音声をまとめて配信サイトに送ります。
公式サイトからOBSをダウンロードしてインストールし、配信プラットフォームのアカウントと連携します。
YouTubeでの配信を想定する場合は、事前にライブ配信機能を有効化しておくとスムーズです。
OBS上では「シーン」と「ソース」という概念を理解しておくと、画面構成や切り替えが直感的にできるようになります。
配信設定
OBSの出力設定でビットレートや解像度、フレームレートなどを自分の回線とPCスペックに合わせて調整します。
一般的には、720p配信であれば2500〜4500kbps程度、1080p配信ならそれ以上のビットレートが目安になります。
音声は、ゲーム音とマイク音のバランスを取りつつ、ピークが0dBに張り付かないようマイナス側で余裕を持たせることが大切です。
設定は一度決めて終わりではなく、実際の配信ログを見ながら少しずつチューニングしていく意識を持つと安定します。
テスト配信
本番前にテスト配信を行い、映像・音声・コメント表示に問題がないかを確認します。
限定公開やテスト用の配信プラットフォームを使えば、視聴者に見られずにリハーサルが可能です。
配信後にアーカイブを見返して、声の大きさやBGMの有無、画面の見やすさなどをチェックし、気になる部分をメモします。
このフィードバックを次回の設定に反映することで、短期間でも配信のクオリティを着実に引き上げられます。
VTuberゲーム配信に必要な機材
ここでは、VTuberとしてゲーム配信をする際に押さえておきたい主要な機材について、少し踏み込んで整理します。
最低限の環境からスタートしつつ、余裕が出てきたタイミングでアップグレードしていく方針がおすすめです。
特にPC、マイク、キャプチャボードの3つはゲーム配信の快適さに大きく影響するため、優先的に検討しましょう。
PCスペック
VTuberのゲーム配信では、ゲームとアバターとOBSを同時に動かすため、ある程度余裕のあるPCスペックが必要です。
可能ならグラフィックボードを搭載したデスクトップPCを用意し、配信中にCPUやGPU使用率が常に90%を超えないような構成を目指します。
ノートPCで配信する場合は、冷却性能にも気を配り、長時間配信で熱暴走しないかをテストしておくと安心です。
| CPU目安 | 6コア以上のミドルレンジクラス |
|---|---|
| メモリ目安 | 16GB以上 |
| GPU目安 | エントリー〜ミドルクラスの単体GPU |
| ストレージ | SSD 500GB以上 |
| モニター構成 | 可能ならデュアルモニター |
マイク選び
ゲーム配信では、画質以上に「声の聞きやすさ」が視聴者の満足度に直結します。
初期費用を抑えるならUSB接続のコンデンサーマイク、将来的な拡張性を重視するならオーディオインターフェイスとXLRマイクの組み合わせが候補になります。
ポップノイズやキーボード音を軽減するために、ポップガードやマイクアームを導入すると、聞きやすさが一段上がります。
- USBマイク
- XLRマイク
- オーディオインターフェイス
- マイクアーム
- ポップガード
ヘッドホン環境
音漏れによるハウリングや、自分の声とゲーム音のバランスを確認するために、ヘッドホンやイヤホンは必須と考えてよいです。
長時間配信でも耳や頭が痛くなりにくい軽量モデルを選び、音の遅延が少ない有線接続を基本にするとトラブルが減ります。
可能であれば、ゲーム用と普段使い用を分けると、配信中の音量やイコライザー設定を固定しやすくなります。
キャプチャボード
SwitchやPlayStationなどの家庭用ゲーム機からVTuberとして配信する場合、キャプチャボードが必要になります。
一般的には、ゲーム機の映像信号をキャプチャボード経由でPCに入力し、OBSで取り込む構成が多いです。
遅延が少ないパススルー出力付きモデルを選ぶと、実際にプレイする映像と配信映像のズレが少なくなり、アクションゲームでもストレスが減ります。
| 接続方式 | USBまたはPCIe |
|---|---|
| 対応解像度 | フルHDまたは4K |
| パススルー | 低遅延対応が望ましい |
| 対応機種 | SwitchやPS5など主要ゲーム機 |
| 付属ソフト | 録画アプリの有無を確認 |
アバター運用の基本
このセクションでは、VTuberとしてゲーム配信を行う際のアバター運用に焦点を当てます。
Live2Dモデルか3Dモデルか、どのトラッキングソフトを使うかによって必要な機材や設定が変わります。
最初から完璧な表情やモーションを目指すより、「常に動いている」「顔が隠れない」といった基本を安定させることが重要です。
Live2D環境
2Dアバターを使う場合、多くのVTuberがLive2D形式のモデルを採用しています。
Live2Dモデルは、表情や体の動きがイラストのまま滑らかに動くため、ゲーム画面に重ねても視認性が高いです。
モデル制作は自作のほか、クリエイターへの依頼や販売モデルの購入といった手段があります。
- 自作モデル
- 販売モデル
- オーダーメイド制作
- フリー配布モデル
- 簡易ジェネレーター
VTubeStudio活用
Live2Dモデルを動かすソフトとしては、VTube Studioが代表的です。
PC版ならWebカメラやiPhoneを使ったフェイストラッキングに対応し、背景透過やホットキー設定などゲーム配信向きの機能も揃っています。
スマホ版とPC版を連携して、高精度なトラッキングを行う構成も人気があります。
| 対応モデル | Live2D形式 |
|---|---|
| トラッキング | Webカメラやスマホ |
| 背景透過 | クロマキーやアルファ対応 |
| ホットキー | 表情切り替えやポーズ登録 |
| 価格 | 基本無料+追加課金 |
表情トラッキング
ゲーム配信では、視線が画面側に向きがちなため、表情トラッキングが安定しているかが印象を大きく左右します。
カメラ位置はモニターの上部中央付近に設置し、部屋の明るさを一定に保つことで、トラッキング精度が向上します。
まばたきや口パクの感度は、VTube Studio側の設定で微調整し、自分の癖に合わせてチューニングしていくと自然な動きになります。
OBS設定のポイント
ここでは、ゲーム配信用にOBSを設定する際のポイントを整理します。
映像設定と音声設定の両方が噛み合って初めて、視聴者にとって見やすく聞きやすい配信になります。
難しい専門用語をすべて理解しなくても、最低限の項目を押さえるだけで十分実用的な配信が可能です。
シーン構成
OBSでは、「雑談シーン」「ゲームシーン」「終了シーン」など、用途ごとにシーンを分けて構成すると扱いやすくなります。
ゲームシーンでは、ゲーム画面をフルサイズで配置し、その上にアバターとコメント欄、配信レイアウトを重ねるのが一般的です。
シーン切り替え用のホットキーを設定しておくと、ゲーム中でもスムーズに画面を切り替えられます。
- 雑談シーン
- ゲームシーン
- 開始カウントダウン
- 休憩シーン
- 終了シーン
映像設定
映像設定では、解像度とフレームレート、ビットレートのバランスが重要です。
PCスペックと回線速度に余裕がある場合は1080p60fps、厳しい場合は720p30fpsといったように段階的に調整します。
ゲーム画面が小さく潰れて見える場合は、レイアウト側で重要な情報が隠れていないかも確認しましょう。
| 解像度 | 1280×720または1920×1080 |
|---|---|
| フレームレート | 30fpsまたは60fps |
| ビットレート | 2500〜6000kbps目安 |
| エンコーダー | x264またはGPUエンコーダー |
| 配信先 | YouTubeやTwitchなど |
音声バランス
音声バランスは、マイク音とゲーム音の比率をどうするかがポイントです。
視聴者にとっては、ゲーム音よりも配信者の声が少し前に出ている状態が聞きやすい傾向があります。
OBSのオーディオミキサーでメーターを見ながら、トーク時にマイクがゲーム音より数dB高くなるよう調整してみてください。
配信アーカイブをイヤホンやスマホスピーカーなど複数の環境で聞いてみると、実際の聞こえ方の差を把握しやすくなります。
VTuberゲーム配信を続けるコツ
最後に、VTuberとしてゲーム配信を長く続けていくためのコツを整理します。
技術的な環境が整っても、継続できなければチャンネルは育たないので、無理のない運用を意識することが大切です。
配信頻度や時間帯をあらかじめ決めておき、視聴者が来やすいリズムを作ることで、少しずつ固定のファンが増えていきます。
また、OBSやアバターの設定を配信ごとに少しずつ改善していく「小さなアップデート」を習慣化すると、自然と配信クオリティも上がっていきます。
完璧を目指しすぎず、自分のペースで配信を楽しめる環境を整えることが、VTuberゲーム配信を続ける一番の近道です。

