スマホでVTuberのロゴを自作したいけれど、どこから手を付ければいいのか分からないと感じている人は多いです。
そこで今回は、アイビスペイントを使ってVTuberのロゴを作る具体的な手順と、デザインを整えるコツを順番に紹介します。
コンセプトづくりから書き出しまでの流れを理解すれば、初めてでも配信画面やサムネで映えるロゴを作れるようになります。
自作ロゴの限界と、プロに依頼するときに役立つポイントもあわせて解説するので、自分に合ったロゴづくりのスタイルを見つけてください。
VTuberのロゴをアイビスペイントで作る方法5ステップ
このセクションでは、アイビスペイントでVTuberのロゴを作る流れを五つのステップに分けて解説します。
大まかな流れをつかんでから作業すると、迷いが減り完成までスムーズに進められます。
一度作り方を覚えてしまえば、記念配信や新衣装ごとにロゴをアレンジすることも簡単になります。
コンセプトと言葉の整理
まずはロゴに込めたいコンセプトを言葉で整理するところから始めます。
自分のVTuberとしてのキャラクター性や、配信で届けたい雰囲気を短いフレーズで書き出してみてください。
かわいい、クール、大人っぽい、元気などの印象と、ゲーム配信、歌、雑談といった活動ジャンルも一緒にメモしておきます。
ロゴに使う色やモチーフも、このタイミングでざっくり候補を決めておくと後の作業が楽になります。
キャンバスサイズと解像度の設定
コンセプトが決まったらアイビスペイントを起動し、新しいキャンバスを作成します。
ロゴは拡大縮小して使うことが多いので、正方形でやや大きめのサイズを選び、解像度は高めにしておくと安心です。
後でトリミングしやすいように、背景色はいったん白か単色にしておき、必要であれば最後に透過処理を行います。
キャンバス設定を一度テンプレートとして保存しておけば、次回から同じ条件ですぐに作業を始められます。
文字入力とフォント選び
キャンバスが準備できたら、テキストツールでVTuber名やチャンネル名を入力します。
読みやすさを最優先にしながら、キャラクターの雰囲気に合うフォントを複数試してみると方向性が見えてきます。
太めのゴシック体はゲーム配信や元気なキャラクターに合いやすく、丸ゴシックや手書き風フォントはかわいい系との相性が良いです。
名前の一部だけフォントを変えたり、英字と日本語を組み合わせたりすることで、個性を出しやすくなります。
立体感と装飾の付け方
文字の形が決まったら、レイヤーを複製して影や縁取りを付けていきます。
文字レイヤーを下にずらして色を変えることでドロップシャドウ風にしたり、下のレイヤーを太らせてアウトラインを作る方法が定番です。
ブラシを使って星やハート、キラキラなどの装飾を追加すると、一気にVTuberらしい華やかな印象になります。
装飾は入れ過ぎると読みにくくなるので、重要な文字の周りだけに絞るなどのバランス調整が大切です。
色と光で雰囲気を整える
次に、配色と光の表現でロゴ全体の雰囲気を整えます。
ベースカラーはキャラクターのイメージカラーに合わせ、サブカラーはコントラストを意識して選ぶと画面で目立ちやすくなります。
グラデーションや発光ブラシを使って、文字の一部だけ光らせたり、背景に淡い光の輪を入れたりするのも効果的です。
色を決めるときは、配信画面やサムネイルの背景色を想像しながら、埋もれずにしっかり読めるかを意識してください。
画像として書き出す
ロゴが完成したら、最後に画像として書き出します。
背景を透過したい場合は、背景レイヤーを非表示にしてから透過PNG形式で保存します。
動画編集ソフトや配信ソフトで使うことを想定して、ファイル名や保存場所も分かりやすく整理しておくと後から探しやすいです。
書き出した画像を実際の配信画面に乗せてみて、サイズ感や読みやすさに問題がないかを確認しましょう。
VTuberロゴのコンセプト設計のポイント
ここでは、アイビスペイントで作業を始める前に考えておきたいロゴのコンセプト設計について解説します。
コンセプトが固まっているほど、フォントや色を選ぶときに迷いにくくなります。
自分の活動スタイルやキャラクター設定とロゴの方向性がずれていないか確認しながら読み進めてください。
キャラクター像の整理
最初に、自分がどんなVTuberなのかを短い言葉でまとめておきます。
明るく元気、落ち着いた大人、ミステリアス、中性的など、自分のキャラクターを一言で表すラベルを決めてみてください。
そのうえで、視聴者にどういう印象を持ってほしいかを考えると、ロゴに必要な要素が浮かびやすくなります。
キャラクターデザインや衣装の雰囲気とロゴの方向性を合わせることで、配信全体に統一感を出せます。
活動ジャンルと色のイメージ
次に、主な活動ジャンルと色のイメージを紐づけて考えます。
ジャンルごとに合いやすい色の方向性をざっくり押さえておくと、配色選びがスムーズです。
以下のような組み合わせを参考にしつつ、自分のキャラクターにしっくり来る色を選んでみてください。
- ゲーム実況系ならネオンカラーや蛍光色
- 歌やアイドル系ならパステルカラーやピンク系
- ダークファンタジー系なら黒や深い青、紫
- お姉さん系や大人向けならワインレッドやゴールド
- 日常雑談系なら淡いブルーやグリーン
ロゴスタイルの方向性
ロゴのスタイルは、文字だけでシンプルにまとめるか、シンボルマークを加えるかで印象が大きく変わります。
文字ロゴは汎用性が高く、サムネイルやサイン風の使い方にも向いています。
シンボル入りのロゴは、一目でキャラクターを思い出してもらいやすい反面、細かくし過ぎると縮小時に潰れやすくなります。
自分に合ったスタイルを選ぶための比較として、代表的な方向性を表にまとめておきます。
| スタイル | 文字メイン |
|---|---|
| 雰囲気 | シンプルで汎用的 |
| 向いている人 | 幅広い場面で使いたい人 |
| 別のスタイル | 文字+シンボル |
| 雰囲気の違い | 個性が強く印象に残りやすい |
| 向いている人の例 | キャラ性を強く押し出したい人 |
避けたいデザインの落とし穴
ロゴづくりでありがちな失敗を知っておくと、完成度を一段階引き上げることができます。
特にVTuberのロゴは配信画面で小さく表示されることが多いため、細かすぎる装飾や弱いコントラストは避けたいポイントです。
次のような点に注意しながら、デザインを調整してみてください。
- 輪郭と背景の色が近すぎて読みにくい構成
- 細い線や小さな装飾を詰め込み過ぎた構成
- フォントの種類を増やし過ぎてまとまりがない構成
- トレースや素材の規約違反につながりそうな構成
アイビスペイントの基本機能をロゴ制作に活かす
このセクションでは、アイビスペイントの機能の中から、VTuberロゴ制作で特に使う場面が多いものを取り上げます。
文字ツールやレイヤー、ブラシやフィルターを理解しておくと、思いついたイメージを形にしやすくなります。
難しい機能をすべて覚える必要はないので、まずはロゴづくりに直結する部分から押さえていきましょう。
文字ツールとフォント管理
アイビスペイントの文字ツールでは、フォント、サイズ、行間、文字間隔などを細かく調整できます。
ロゴでは一文字一文字のバランスが大切なので、行間や文字間隔を詰めたり広げたりしながら全体の形を整えてください。
視認性を高めるために、スマホ画面を離して見たときに読みやすいかどうかも確認しておきます。
文字ツールを活用するときに意識したいポイントを箇条書きでまとめると、次のようになります。
- 太さが足りない文字はサイズだけでなくフォントを見直す
- 名前の区切れ目で文字間隔を少し広げて読みやすくする
- 英字とひらがなでサイズ感が揃うように調整する
- 最終的な使用サイズを想定して拡大縮小を試す
レイヤー構成の基本
ロゴ制作では、レイヤーを分けておくことで後から修正しやすくなります。
文字本体、影、縁取り、装飾、背景などを別レイヤーにしておけば、色替えや位置調整が簡単です。
どのレイヤーが何の役割を持っているか分からなくならないよう、名前を付けて整理しておきましょう。
よく使うレイヤー構成の例を、役割別に表にまとめておきます。
| レイヤー名 | 文字ベース |
|---|---|
| 役割 | メインの文字本体 |
| 別レイヤー名 | アウトライン |
| 役割の例 | 文字の周りの縁取り |
| 追加レイヤー名 | シャドウ |
| 役割の補足 | 文字全体の影や立体感 |
| 装飾レイヤー | キラキラやモチーフ |
選択範囲と変形の活用
選択範囲ツールと変形ツールを組み合わせると、文字や装飾の一部だけを変形させることができます。
名前の最初の文字だけ少し大きくしたり、斜めに傾けたりすることで、視線を誘導しやすくなります。
変形を何度もやり直すと画質が崩れやすいので、複雑な変形をする前にはレイヤーを複製しておくと安心です。
ゆがみを使い過ぎると可読性が落ちるため、ロゴでは控えめな変形に留めることを意識してください。
フィルターで雰囲気を整える
アイビスペイントには、ぼかしや発光、色調補正など、ロゴの雰囲気づくりに使えるフィルターが多数用意されています。
背景の色味を少し変えたり、文字の周囲だけ柔らかく光らせたりするだけでも印象が変わります。
フィルターはかけ過ぎると細部が潰れるので、強さを控えめにして何度か試しながら調整すると良いです。
よく使うフィルターや効果を整理すると、次のようなものが挙げられます。
- ガウスぼかしで背景をなめらかにする
- 発光系の効果で文字の周囲を光らせる
- 色調補正で全体の色味をそろえる
- ノイズやテクスチャで質感を足す
スマホで作るVTuberロゴの時短テクニック
ここでは、スマホだけでロゴを作るときに作業を効率化するためのテクニックを紹介します。
事前にテンプレートを用意したり、よく使う操作をパターン化しておくと、毎回一から悩まずに済みます。
短い時間で形にしたいときの工夫として取り入れてみてください。
テンプレート的な作り方
一度ロゴの構成が決まったら、そのキャンバスを複製してテンプレートとして活用するのがおすすめです。
文字レイヤーだけ差し替えられるようにしておけば、記念配信や新衣装用のロゴを短時間で量産できます。
色や装飾も、レイヤーごとにまとめておけば一括で変更しやすくなります。
テンプレートとして意識しておくと便利な要素を、簡単に整理しておきます。
- キャンバスサイズと解像度の設定
- 文字位置と大まかなレイアウト
- アウトラインと影のレイヤー構成
- 背景のパターンやグラデーション
指でも描きやすいレイアウト
スマホで作業するときは、細かすぎる装飾よりも指で扱いやすい大きめの要素を中心に構成した方が快適です。
重要な文字やシンボルはキャンバス中央付近に配置し、拡大縮小で調整しやすいよう余白を残しておきます。
画面が小さいときほど、余白とシンプルさが可読性の鍵になります。
レイアウトに迷ったときは、円や三角形などの見えない形を意識しながら要素を配置するとバランスが取りやすくなります。
作業を効率化する設定
アイビスペイントの設定を少し見直すだけでも、ロゴづくりの作業スピードが変わります。
補助線やスナップ機能を使うと、文字の位置合わせや左右対称の配置が格段にやりやすくなります。
よく使うツールを画面の近くに配置しておくことで、タップ回数を減らすことも可能です。
効率化に役立つ代表的な設定を、分かりやすく表に整理します。
| 機能 | グリッド表示 |
|---|---|
| 効果 | 文字や装飾の位置合わせがしやすい |
| 別の機能 | スナップ |
| 効果の例 | 直線や中心揃えが簡単になる |
| よく使う設定 | ショートカットのカスタム |
| メリット | 頻繁なツール切り替えの手間を減らせる |
書き出し前の確認ポイント
完成したと思っても、書き出し前に少しだけ見直す時間を取るとミスを減らせます。
配信画面に乗せたときのサイズ感や、暗い背景と明るい背景の両方で読めるかどうかをチェックしてみてください。
必要に応じて、別バージョンの色違いや簡略版ロゴを作っておくのも良い工夫です。
確認するときに意識したいポイントを、箇条書きでまとめておきます。
- 縮小表示しても名前が読めるかどうか
- 背景色を変えても埋もれないコントラストかどうか
- 透過PNGの縁に不要なゴミが残っていないかどうか
- ファイル名と保存場所が分かりやすいかどうか
自作ロゴとデザイナー依頼の使い分け
最後の内容セクションでは、アイビスペイントでの自作ロゴと、デザイナーに依頼するロゴをどう使い分けるかを考えます。
すべてを自分で作る必要はなく、状況に応じて上手に役割分担することで負担を減らせます。
自作ロゴのメリットを活かしつつ、ここぞというタイミングでプロの力を借りるイメージを持ってください。
自作が向いているケース
まずは、自作ロゴが特に向いているケースを整理しておきます。
配信を始めたばかりで予算を抑えたいときや、頻繁にロゴを変えて遊びたいときは自作がぴったりです。
自分で作ることで、デザインの好みや配色の感覚も育っていきます。
自作ロゴが活躍しやすい場面を、短いフレーズで挙げてみます。
- デビュー準備中の仮ロゴ
- 記念配信やイベント用の限定ロゴ
- 歌ってみたや企画動画のタイトルロゴ
- メンバーシップやスタンプ用の簡易ロゴ
デザイナーに依頼した方が良いケース
一方で、チャンネルの顔となる本格的なロゴは、プロのデザイナーに依頼した方が安心な場合も多いです。
商標やグッズ展開を見据えたロゴは、読みやすさや印刷での再現性まで意識してデザインする必要があります。
長く使う前提のロゴほど、初期段階でしっかり作り込んでもらう価値が高くなります。
依頼を検討したいケースをいくつか挙げると、次のような状況が当てはまります。
- 長期的に使うメインロゴを決めたいとき
- グッズ化や同人誌の表紙など印刷利用が多いとき
- 自分で作った案に満足できないとき
- ブランドとしての世界観を強く打ち出したいとき
自作案から依頼に発展させる流れ
アイビスペイントで作った自作ロゴは、そのままデザイナーへの参考資料としても活躍します。
ラフ案や配色イメージがあるだけで、依頼時のやり取りがスムーズになり、完成イメージのズレも小さくなります。
自作案を軸に依頼するときの流れを、準備物ごとに整理してみましょう。
次の表は、自作から依頼に進むときの基本的な準備項目の例です。
| 準備物 | アイビスペイントで作った自作ロゴ |
|---|---|
| 内容 | 全体の雰囲気や配色のイメージ |
| 別の準備物 | キャラクター設定のメモ |
| 内容の例 | 性格や活動ジャンル、イメージカラー |
| 追加の準備物 | 参考にしたいロゴの画像 |
| 内容の補足 | 近づけたい方向性を伝えるための資料 |
VTuberロゴ作りをアイビスペイントで楽しむための総まとめ
VTuberのロゴは、キャラクターの世界観や配信の雰囲気を一目で伝えてくれる大切な要素です。
アイビスペイントを使えば、スマホだけでもコンセプトづくりから配色、装飾、書き出しまでひと通りの工程をこなせます。
まずはシンプルな構成から試し、テンプレート化しながら少しずつ自分らしいアレンジを加えていくと、ロゴづくりの腕も自然と上達していきます。
自作ロゴとデザイナー依頼を上手に組み合わせて、自分の活動スタイルにぴったりのロゴを育てていってください。

