VTuberになりたくて自分の立ち絵を描いてみたいけれどどこから手を付ければ良いのか分からないと感じていませんか。
この記事ではVTuberイラストの描き方を初めての人でも迷わず進められるように準備から完成までの流れとデザインの考え方を順番に整理します。
配信画面で映える立ち絵にするためのパーツ分けやレイヤー構成のコツも紹介するので自作モデルや依頼用の資料作りにも役立ててください。
VTuberイラストの描き方が一気に身近になる7ステップ
ここではVTuberイラストの描き方を七つのステップに分けてラフから書き出しまでの全体像をつかめるように説明します。
キャラクターの方向性を決める
最初にどんなVTuberとして活動したいのかを言葉で整理しておくとイラストの方向性がぶれにくくなります。
ゲーム配信中心なのか雑談メインなのか歌を軸にするのかなどジャンルを決めると衣装や小物のイメージも固まりやすくなります。
性格や口調までイメージしておくとポーズや表情のニュアンスも決めやすくなります。
キャンバスサイズと解像度を設定する
VTuberイラストは配信ソフト上で拡大縮小されるため最初から大きめのキャンバスサイズで描いておくと後から画質で困りにくくなります。
縦三千から五千ピクセル程度のキャンバスに三百dpi前後の解像度を設定しておくと細部まで描き込んでも滑らかに表示できます。
最終的にLive2Dなどで扱う予定がある場合はpsd形式で保存できるソフトを選んで作業を始めると安心です。
ラフで全身シルエットを固める
最初のラフでは細かい服の装飾よりも全身のシルエットが一目で分かるかどうかに集中すると配信画面でも映えるデザインになりやすくなります。
真正面に近い角度で立たせるとLive2Dで動かしやすく後からポーズを変えたい場合にも対応しやすくなります。
頭身や手足の長さは何度か描き直してでも納得できるバランスに整えておくと後工程の修正が少なく済みます。
顔と表情のバランスを整える
VTuberイラストでは配信画面で一番よく見られる部分が顔なので目や口の位置関係を丁寧に調整することが大切です。
画面を縮小した状態でも目線の方向や表情が分かるか確認しながらラフを修正すると小さな表示でも魅力が伝わりやすくなります。
笑顔や困り顔など複数の表情差分を想定して眉や口の形を描いておくと後で差分を作りやすくなります。
パーツ分けを意識した線画を描く
Live2D化や簡単な口パク差分を考えるなら髪や目や口などを別レイヤーに分けて描くことが必須になります。
前髪と後ろ髪や右腕と左腕など動かしたい部分の境界は重ならないように線画を引いておくと後のモデリングがスムーズになります。
線画の太さや強弱は全体の統一感を意識しつつ外側の輪郭だけやや太めにすると配信画面でくっきり見えやすくなります。
配色と光のイメージを決める
キャラクターの性格や活動ジャンルに合わせて暖色や寒色など色の方向性を決めると世界観の一体感が出ます。
配信画面の背景を想定して背景色と被りにくい色をメインカラーに選ぶとシルエットが埋もれにくくなります。
光源の位置を一つ決めて影を塗ると立体感が出てLive2Dで少し動かしたときにも違和感のない仕上がりになります。
最終調整と書き出しを行う
塗りが終わったら全体を縮小表示して色のバランスやコントラストを確認し必要なら色相や明度を微調整します。
背景レイヤーを非表示にしてから透過pngやpsdで書き出しておくと配信ソフトやモデリングソフトでそのまま使いやすくなります。
ファイル名やフォルダ構成を整理しておくと後からパーツ修正や差分追加を行う際に迷いにくくなります。
VTuberイラストならではのデザインの考え方
ここでは一般的なキャラクターイラストとの違いを意識しながらVTuberイラストならではのデザインのポイントを整理します。
配信画面で映える構図
VTuberの立ち絵は配信画面の端に小さく表示されることが多いため一枚絵としての派手さよりもシルエットの分かりやすさが重要になります。
身体の向きはやや斜めにして視線をカメラ側に向けると視聴者と目が合っているように感じられて親近感が生まれます。
頭の上や足元に余白を作りすぎると縮小したときに顔が小さく見えてしまうためバストアップでも成立する構図を意識すると良いです。
コンセプトを形にする要素
キャラクターの設定を視覚的に伝えるには職業や属性を想起させるモチーフをいくつか決めてデザインに散りばめることが効果的です。
全身どこを切り取ってもそのVTuberだと分かるように一貫したモチーフや色を繰り返し使うと覚えてもらいやすくなります。
- 活動ジャンルを象徴する小物
- 決め台詞とリンクするアイコン
- イメージカラーを意識した配色
- 性格が伝わるシルエット
- ファンアートに描きやすい特徴
色とモチーフの組み合わせ
色とモチーフの組み合わせを事前に整理しておくと衣装や髪色を決めるときに迷いが減りイラスト全体の統一感も出やすくなります。
配信の雰囲気やターゲット層に合わせて暖かい色味やクールな色味を選び視認性の高いアクセントカラーを一点入れると印象に残りやすくなります。
| イメージ | 元気で明るい雰囲気 |
|---|---|
| メインカラー | オレンジやイエロー |
| サブカラー | 白や薄い水色 |
| モチーフ | 星やリボンなど |
| 画面映えのポイント | 輪郭を少し濃い色で強調 |
初心者が避けたいデザイン
描き込みを増やしすぎると拡大して見るときは楽しくても配信画面では細部が潰れて全体としての印象が弱くなることがあります。
色数が多すぎるとパーツ分けや塗り直しの負担が増えるため最初は三色から五色程度でまとめると管理しやすくなります。
流行のデザインを詰め込みすぎて他のVTuberと似通ってしまうと覚えてもらいにくいため一つだけ強い個性を決めてそこを大事にすると良いです。
Live2Dを意識したパーツ分けとレイヤー構成
このセクションでは将来のLive2D化や簡単なモーション追加を見据えたVTuberイラストのパーツ分けとレイヤー構成の考え方を解説します。
動かしやすい基本パーツ
Live2Dでよく動かす部分は最初から別レイヤーにしておかないと後から切り分ける手間が増えるため描き始めの段階で計画しておくことが重要です。
髪や目や口のような顔周りに加えて前腕やスカートの裾など揺れものも分けておくと表情豊かな動きを付けやすくなります。
- 前髪と後ろ髪
- 眉とまぶた
- 眼球とハイライト
- 口の輪郭と口の中
- 首と胴体
- 上腕と前腕と手
- 服の飾りやリボン
顔パーツの分け方
顔は視線や口パクで頻繁に動くため眉やまぶたや眼球などを細かく分けておくと滑らかな表情を作りやすくなります。
左右非対称なデザインにしたい場合でも基本レイヤーは左右別に用意しておくとモデリング時の調整がしやすくなります。
まつげやハイライトなど繊細なパーツは背景と混ざらないよう少し濃い色で描き輪郭線も途切れないように整えておくと安心です。
体と衣装のレイヤー構成
体と衣装を同じレイヤーに描いてしまうと手だけ動かしたいときなどに編集が難しくなるため肌と服は必ずレイヤーを分けておきます。
よく動かす部分ほどレイヤーを細かく分けつつ同じ役割のものはフォルダにまとめておくとデータが整理されて作業効率も上がります。
| レイヤー区分 | 推奨する内容 |
|---|---|
| BODY_BASE | 首から足先までの素体 |
| CLOTH_TOP | 上半身の服と装飾 |
| CLOTH_BOTTOM | スカートやズボン |
| ARM_R_ARM_L | 左右の腕と手 |
| ACCESSORY | マントやマフラーなど |
レイヤー名の付け方
レイヤー名は後から見返したときに意味が分かるよう英単語や略語を組み合わせて統一しておくとLive2D側での設定がとても楽になります。
右左や開閉など状態の違いを表す記号もルールを決めて使うとファイルを共有する相手にも意図が伝わりやすくなります。
完成後にレイヤー名を一括で整理するときのために途中段階では不要なレイヤーを増やしすぎないようこまめに統合や削除も行うと良いです。
VTuberイラストを効率よく仕上げる練習方法
最後にVTuberイラストの描き方を身につけるための具体的な練習方法や制作時間の目安を紹介し長く続けやすい習慣作りのヒントをまとめます。
ラフ量を増やす練習
一枚を完璧に仕上げようとするよりも短時間でたくさんのラフを描いたほうがポーズや構図の引き出しが増えやすくなります。
一日に数分だけでもいいので違う角度のバストアップや全身ラフを数枚描く習慣をつけると立ち絵のアイデア出しがスムーズになります。
配信レイアウトを模した小さなキャンバスを用意してそこにラフを当てはめてみると画面映えの感覚もつかみやすくなります。
模写で観察力を鍛える
好みのVTuberイラストを観察しながら比率や線のリズムを模写すると独特のデフォルメやバランス感覚を自分の表現に取り入れるきっかけになります。
完全なコピーではなくどの部分が自分の好みに合っているのかを言葉で整理しながら描くと自作キャラのデザインにも応用しやすくなります。
- 頭身バランスの研究
- 顔パーツの配置の確認
- 線の太さやメリハリ
- 色数と配色の整理
- 装飾の簡略化の工夫
制作時間の目安と配分
自分の作業ペースを知っておくと配信デビュー日や依頼スケジュールから逆算して無理のない計画を立てやすくなります。
おおよその時間配分を決めておけば途中で細部にこだわりすぎて全体が完成しないという状況も防ぎやすくなります。
| 工程 | 目安時間 |
|---|---|
| キャラ設定とラフ | 二時間から三時間 |
| 線画とパーツ分け | 三時間から五時間 |
| 色塗りと影付け | 四時間から六時間 |
| 仕上げと書き出し | 一時間から二時間 |
無料講座や参考資料の探し方
動画サイトやオンライン講座にはVTuberイラストやLive2D用パーツ分けに特化したチュートリアルが多く公開されているため気になるテーマごとにいくつか試してみると良いです。
イラスト講座サイトではレイヤー構成のスクリーンショットが掲載されていることも多く自分のデータと見比べることで改善点を見つけやすくなります。
気に入った資料や解説記事はブックマークやメモアプリでまとめておくと次に立ち絵を描くときのスタートが楽になります。
自分だけのVTuberイラストで配信をもっと楽しくする
VTuberイラストの描き方は最初こそ覚えることが多く感じますが全体の流れとパーツ分けの考え方さえ理解すれば少しずつ自分の理想に近づけていけます。
キャラクターの方向性と配信スタイルを意識してデザインを組み立てることで画面越しでも個性が伝わり視聴者に覚えてもらいやすい立ち絵になります。
今回紹介した七つのステップとデザインやレイヤー構成のコツを自分のペースで試しながらあなただけのVTuberイラストを育てていってください。

