ホロライブのように滑らかで高画質な配信を目指すときに、どこまでPCスペックを上げれば良いのか迷う人は多いです。
Vtuber配信ではゲーム・Live2Dや3Dモデル・配信ソフトなど複数の処理が同時に走るため、一般的なゲーム用PCよりも余裕のある構成が求められます。
この記事ではホロライブ級の安定感を目標に、Vtuber配信に必要なPCスペックの目安や予算別構成の考え方を整理します。
今持っているPCでも工夫次第で配信を始められるケースがあるため、買い替え前に確認したいポイントもあわせて紹介します。
これからVtuberデビューする人はもちろん、スペック不足を感じている配信者の環境見直しにも役立つ内容です。
ホロライブ級を目指すVtuber配信のPCスペック7つの目安
まずはホロライブ級の配信を目標にしたときに、どの程度のPCスペックを基準にすれば良いかを7つの観点から整理します。
CPUやGPUの性能だけでなく、メモリやストレージ、回線速度などボトルネックになりやすい要素をバランス良く整えることが重要です。
ここで示す水準はあくまで目安ですが、このラインを満たしていればフルHD配信や多くのゲーム実況を安定して行いやすくなります。
CPUの性能
Vtuber配信ではゲームやトラッキング、配信ソフトの処理がCPUに集中するため、マルチコア性能の高いモデルが望ましいです。
ホロライブ級の安定感を目指すなら、IntelならCore i7以上、AMDならRyzen 7以上を目安にすると余裕が生まれます。
最重量級ゲームを同時配信する場合や将来の拡張も考えるなら、Core i9やRyzen 9クラスまで上げるとフレームレートが落ちにくくなります。
逆にCore i3クラスでは負荷が高い場面でカクつきやすく、Vtuber配信用としてはおすすめしにくい水準です。
| 要素名 | CPUの性能 |
|---|---|
| 基本目安 | Core i7 / Ryzen 7クラス |
| ホロライブ級の目安 | Core i9 / Ryzen 9クラス |
| 最低ライン | Core i5 / Ryzen 5クラス |
| 補足 | 配信とゲームを同時に行うならマルチコア性能重視 |
GPUの性能
GPUはゲームの描画や3Dモデルのレンダリング、NVENCエンコードなど映像処理全般に影響する重要なパーツです。
最近の配信ではNVIDIAのRTXシリーズを使い、GPU側でエンコードを行う構成が主流になっています。
フルHD配信で多くのゲームを快適に扱うならRTX 4060〜4060Ti前後、より余裕を持たせるならRTX 4070以上が目安です。
内蔵GPUのみでも雑談配信は可能ですが、ホロライブ級のゲーム配信を目指すなら専用GPUはほぼ必須と考えた方が良いでしょう。
| 要素名 | GPUの性能 |
|---|---|
| 基本目安 | RTX 4060クラス |
| ホロライブ級の目安 | RTX 4070以上 |
| 最低ライン | GTX 1660 SUPER前後 |
| 補足 | NVENC対応モデルを選ぶと配信が安定しやすい |
メモリ容量
Vtuber配信ではゲーム・Vtuberソフト・OBS・ブラウザ・Discordなど多くのアプリを同時に開くため、メモリ不足が起きやすくなります。
ホロライブのようなゲーム配信スタイルを想定するなら、最低でも16GB、理想的には32GB以上を搭載したいところです。
タブを多く開いたり録画も同時に行う場合、16GBでは使用率が常に高くなりカクつきやフリーズの原因になりがちです。
増設しやすいパーツなので、今16GBなら将来的に32GBへ増やせる構成かどうかも確認しておくと安心です。
| 要素名 | メモリ容量 |
|---|---|
| 基本目安 | 32GB |
| ホロライブ級の目安 | 32〜64GB |
| 最低ライン | 16GB |
| 補足 | デュアルチャネル構成にすると体感も向上しやすい |
ストレージ構成
配信PCではゲームデータや録画ファイルがどんどん増えていくため、ストレージ容量と速度の両方を意識する必要があります。
システム用とゲーム用をNVMe SSDにしつつ、録画用に大容量SSDやHDDを組み合わせる構成が扱いやすいです。
ホロライブ級の活動量を目指すなら、合計1TB以上はほぼ必須で、可能であれば2TB以上あると容量を気にせず配信しやすくなります。
HDDだけの構成だとゲームの読み込みや録画時の書き込みが遅くなり、カクつきや音ズレの原因になることがあります。
| 要素名 | ストレージ構成 |
|---|---|
| 基本目安 | SSD合計1〜2TB |
| ホロライブ級の目安 | NVMe SSD2TB以上 |
| 最低ライン | SSD512GB+HDD1TB |
| 補足 | OSとゲームは高速なNVMe SSDに置くと快適 |
回線速度
PCスペックが十分でも、回線速度や安定性が不足しているとホロライブ級の滑らかな配信には届きません。
フルHD・60fpsで配信するなら、上り速度は最低でも10Mbps以上、安定を重視するなら30Mbps以上を目安にしたいところです。
Wi-Fi接続よりも有線LAN接続を優先し、ルーターや光回線プランも配信向けのものを選ぶとトラブルが減ります。
回線品質が不安な場合、まずはビットレートを少し低めに設定して配信テストを行うと実力値を把握しやすくなります。
| 要素名 | 回線速度 |
|---|---|
| 基本目安 | 上り30Mbps以上 |
| ホロライブ級の目安 | 上り50Mbps以上で安定 |
| 最低ライン | 上り10Mbps前後 |
| 補足 | 有線LAN接続とルーターの品質も重要 |
配信ソフト
PCスペックを活かすには、OBSなどの配信ソフト側の設定もホロライブ級の環境に近づける必要があります。
GPUにNVIDIA製を使っている場合は、エンコーダーにNVENCを選ぶことでCPU負荷を大幅に下げられます。
解像度やフレームレート、ビットレートは自分の回線とPCに合わせて少しずつ上げながらベストポイントを探すのが現実的です。
配信前にはテスト配信を行い、ドロップフレームや音ズレがないかをこまめに確認すると本番での事故を防ぎやすくなります。
| 要素名 | 配信ソフト |
|---|---|
| 基本目安 | OBSでNVENCを使用 |
| ホロライブ級の目安 | フルHD・60fps設定を安定運用 |
| 最低ライン | 720p配信が安定する設定 |
| 補足 | ビットレートは回線に合わせて段階的に調整 |
予算の目安
ホロライブ級の配信環境を一度に揃えるには、それなりのコストがかかるため予算感も把握しておきたいポイントです。
新品のデスクトップPCであれば、エントリー構成で15万円前後、ミドルレンジで20〜25万円前後、ハイエンドで30万円以上が一つの目安です。
必要なスペックをすべて満たすのが難しい場合は、まずCPUとGPUに優先的に予算を配分し、メモリやストレージは後から増設する方法もあります。
将来の拡張性を考えると、BTOメーカーや自作PCの方が長期的にはコスパを出しやすいケースも多いです。
| 要素名 | 予算の目安 |
|---|---|
| 基本目安 | 20〜25万円前後 |
| ホロライブ級の目安 | 30万円以上 |
| 最低ライン | 15万円前後 |
| 補足 | CPUとGPUを優先しつつ他は後から強化 |
配信スタイル別に見るPCスペックの考え方
同じVtuber配信でも雑談中心か、重いゲームを遊ぶか、3Dモデルを使うかによって必要なスペックは変わります。
ホロライブの配信内容を参考にしながら、自分の配信スタイルに合ったスペックをイメージすることが無駄な出費を抑える近道です。
ここでは代表的な3パターンに分けて、どのレベルのPCが現実的なのかを整理します。
雑談配信
雑談配信ではゲーム負荷が無いため、CPUとGPUの要求は比較的低く抑えられます。
Live2Dモデルを動かしながらOBSで配信する程度なら、Core i5とエントリーGPUでも十分始めることができます。
ただし同時に多くのアプリを開くことになるため、メモリは16GB以上あると動作が安定しやすくなります。
- CPUはCore i5以上
- GPUはエントリークラス
- メモリは16GB以上
- ストレージはSSD必須
- 回線は上り10Mbps以上
ゲーム配信
ゲーム配信ではホロライブのように高画質かつ高フレームレートで見せたい場面が多く、CPUとGPUの両方が重要になります。
フルHD・60fpsのゲーム配信を狙うなら、Core i7とRTX 4060以上を基本ラインとし、将来のゲームを見据えるならRTX 4070クラスも視野に入ります。
配信負荷を減らしたい場合は、ゲーム側の設定を少し落としてでもフレームレートの安定を優先するのが視聴者にも優しい選択です。
| 配信内容 | ゲーム配信 |
|---|---|
| CPU目安 | Core i7 / Ryzen 7クラス |
| GPU目安 | RTX 4060〜4070クラス |
| メモリ目安 | 32GB |
| 解像度目安 | フルHD・60fps |
3D配信
3Dアバターを使った配信では、モデルのレンダリングやトラッキング処理が加わるため2D配信よりも高いスペックが必要になります。
重量級ゲームと3Dモデルを同時に動かす場合は、ほぼホロライブ級のハイエンド構成を目標にした方が現実的です。
3D向けソフトやトラッキング機器も同時に動くため、CPU・GPU・メモリいずれも余裕を持った構成が望まれます。
ホロライブに近い環境を意識したスペックの目安
実際のホロライブ所属VtuberのPCスペックは非公開の部分もありますが、公表されている情報やインタビューから傾向を読み取ることはできます。
ここでは公開情報や推奨環境から、ホロライブに近い配信環境を目指すときのスペック感をまとめます。
個々のメンバーと完全に同じ構成にする必要はなく、同等クラスの性能帯を意識することがポイントです。
公開情報
一部のホロライブメンバーや公式企画では使用PCのCPUとGPUが紹介されており、多くがミドルハイクラス以上のゲーミングPCを採用しています。
具体的にはCore i7〜i9やRyzen 7〜9と、RTX 3060〜4070クラスのGPUを組み合わせた構成が目立ちます。
このクラスのPCであれば、最新タイトルを高設定で遊びながら安定した配信を行うことが現実的になります。
| CPU帯 | Core i7〜i9 / Ryzen 7〜9 |
|---|---|
| GPU帯 | RTX 3060〜4070クラス |
| メモリ帯 | 16〜32GB |
| 用途 | ゲーム配信と通常配信 |
| 特徴 | フルHD配信を安定して行いやすい性能帯 |
メモリ
ホロライブ級の活動量を考えると、メモリ16GBは最低ラインであり、同時視聴ツールや録画も活用するなら32GB以上が望ましいです。
特に長時間配信ではメモリ使用量がじわじわ増えていくため、余裕がない構成だと後半にカクつきが出るケースがあります。
デュアルチャネルで32GBを搭載しておけば、多くのケースでメモリ起因のトラブルを避けやすくなります。
- 16GBは最低ライン
- 32GBは実用的な安心ライン
- 64GBは重いクリエイティブ用途も併用する人向け
- デュアルチャネル構成が推奨
重量級タイトル
ホロライブ関連のコンテンツやコラボゲームの中には、グラフィック負荷が高いタイトルも少なくありません。
こうした重量級タイトルを配信しながらVtuberモデルを動かす場合、GPUはRTX 4070クラス以上を選んだ方が安心です。
CPUとGPUのどちらか一方だけを強くするより、両方を同じクラスに揃える方がフレームレートも安定しやすくなります。
予算別に考えるPC構成のパターン
同じホロライブ級を目指す場合でも、予算によって選べるPC構成は変わります。
ここではエントリー・ミドルレンジ・ハイエンドの3パターンに分けて、どのようなスペック配分が現実的かを整理します。
必ずしもこの通りにする必要はありませんが、おおよその目安として参考にしてください。
エントリーモデル
エントリーモデルは雑談配信や軽めのゲーム配信を中心にしつつ、将来的なアップグレードも視野に入れた構成です。
予算を抑えたい場合でも、ストレージをSSDにすることとメモリ16GBを確保することだけは妥協しないようにしたいところです。
| 想定予算 | 15万円前後 |
|---|---|
| CPU目安 | Core i5 / Ryzen 5クラス |
| GPU目安 | RTX 3050クラス |
| メモリ目安 | 16GB |
| ストレージ目安 | SSD512GB〜1TB |
ミドルレンジ
ミドルレンジはホロライブ級を現実的に目指しやすいバランスであり、多くのVtuber配信者にとって最有力の選択肢になります。
このクラスならフルHD・60fpsで幅広いゲームを配信しつつ、録画やマルチタスクにもある程度対応できます。
長く同じPCを使いたい場合は、まずこの帯を狙うと買い替えサイクルを延ばしやすくなります。
- 予算は20〜25万円前後
- CPUはCore i7 / Ryzen 7クラス
- GPUはRTX 4060〜4070クラス
- メモリは32GB
- ストレージはSSD1〜2TB
ハイエンド
ハイエンド構成は3D配信や最高画質設定でのゲーム配信、動画編集なども一台でこなしたい人向けの選択肢です。
ホロライブ級の配信を大きく超える余力があるため、数年先のタイトルでも設定を下げずに対応しやすくなります。
その分コストは高くなりますが、活動を長く続ける前提なら投資価値は十分にあります。
よくある疑問へのリアルな回答
Vtuber配信のPCスペックについて調べていると、ノートPCでも大丈夫か、グラボなしで配信できるのかといった疑問がよく出てきます。
ホロライブ級を目指す前提で、現実的なラインや妥協点を整理しておくと迷いが少なくなります。
ここではよくある3つの疑問に絞って、実際の運用をイメージしながら回答します。
ノートPC
近年はGPUを搭載したゲーミングノートPCも増えており、条件を満たせばVtuber配信も十分に可能です。
ただし排熱や拡張性の制約が大きく、長時間配信では性能が落ちやすい点には注意が必要です。
冷却パッドや外部モニターを併用しつつ、本体の温度管理を意識した運用が求められます。
- RTXシリーズ搭載モデルが望ましい
- メモリは16GB以上が必須
- 長時間配信では温度に要注意
- 外部モニターの併用が快適
グラボなしPC
グラボなしのPCでも、雑談配信や軽い作業配信程度なら設定次第で対応できる場合があります。
しかしホロライブ級のゲーム配信や高画質配信を目指す場合、内蔵GPUだけではどうしても負荷が高くなります。
ゲームを遊びながらVtuberモデルを動かすスタイルを取りたいなら、専用GPUを搭載したPCに乗り換える方が現実的です。
| 配信スタイル | グラボなしPCの適性 |
|---|---|
| 雑談配信 | 条件付きで可能 |
| 軽いゲーム配信 | 設定をかなり落とせば可能な場合あり |
| 重量級ゲーム配信 | 現実的ではない |
| ホロライブ級配信 | 専用GPU搭載PCがほぼ必須 |
回線トラブル
回線トラブルはPCスペックとは別の問題ですが、視聴者体験に与える影響は非常に大きくホロライブ級の安定感には欠かせない要素です。
配信中に頻繁に止まる、コメントが反映されないといった症状がある場合は、まず回線速度とルーターの状態を確認しましょう。
配信ソフト側のビットレートを下げるだけで改善するケースもあるため、PC買い替えの前に設定の見直しを行う価値があります。
ホロライブ級の配信環境を長く使うための指針
ホロライブ級のVtuber配信を目指すPCスペックは、CPUとGPUをミドルハイクラス以上にしつつ、メモリ32GBとSSD1TB以上を確保する構成が一つの現実的なラインです。
配信スタイルに合わせて優先順位をつけながら、後から増設しやすいメモリやストレージは段階的に強化する戦略も有効です。
ノートPCやグラボなしPCでも工夫次第で配信自体は始められるため、まずは現在の環境でどこまでできるかを試してみると無駄な出費を減らせます。
長く活動を続ける前提なら、最終的にはホロライブ級に近い余裕あるスペックへアップグレードしていく道筋を描いておくと安心です。

