「Vtuberの人口って今どれくらいいるの?」という疑問は、これから活動を始めたい人にも、視聴者としてトレンドを追いたい人にも共通の関心ごとです。
ところが、Vtuber人口の数字はサイトや調査によってバラバラで、「1万人」「2万人」「5万人以上」「6万人規模」など幅があります。
この記事では、公開されているデータと調査レポートをもとに、世界と日本のVtuber人口の「現実的なレンジ」と増減の背景をわかりやすく整理します。
あわせて、人口が増えた今の環境でどう戦略を立てればいいのかという視点も具体的に解説します。
Vtuberの人口はいま何人いてこれからどう増えていくか
ここでは、世界全体と日本国内のVtuber人口のおおよその規模感と、今後数年の増え方のイメージをつかめるように整理します。
世界全体でのVtuber人口のざっくりした目安
世界のVtuber人口は、2020年ごろに「1万人を突破した」と言われてから、数年でさらに大きく膨らんだと考えられています。
その後の調査や業界レポートでは、2022年末時点で少なくとも2万人以上のVtuberが存在していたというデータが公表されています。
より広い定義で「活動経験のあるVtuber」まで含めると、2025年時点では世界で5万〜6万人規模と見る分析も増えています。
一方で、常時配信を続けている「アクティブなVtuber」に絞ると、世界全体でも数千〜1万人台に収まるという推計が主流です。
日本国内のVtuber人口は世界の何割くらいか
Vtuber文化の発祥地である日本は、今でもVtuber人口の中心的なエリアであり、世界全体のかなり大きな割合を占めていると見られます。
ユーザーローカルなど日本発のランキングサイトが把握しているチャンネルの多くは日本語話者であり、日本語圏は統計上も目立ちやすい土壌があります。
海外勢が急増している現在でも、日本発の大手事務所と個人勢を合わせると、世界のVtuber人口の半分前後を日本が占めていると考えるのが自然です。
ただし、英語圏や中国語圏などにもローカルなVtuberが多数存在しており、統計に現れない「ロングテール」は確実に広がっています。
アクティブVtuberと休止Vtuberを分けて考える必要性
「人口」という言葉からは総数をイメージしやすいですが、Vtuberの場合は「アクティブかどうか」を切り分けて考えることがとても重要です。
デビューから数本だけ配信してそのまま更新が止まっているチャンネルも多く、総数だけを見ると実態よりも大きく見えてしまいます。
一方、毎週のように配信したり動画を投稿したりしているアクティブ層は、統計上は総数からかなり絞り込まれます。
今後の市場や競争環境を考えるときは、「総数」と「今も動いている人数」の二つの視点をセットで見ることが欠かせません。
2020年以降のVtuber人口の伸び方
2017〜2018年ごろは、キズナアイらのブレイクをきっかけに、数千人規模だったVtuber人口が一気に膨らんだ時期でした。
その後、2020年前後には世界的なステイホーム需要やゲーム配信ブームも重なり、アクティブなVtuberが1万人を超えたと報じられています。
2022年末には、登録者数など一定条件を満たすVtuberだけを数えても2万人超という調査結果が出ており、ここ5年で20倍以上という表現も用いられています。
2023年には年間で約3千人前後の新人がデビューしたという推計もあり、増加ペースはやや落ち着きつつも右肩上がりが続いています。
「Vtuber人口」の数字がサイトごとに違う理由
Vtuber人口の数字が媒体によって大きく違う一番の理由は、「どこまでをVtuberとしてカウントするか」の定義が分かれるからです。
ある調査ではYouTube上で一定の登録者数があるチャンネルのみを対象とし、別の調査では他プラットフォームや短期間の活動者も含めています。
さらに、活動が止まっているアカウントや、短命で終わった新人をどこまで拾うかでも統計結果は変わります。
そのため、人口を一つの絶対値として見るよりも、「レンジ」と「増減の傾向」としてとらえるのが現実的です。
これから数年でVtuber人口はどこまで増えるか
今後数年のVtuber人口は、日本では穏やかな増加か横ばい、海外ではまだ一定の成長余地があるという見方が有力です。
参入ハードルの低下と同時に、競争激化や収益化の難しさからデビュー数がやや減速する兆しも出てきています。
一方で、企業案件やライブイベントなど市場規模そのものは拡大しており、「少数精鋭化しながら裾野も広がる」という状況が続きそうです。
結果として、総数ベースでは10万規模に近づきつつも、アクティブ人口は数千〜1万人前後で推移する可能性が高いと考えられます。
世界全体のVtuber人口と市場規模の今
このセクションでは、世界全体のVtuber人口の推計レンジと、市場規模や収益構造の概況を整理します。
世界のVtuber人口の推計レンジ
世界規模の調査レポートでは、2023年時点で1万〜2万人のアクティブVtuberが存在するとするデータが複数報告されています。
一方、より広く「活動経験のあるVtuber」まで含めた推計では、2025年には5万〜6万人以上のVTuberがいるという分析も示されています。
この差は、配信頻度や活動継続期間などの条件によって対象が絞られているかどうかで生まれるギャップです。
数字そのものよりも、「アクティブ層は数千〜1万人台」「累計では数万〜数十万に近づいている」という構造を押さえておくとイメージしやすくなります。
| 時期 | 2018年 |
|---|---|
| 推計人数 | 約2千〜4千人 |
| 2020年前後の状況 | アクティブで1万人超 |
| 2022年末の目安 | 条件付き集計で2万人超 |
| 2025年の総数イメージ | 累計で5万〜6万人規模 |
世界のVtuberの活動プラットフォーム
世界のVtuberは、かつてはYouTube偏重の構図でしたが、近年は複数プラットフォームへの分散が進んでいます。
特に英語圏や中国語圏では、地域ごとに強い動画プラットフォームが存在しており、同じVtuberが複数サイトで活動する例も珍しくありません。
プラットフォームごとにユーザー層や文化が異なるため、同じ人口でも「どこで活動しているか」によって見え方が大きく変わります。
グローバルなVtuber人口を把握するには、主要プラットフォームの特徴を押さえておくことも重要です。
- YouTube配信
- Twitch配信
- Bilibiliなど中国圏サイト
- ニコニコ動画やローカルサービス
- ショート動画特化プラットフォーム
市場規模と収益源の構造
Vtuber市場は、スーパーチャットや投げ銭、メンバーシップ、スポンサー、グッズ、音楽など多様な収益源で構成されています。
世界全体では年間数百億円規模の市場に成長しており、特に上位数パーセントの人気Vtuberが売上の大半を占める「スター集中型」の構造が特徴です。
一方で、母数が増えたことで中堅や小規模Vtuberにも案件やコラボのチャンスが広がり、ロングテール側の経済圏も少しずつ厚みを増しています。
人口の増加は単に競争を激しくするだけでなく、視聴者とお金の流れを多様化させているとも言えます。
海外で伸びている地域の特徴
海外では、英語圏に加えてアジア各国や南米などでもVtuber人口が増えており、それぞれの言語圏でローカルスターが生まれています。
日本の大手事務所が海外支部を展開するケースも多く、現地出身メンバーを採用してグローバルなファンダムを育てています。
また、現地の配信プラットフォームや文化に根ざした活動スタイルが生まれ、日本とは違うルールや空気感が育っているのも特徴です。
こうした地域ごとの広がりを踏まえると、世界のVtuber人口は今後も緩やかに分散しながら増えていくと考えられます。
日本のVtuber人口と事務所別の傾向
ここでは、日本国内のVtuber人口のおおよその規模感と、大手事務所と個人勢のバランス、事務所別の傾向を整理します。
日本のVtuber人口の推計と特徴
日本国内のVtuber人口は、世界全体の中でも最大級のボリュームを持っており、少なく見積もっても数万規模に達していると考えられます。
2018年ごろには数千人レベルだったところから、2019〜2020年にかけて指数関数的に増加し、2022年末には2万人を超えたというデータが広く引用されています。
この数字には大手事務所所属者だけでなく、個人で活動するVtuberも多数含まれているのが大きな特徴です。
日本は配信プラットフォームやファンコミュニティの土壌が整っているため、新人がデビューしやすい反面、競争も非常に激しい市場になっています。
大手事務所と個人勢の人数バランス
日本のVtuber人口をざっくり分けると、大手事務所所属のタレントと、中小事務所や個人勢に分かれます。
大手事務所は数十〜百数十人規模のタレントを抱えていますが、母数としては個人勢や小規模グループのほうが圧倒的に多い構造です。
ただし、視聴者数や売上の多くは大手事務所に集中しており、「人数」と「影響力」のギャップが生まれています。
人口を理解するときは、どの層をターゲットにするかで見るべき指標も変わってきます。
- 大手事務所所属Vtuber
- 中小事務所所属Vtuber
- 完全な個人勢Vtuber
- 企業公式キャラクター系Vtuber
- 一時的な企画参加型Vtuber
主なVtuber事務所ごとの人数イメージ
事務所ごとの正確な所属人数は変動が激しいものの、規模感を押さえておくと日本のVtuber人口の構造が見えやすくなります。
ここでは代表的な事務所を例に、所属人数の「目安」としてイメージを整理します。
実際の最新人数は公式サイトや発表を見る必要がありますが、人口の構造をつかむうえでの参考指標として活用できます。
個人勢や小規模事務所まで広げると、全体としては大手事務所所属の数倍以上のVtuberが存在すると考えられます。
| 事務所 | ホロライブプロダクション |
|---|---|
| 所属人数の目安 | 数十〜100人台 |
| 代表的な特徴 | グローバル展開と高い収益性 |
| 他の大手 | にじさんじ、VShojoなど |
| 個人勢・小規模 | 大手の数倍以上の母数 |
日本発Vtuberが海外人口に与えている影響
日本発のVtuberは、キャラクターデザインや配信スタイル、ライブイベントの形式など、多くの面で世界のVtuber文化に影響を与えています。
海外のVtuberの中にも、日本スタイルの「配信タイトル」「企画」「雑談文化」を参考にしているケースが数多く見られます。
大手事務所の海外支部やコラボ配信を通じて、日本のVtuberは世界の人口増加を牽引する存在にもなっています。
その意味で、日本のVtuber人口は国内市場だけでなく、世界の人口構成にも大きな影響を与えるハブのような役割を果たしています。
Vtuber人口が増えた背景とこれから減る可能性
ここでは、Vtuber人口が急増した背景と、最近見られるデビュー数の減速傾向、今後頭打ちや減少に転じる可能性について考えます。
Vtuber人口を押し上げた技術と環境
Vtuber人口の急増には、機材やソフトウェア、配信環境の変化が大きく影響しています。
以前は高価だったモーションキャプチャやトラッキング技術が手頃な価格で利用できるようになり、個人でも本格的なアバター表現がしやすくなりました。
また、配信プラットフォーム側の機能拡充や、投げ銭・メンバーシップなど収益化手段の整備も、参入の後押しとなりました。
これらの条件が揃ったことで、「やってみたい」と思った人が実際にデビューしやすい環境が整っていったのです。
- 安価なトラッキングソフト
- 配信プラットフォームの整備
- 投げ銭やメンバー機能
- 3D・2Dモデル制作の普及
- 自作アバター文化の広がり
2021年以降のデビュー数の変化
Vtuber人口は増え続けているものの、年ごとのデビュー数を見るとピークアウトの兆しも指摘されています。
2021年前後には月に千人以上の新人がデビューしていたとされる一方で、2023年は月200人台という推計もあり、勢いは徐々に落ち着きつつあります。
これは、市場の成熟や競争激化によって「何となく始めてみる」というライトな参入が減ったことも一因と考えられます。
一方で、慎重に準備してからデビューする傾向も強まり、一人ひとりのクオリティはむしろ上がっている面もあります。
| 時期 | 2018〜2019年 |
|---|---|
| 月間デビュー数の目安 | 約500人 |
| 2021年前後のピーク | 月1,000〜1,500人 |
| 2023年の推定 | 月200人台 |
| 最近の傾向 | 増加ペースの鈍化 |
競争激化と活動継続率の問題
人口が増えた結果として、Vtuber同士の競争は年々激しくなり、活動継続率の低さも課題として語られるようになりました。
デビュー直後に思うように視聴者が集まらず、数ヶ月で活動が止まってしまうケースは少なくありません。
また、学業や仕事、健康面の事情など、リアルライフとの両立が難しくなってフェードアウトするパターンもあります。
人口を見るときは、「増えた分だけ同じだけ残っているわけではない」という前提を常に意識する必要があります。
今後人口が頭打ちになるシナリオ
今後のVtuber人口は、無限に増え続けるというよりも、どこかのタイミングで頭打ちに近い状態になる可能性があります。
新規デビューの数が減り、既存のVtuberが安定して活動を続けることで「入れ替わりはあるが総数は大きく変わらない」という状態です。
また、AI技術の発展や他のエンタメフォーマットとの競合によって、Vtuber自体のポジションが変化していく可能性もあります。
人口の頭打ちはネガティブなだけでなく、「業界が一つのフェーズを終えて成熟期に入る」というサインでもあります。
Vtuber人口の推移から見える活動の続け方
最後に、現在のVtuber人口とその推移をふまえて、これから活動を始める人や続けていく人が意識したい戦略のヒントを整理します。
Vtuber人口が多い今だからこそ必要な差別化
Vtuber人口が数万規模に達した今、単にデビューしただけでは埋もれてしまいやすいのが現実です。
だからこそ、ジャンルやキャラクター性、配信スタイルなど、どこで差別化するかを最初から意識しておくことが重要になります。
人口の多さは競合の多さでもありますが、そのぶんニッチな需要やコラボの相手も見つけやすいというポジティブな側面もあります。
自分の強みと市場のすき間を掛け合わせることで、多数のVtuberの中でも自然と視聴者に見つけてもらいやすくなります。
- 配信ジャンルの掛け合わせ
- キャラクター設定の独自性
- 活動時間帯や頻度の工夫
- コラボや企画力
- コミュニティ運営の丁寧さ
人口データを意識した参入タイミングの考え方
「人口が多いからもう遅い」と考える人もいますが、実際にはどのタイミングにもそれぞれのチャンスがあります。
爆発的な成長期に比べれば、今は新規参入の数が落ち着いているぶん、一人ひとりが丁寧に視聴者と向き合える環境になりつつあります。
また、海外や特定ジャンルなど、まだ飽和していない領域を狙うことで、人口が多いこと自体を追い風に変えることもできます。
人口データは「もう遅い」の根拠ではなく、「どこにポジションを取るか」を決めるための材料として使うのがおすすめです。
規模別の戦い方の違い
Vtuber人口が増えた結果、トップ層、中堅層、ロングテール層など、規模によって求められる戦い方も変わってきました。
トップ層は大規模イベントやグローバル展開が重要になる一方で、中堅や個人勢はコミュニティの濃さや継続性がより重視されます。
自分がどの規模を目指すのかを決めることで、人口の多さに振り回されずに戦略を立てやすくなります。
人口データと自分のリソースを照らし合わせて、現実的で楽しく続けられるポジションを設計していきましょう。
| 規模 | トップ層 |
|---|---|
| 主な戦い方 | 大型企画やグローバル展開 |
| 中堅層 | 安定した配信とファンコミュニティ |
| 個人勢・ロングテール | ニッチ攻略と継続性 |
個人勢が人口の多さを味方にするアイデア
個人勢にとって、数万規模のVtuber人口は「敵」ではなく、コラボ先や学びの素材がたくさんある状態とも言えます。
近い規模やジャンルのVtuberと積極的に交流することで、単独では届かない視聴者層にリーチできるようになります。
また、先行している人気Vtuberの企画やファンとの関わり方から学び、自分なりにアレンジして取り入れていくこともできます。
人口の多さを前向きに捉えることで、個人勢でも着実にポジションを築いていくことが可能になります。
Vtuber人口の現状を知って自分の戦略を決める
Vtuber人口は、世界全体で見れば累計で数万〜数十万規模に近づきつつあり、日本はその中核を担う地域の一つです。
一方で、常時配信しているアクティブなVtuberに絞ると、世界でも数千〜1万人台、日本でもその一部という規模感に落ち着きます。
人口の急増期は過ぎつつありますが、市場規模やファンコミュニティは今も拡大を続けており、成熟と多様化のフェーズに入ったと言えるでしょう。
重要なのは、「人数が多いから無理」と諦めることではなく、この人口構造の中で自分がどんな立ち位置を目指すのかを決めることです。
世界と日本のVtuber人口の現状を理解したうえで、自分らしい戦略とペースで活動を続けていきましょう。

