Vtuberが歌うアニメ主題歌はここ数年で一気に増え、アニソンシーンの新しい潮流として注目されています。
従来の声優やアーティストが中心だった主題歌市場に、配信文化から生まれたVtuberという存在が加わることで、作品の見え方や楽しみ方にも変化が生まれました。
この記事ではVtuberが担当した代表的なアニメ主題歌の例を整理しながら、その背景や魅力、視聴者としての楽しみ方まで順に解説していきます。
これからVtuberのアニメ主題歌を深く知りたい人や、推しの活躍を見逃したくない人のためのガイドとして活用してください。
Vtuberが担当するアニメ主題歌の代表例8選
まずはVtuberが実際にアニメ主題歌を担当した代表的な作品と楽曲を取り上げ、どのようなタイアップが行われてきたのかを具体的に見ていきます。
年代や事務所、作品ジャンルが異なる例を幅広く押さえることで、Vtuberとアニメ主題歌の組み合わせがどう発展してきたのかが分かりやすくなります。
ここで挙げる8作品はいずれも話題性が高く、Vtuberとアニメの関係を語るうえで外せない事例ばかりです。
気になった楽曲があれば、配信プラットフォームや動画サイトで実際に聴き比べてみるのもおすすめです。
キズナアイ『バーチャルさんはみている』
バーチャルYouTuberを題材にしたテレビアニメ『バーチャルさんはみている』は、Vtuberとアニメの橋渡し的な存在として語られることが多い作品です。
オープニング主題歌「AIAIAI」はキズナアイが歌唱し、デジタル感の強いサウンドとポップなメロディでVtuberらしい世界観を前面に押し出しました。
作品そのものに多数のVtuberが出演していることもあり、主題歌が流れるたびに「ネット発のカルチャーが地上波アニメに乗り込んだ」という高揚感を味わえます。
キズナアイという象徴的な存在がアニメ主題歌を担当したことで、以降のVtuberタイアップが加速したと見る向きも少なくありません。
| 楽曲名 | AIAIAI |
|---|---|
| 担当Vtuber | キズナアイ |
| アニメ作品 | バーチャルさんはみている |
| 主題歌の種類 | オープニングテーマ |
| 放送・配信時期 | 2019年冬クール |
| 補足情報 | Vtuberが本格的にアニメOPを歌った初期の象徴的なタイアップ |
キズナアイ『LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-』
劇場オリジナルアニメ『LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-』では、キズナアイが主題歌アーティストとして起用されました。
エンディング主題歌の「Precious Piece」は爽快感のあるEDMサウンドで、ファンタジックな物語の余韻を明るく締めくくる楽曲として機能しています。
テレビシリーズではなく劇場作品でVtuberが主題歌を担当した点は、タイアップの幅がテレビアニメにとどまらないことを示しました。
オンライン発のアーティストがスクリーンのエンドロールに名前を連ねる姿は、Vtuberの活動領域が急速に広がっていることの象徴とも言えます。
| 楽曲名 | Precious Piece |
|---|---|
| 担当Vtuber | キズナアイ |
| アニメ作品 | LAIDBACKERS-レイドバッカーズ- |
| 主題歌の種類 | 主題歌 |
| 放送・配信時期 | 2019年劇場公開 |
| 補足情報 | 劇場アニメでVtuberが主題歌を務めた先駆的な事例 |
葛葉『グッド・ナイト・ワールド』
Netflix独占配信アニメ『グッド・ナイト・ワールド』では、にじさんじ所属の葛葉がオープニングテーマを担当しました。
主題歌「Black Crack」はダークで疾走感のあるロックサウンドが特徴で、作品のシリアスな世界観とよく馴染んでいます。
ゲーム配信などで知られる葛葉が、アニメ主題歌という形で自身の歌声を提示したことは、ライバーとしての新たな一面をファンに示す機会になりました。
配信プラットフォームとサブスクリプション型のアニメ視聴が組み合わさることで、Vtuberとアニメ主題歌の親和性がさらに高まった例と言えるでしょう。
| 楽曲名 | Black Crack |
|---|---|
| 担当Vtuber | 葛葉 |
| アニメ作品 | グッド・ナイト・ワールド |
| 主題歌の種類 | オープニングテーマ |
| 放送・配信時期 | 2023年配信開始 |
| 補足情報 | にじさんじ所属ライバーによる本格的なアニメOPタイアップとして話題になった楽曲 |
Nornis『グッド・ナイト・ワールド』
同じく『グッド・ナイト・ワールド』では、にじさんじのボーカルユニットNornisがエンディングテーマを担当しています。
戌亥とこと町田ちまによるハーモニーが特徴の「salvia」は、物語の余韻をしっとりと受け止めるバラード寄りの楽曲です。
同一作品のOPとEDをいずれもVtuber勢が務めたことで、作品全体としてVtuber色の強い音楽世界が築かれました。
ユニットとしての歌唱力が評価され、Vtuberが「歌のプロジェクト」としても見られるきっかけになった例でもあります。
| 楽曲名 | salvia |
|---|---|
| 担当Vtuber | Nornis |
| アニメ作品 | グッド・ナイト・ワールド |
| 主題歌の種類 | エンディングテーマ |
| 放送・配信時期 | 2023年配信開始 |
| 補足情報 | 落ち着いたボーカルワークで物語のエンディングを彩るユニット曲 |
NEGI☆U『ジャヒー様はくじけない!』
湊あくあ、大空スバル、桃鈴ねねの3人によるユニットNEGI☆Uは、TVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』のエンディング主題歌を担当しました。
作品のコメディ要素に寄り添った明るい楽曲で、ホロライブ所属メンバーらしいポップさが前面に出ています。
ユニット結成とアニメタイアップが同時に発表されたことで、Vtuberファンとアニメファンの双方から注目を集めました。
複数のVtuberが組むユニットがアニメ主題歌を歌う構図は、その後のコラボのモデルケースにもなっています。
| 楽曲名 | つらぬいて憂鬱 |
|---|---|
| 担当Vtuber | NEGI☆U(湊あくあ・大空スバル・桃鈴ねね) |
| アニメ作品 | ジャヒー様はくじけない! |
| 主題歌の種類 | エンディングテーマ |
| 放送・配信時期 | 2021年夏クール |
| 補足情報 | ホロライブの人気メンバーによるユニットタイアップとして話題になったエンディング曲 |
森カリオペ『ガチアクタ』
ホロライブEnglish所属の森カリオペは、TVアニメ『ガチアクタ』第2クールのオープニング主題歌を担当することが発表されています。
英語と日本語を織り交ぜたラップやロックサウンドを得意とする彼女にとって、バトル要素の強い作品との相性は非常に高いと期待されています。
海外拠点のVtuberが日本のアニメ主題歌を歌うケースは、グローバル展開を視野に入れたタイアップとしても注目されています。
今後の放送開始とともに、世界のファンがどのように楽曲を受け止めるかにも関心が集まります。
| 楽曲名 | LET’S JUST CRASH |
|---|---|
| 担当Vtuber | 森カリオペ |
| アニメ作品 | ガチアクタ |
| 主題歌の種類 | オープニングテーマ |
| 放送・配信時期 | 2025年放送予定 |
| 補足情報 | 海外Vtuberが日本アニメOPを担当するグローバル志向のタイアップ |
ホロライブ『ONE PIECE 魚人島編』
『ONE PIECE』魚人島編の編集版アニメでは、白上フブキ、宝鐘マリン、角巻わためらホロライブ所属Vtuberがオープニング主題歌「ウィーゴー!」のバージョンに参加することが発表されました。
国民的作品と言える長寿アニメとのタイアップは、Vtuberシーン全体にとっても象徴的な出来事です。
歌い手としての実力だけでなく、作品ファンとVtuberファンの橋渡し役としても期待されています。
大槻マキやきただにひろしといったアニソンレジェンドとの共演により、世代やカルチャーを超えたコラボレーションが実現しています。
| 楽曲名 | ウィーゴー!~白上フブキ、宝鐘マリン、角巻わため with 大槻マキ Ver.~ |
|---|---|
| 担当Vtuber | 白上フブキ・宝鐘マリン・角巻わため |
| アニメ作品 | ONE PIECE 魚人島編 SPECIAL EDITED VERSION |
| 主題歌の種類 | オープニングテーマ |
| 放送・配信時期 | 2025年2月期・3月期 |
| 補足情報 | 国民的アニメとVtuberの本格コラボとして幅広い層から注目される主題歌企画 |
赤見かるび『友達の妹が俺にだけウザい』
TVアニメ『友達の妹が俺にだけウザい』では、Vtuberの赤見かるびがオープニング主題歌を担当することがニュースとなりました。
楽曲タイトルの「ウザ可愛くて何が悪い!」は、作品のラブコメ的なノリと赤見かるびの明るいキャラクター性をそのまま詰め込んだような一曲です。
元々は配信を中心に活動していたVtuberが、ライトノベル原作アニメのOPという形で大きな舞台に立つ構図は、ファンにとっても感慨深いものがあります。
キャラクターとシンクロする歌詞や歌い方によって、作品のヒロイン像をさらに印象づけている点も特徴的です。
| 楽曲名 | ウザ可愛くて何が悪い! |
|---|---|
| 担当Vtuber | 赤見かるび |
| アニメ作品 | 友達の妹が俺にだけウザい |
| 主題歌の種類 | オープニングテーマ |
| 放送・配信時期 | 2025年放送予定 |
| 補足情報 | ライトノベル原作アニメとVtuberの相性の良さを示す最新タイアップ |
Vtuberがアニメ主題歌に起用される背景
ここでは、なぜVtuberが次々とアニメ主題歌に起用されるようになったのか、その背景となるファン層やビジネス上の狙いを整理します。
視聴環境や配信文化の変化が、アニメ制作側のタイアップ戦略にも影響を与えている点を意識すると理解しやすくなります。
楽曲そのものの魅力だけでなく、周辺のコミュニケーションや拡散力まで含めて考えることが重要です。
デジタル世代の支持
Vtuberはもともと動画配信や生配信を主戦場としてきた存在であり、ネット視聴が当たり前のデジタル世代から強い支持を得ています。
アニメもまた配信サービスでの視聴が一般的になりつつあり、両者のファン層には大きな重なりがあります。
そのためVtuberがアニメ主題歌を歌うことで、ターゲットとする視聴者に対して効率よくアプローチできるというメリットがあります。
SNSや配信プラットフォームでの拡散も期待できるため、プロモーション面での効果も大きくなります。
制作現場の狙い
アニメ制作側や音楽レーベルがVtuberを主題歌に起用する背景には、複数の明確な狙いがあります。
従来のアニソンファンだけでなく、日常的に配信を視聴しているユーザー層にも作品を知ってもらいたいという意図が強く働いています。
- 配信での告知やコラボ配信による話題化
- チャンネル登録者を起点としたクチコミの広がり
- グッズやイベントとのクロスメディア展開
- 海外ファンを含めたグローバルなリーチ
タイアップの形態
Vtuberが関わるアニメ主題歌のタイアップには、いくつかの典型的な形態があります。
どのパターンに当てはまるかを意識して作品を見れば、プロモーションの設計意図も読み取りやすくなります。
| 形態 | 内容のイメージ |
|---|---|
| オープニングテーマ | 作品の顔としてVtuberの歌声を前面に押し出す形 |
| エンディングテーマ | 物語の余韻を落ち着いた楽曲で包み込む形 |
| 挿入歌 | クライマックスシーンなどで感情を高めるための楽曲起用 |
| イメージソング | 番組本編外のプロモーションで作品世界を伝えるための楽曲 |
| コラボユニット | 複数のVtuberが組んだ期間限定ユニットによる主題歌企画 |
Vtuberによるアニメ主題歌の魅力
次に、Vtuberがアニメ主題歌を歌うからこそ生まれる魅力や、従来のアニソンとは違った楽しみどころについて整理していきます。
キャラクター性と歌声が一体となった表現や、配信ならではの展開など、Vtuberならではの強みが数多く存在します。
こうしたポイントを意識すると、同じ楽曲でもより深く味わえるようになります。
キャラクター性の一体感
Vtuberはビジュアルと人格がセットになったキャラクターとして活動しているため、歌詞やMVの演出とキャラクター性が強く結びつきます。
アニメ側のキャラクターとVtuberのキャラクターが相互に響き合うことで、作品全体としての「推しやすさ」が高まることも多いです。
ファンはアニメの登場人物とVtuberの両方を応援する感覚になり、コンテンツへの愛着がより強くなります。
キャラクターIP同士のコラボとして見たときにも、長期的な展開が期待できる組み合わせだと言えるでしょう。
配信との連動企画
Vtuberが主題歌を担当すると、その楽曲を軸にした配信企画が数多く行われる点も大きな魅力です。
視聴者はアニメの放送と配信を行き来しながら、同じ楽曲をさまざまな角度から楽しめます。
- 主題歌リリース記念の歌配信や耐久配信
- アニメ公式との合同生放送やトーク番組
- MVやノンクレジット映像の同時視聴企画
- カバー企画やリミックス企画への発展
ファンが感じる価値
Vtuberのアニメ主題歌は、単に「好きな人が歌っている曲」という以上の価値をファンにもたらします。
どのような価値を感じやすいのかを表に整理すると、応援のモチベーションの源泉が見えやすくなります。
| 価値 | 具体的なイメージ |
|---|---|
| 成長の物語 | 配信者として活動してきたVtuberが大舞台に立つ感動 |
| 共有体験 | 放送や配信を通じてリアルタイムで喜びを分かち合える体験 |
| 作品理解 | 歌詞や映像から作品世界への理解が深まる感覚 |
| コレクション | CDやグッズを通じて応援の証を形として残せる満足感 |
| コミュニティ | 同じ主題歌をきっかけにファン同士で交流が生まれる場 |
Vtuberのアニメ主題歌をさらに楽しむ方法
ここでは、視聴者としてVtuberのアニメ主題歌をより深く楽しむための具体的なポイントを紹介します。
情報の集め方や配信サービスの活用法、イベントへの参加など、少し意識するだけで体験の密度は大きく変わります。
自分のライフスタイルに合った楽しみ方を組み合わせていくのがおすすめです。
最新タイアップ情報の探し方
Vtuberとアニメ主題歌の新しいタイアップ情報は、複数の情報源を押さえておくことで追いかけやすくなります。
公式発表のタイミングを逃さないよう、日常的な情報収集の習慣をつくると良いでしょう。
- アニメ公式サイトや公式Xアカウントのフォロー
- Vtuber本人のチャンネル登録やメンバーシップ加入
- アニソン系ニュースサイトの定期的な確認
- 音楽配信サービスの新着プレイリストのチェック
音楽配信サービスの活用
近年のアニメ主題歌は、サブスクリプション型の音楽配信サービスで配信されるケースが一般的になっています。
複数サービスの特徴を理解しておくと、自分に合った環境でVtuberの主題歌を楽しみやすくなります。
| サービス | 主な特徴 |
|---|---|
| Spotify | 公式プレイリストやユーザー作成リストが豊富で発見性が高い |
| Apple Music | ハイレゾ対応や歌詞表示機能が充実している |
| LINE MUSIC | LINEプロフィールとの連携や若年層ユーザーの多さが魅力 |
| Amazon Music | Amazonの他サービスと併用しやすくコスパを重視しやすい |
| YouTube Music | MVやライブ映像と合わせて楽しみやすいプラットフォーム |
ライブやイベントでの体験
Vtuberがアニメ主題歌を歌う場合、オンラインライブやリアルイベントで楽曲を披露する機会も増えています。
配信ライブでのコールアンドレスポンスや、現地イベントでの一体感は、音源だけでは味わえない特別な体験です。
アニメの放送期間中に開催されるイベントでは、作品トークと主題歌ライブがセットになっていることも多く、作品理解も深まります。
タイムシフト機能やアーカイブ配信を活用すれば、リアルタイム参加が難しい人でも楽しみやすくなります。
Vtuberとアニメ主題歌が切り開くこれからの展望
Vtuberが担当するアニメ主題歌は、まだ始まったばかりの新しい潮流であり、今後も事例は増え続けると考えられます。
国民的作品とのコラボや海外Vtuberの起用など、既に多様なタイアップが動き始めており、アニソンシーンに新しい価値をもたらしています。
視聴者としては、楽曲単体だけでなく、配信やイベントを含めた総合的な体験として受け止めることで、より深くこのムーブメントを楽しめるでしょう。
自分の推しVtuberがいつかアニメ主題歌を担当する日を想像しながら、現在進行形で広がるVtuberとアニメ主題歌の世界を追いかけてみてください。

