VTuberとして事務所に所属したいと考えたときに最初に悩むのがどの事務所を選べばよいかという点です。
ここではVTuber事務所のおすすめランキングとあわせてメリットやデメリット選び方の基準までを整理し自分に合う所属先を見つけるための情報をまとめます。
個人勢として活動している人やこれからデビューしたい人でもイメージしやすいように難しい専門用語はできるだけ避けて解説します。
事務所ごとのカラーやサポート体制の違いも紹介するので比較しながら読んでみてください。
VTuber事務所のおすすめランキング7選で自分に合う所属先を見つける
まずは人気や実績配信スタイルやサポート体制などを総合的に見てVTuber事務所のおすすめランキングを7社にしぼって紹介します。
それぞれの事務所が得意としているジャンルや雰囲気が大きく異なるため自分のやりたい活動イメージと照らし合わせながら候補を絞り込んでいきましょう。
ここで挙げる順番は規模感や話題性を踏まえたおおまかな目安であり必ずしも優劣を断定するものではありません。
気になる事務所があればこのあとの選び方のセクションも参考にしながら最終的な応募先を考えてみてください。
ホロライブプロダクション
ホロライブプロダクションは世界最大級のVTuber事務所でアイドル性の高い配信や大規模な音楽イベントまで幅広く展開しているのが特徴です。
女性タレントを中心としたグループ構成で歌やダンスビジュアル面も含めて総合的に活動したい人に向いています。
3Dライブや大型コラボ企画など事務所側の制作リソースが非常に豊富なため一人では実現しにくい規模の企画に挑戦できる点も魅力です。
その分オーディションの倍率は高くなりやすいので実績や継続的な配信経験を積んだうえで挑戦する人が多い傾向にあります。
| 名称 | ホロライブプロダクション |
|---|---|
| 事務所規模 | 大手 |
| 特徴 | アイドル路線と大型ライブ展開 |
| 所属VTuber | 女性中心のタレントグループ |
| サポート | 3D配信スタジオや制作陣が充実 |
| おすすめタイプ | 歌やライブ活動を軸にしたい人 |
にじさんじ
にじさんじは多彩なライバーが数多く所属する国内最大級のVTuber事務所で雑談トーク企画配信など幅広いスタイルが共存しているのが特徴です。
ゲーム歌バラエティ企画などジャンルを問わずに自由度の高い配信をしたい人に向いておりコラボの機会も非常に多くあります。
所属人数が多いぶんリスナー側から見ても新しい推しを見つけやすく箱全体で盛り上がりやすい環境が整っています。
その一方でライバー同士や運営とのコミュニケーション力が求められる場面も多くチームで動くことが好きな人に相性の良い事務所です。
| 名称 | にじさんじ |
|---|---|
| 事務所規模 | 大手 |
| 特徴 | 多様な配信スタイルと大所帯 |
| 所属VTuber | 男女混合のバーチャルライバー |
| サポート | イベントやグッズ展開が豊富 |
| おすすめタイプ | 企画力やトーク力を生かしたい人 |
ぶいすぽっ!
ぶいすぽっ!はゲーム特にFPSやeスポーツ系の配信に強みを持つVTuber事務所でゲームが生活の中心というレベルで打ち込みたい人に向いています。
大会やカスタム参加が多く視聴者もゲーム好きが集まりやすいためプレイの上達と配信活動を両立させたい人にとって理想的な環境です。
配信頻度が高めのタレントが多く練習量や努力がそのまま評価されやすい文化が根付いている点も特徴です。
ゲーム以外の活動ももちろん可能ですがまずはゲームスキルやチームプレイを武器にしたい人におすすめの事務所だと言えます。
| 名称 | ぶいすぽっ! |
|---|---|
| 事務所規模 | 中堅 |
| 特徴 | ゲーム特化のeスポーツ系プロジェクト |
| 所属VTuber | ゲーム配信がメインのタレント |
| サポート | 大会やイベントへの参加支援 |
| おすすめタイプ | FPSや対戦ゲームが得意な人 |
Neo-Porte
Neo-Porteは人気VTuberやプロゲーミングチームクリエイターが運営に関わる事務所でゲームと歌の両面で高いクオリティを目指している点が特徴です。
ストイックにスキルを磨きつつもおしゃれな世界観やブランディングを大切にしたい人と相性が良い傾向があります。
少数精鋭寄りの体制でタレント一人ひとりへのサポート密度が比較的高いとされており成長意欲の強い人に向いた環境です。
オーディションでは実績だけでなく世界観や将来像なども重視されると考えられるため自分の強みを言語化しておくことが重要になります。
| 名称 | Neo-Porte |
|---|---|
| 事務所規模 | 中堅 |
| 特徴 | ゲームと音楽のハイブリッド路線 |
| 所属VTuber | 実力派志向のタレント |
| サポート | ブランディングやクリエイティブ支援 |
| おすすめタイプ | 世界観とスキルを両立させたい人 |
ななしいんく(774inc.)
ななしいんくは複数のVTuberグループを束ねる事務所でアイドル路線とバラエティ要素のバランスが良い箱として知られています。
箱推し文化が強くグループ全体での大型企画やライブイベントも多いため仲間と一緒にステージを作り上げたい人に向いています。
個性の強いキャラクターが多い一方で全体としてはあたたかい雰囲気があり視聴者との距離感も近い印象の事務所です。
歌やトークに加えてキャラクター性を大切にしながら長く活動していきたい人には魅力的な選択肢になるでしょう。
| 名称 | ななしいんく(774inc.) |
|---|---|
| 事務所規模 | 中堅 |
| 特徴 | 複数グループを擁する箱推し向け事務所 |
| 所属VTuber | 個性豊かなアイドル系タレント |
| サポート | ライブやグッズ展開の機会 |
| おすすめタイプ | 箱全体での活動を楽しみたい人 |
Re:AcT
Re:AcTは歌や音楽活動に力を入れているVTuber事務所で歌ってみたやオリジナル楽曲など音楽制作を本格的に行いたい人に向いています。
ボーカルトレーニングや楽曲提供イベント出演など音楽面のサポートが手厚いとされており歌を主軸にしたい人には心強い環境です。
配信だけでなく音源リリースやライブ出演を通じてアーティストとしての活動を広げやすい点も大きな魅力です。
音感や歌唱力に自信がありVTuberという形でアーティスト活動をしたい人は候補に入れておきたい事務所だと言えます。
| 名称 | Re:AcT |
|---|---|
| 事務所規模 | 中堅 |
| 特徴 | 音楽活動に特化した路線 |
| 所属VTuber | 歌唱力の高いタレント |
| サポート | 楽曲制作やボーカル指導の支援 |
| おすすめタイプ | 歌をメインに活躍したい人 |
その他の有力事務所
上記以外にも新設のVTuber事務所やVライバー寄りの事務所など選択肢は年々増えており特定の配信アプリに特化した事務所も登場しています。
ランキング上位の大手や中堅だけが正解というわけではなく自分の活動スタイルや目標に合うかどうかで見極めることが重要です。
規模が小さめの事務所はそのぶん一人ひとりへのフォローが手厚いケースも多く成長フェーズの箱と一緒に大きくなっていく楽しさもあります。
気になった事務所があれば公式サイトや配信アーカイブを必ずチェックして雰囲気やマネジメント方針を確認しておきましょう。
| 名称 | 新設や特化型の各事務所 |
|---|---|
| 事務所規模 | 小規模から中堅までさまざま |
| 特徴 | 特定ジャンルや配信アプリに特化 |
| 所属VTuber | ニッチな分野で活動するタレント |
| サポート | 少人数制での個別フォロー |
| おすすめタイプ | 得意分野に特化して伸ばしたい人 |
VTuber事務所に所属する主なメリット
ここからはVTuber事務所に所属することで得られる主なメリットを整理していきます。
個人勢として活動する場合と比べてどのようなサポートやチャンスを得られるのかを理解しておくと応募するかどうかの判断がしやすくなります。
すべての事務所が同じレベルの支援を提供しているわけではないため自分が重視したいメリットを明確にしておきましょう。
機材サポート
多くのVTuber事務所では配信用のPCオーディオインターフェースマイクなどある程度の機材サポートが用意されています。
個人でそろえると高額になりがちな環境を事務所側が整えてくれることで初期費用の負担をおさえつつ活動をスタートしやすくなります。
3D配信やスタジオ収録が可能な事務所であれば個人では難しいクオリティのコンテンツも制作できるようになります。
マネジメント体制
タレントマネージャーやスタッフによるスケジュール管理や案件調整は事務所所属ならではの大きなメリットです。
配信や制作に集中しやすくなるだけでなくトラブル対応や炎上リスクへの備えなどもプロの視点でサポートしてもらえます。
特に企業タイアップやイベント出演など個人だけでは交渉が難しい案件を獲得しやすくなる点は収益面でも大きなプラスです。
- スケジュール調整の代行
- 企業案件やイベントの窓口
- トラブル発生時の初期対応
- 長期的な活動プランの相談
ブランド力
大手や有名事務所に所属しているという事実そのものが一種の信頼につながり新規リスナーにも見つけてもらいやすくなります。
箱推し文化の強い事務所であれば既存ファンが新しいタレントも応援してくれる空気がありデビュー直後から一定の視聴者を獲得しやすいです。
事務所としての広告展開やイベント出展も積極的に行われるため自分一人では届かない層に名前を知ってもらえるチャンスが広がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 認知度 | 箱ブランドによる信頼感 |
| 集客力 | 箱推しファンからの流入 |
| 露出機会 | イベントやコラボへの参加 |
コラボ環境
同じ事務所の仲間が多いほどコラボ配信やユニット企画を組みやすく活動の幅が広がりやすくなります。
自分一人では思いつかないような企画も仲間とアイデアを出し合うことで生まれやすくモチベーションの維持にもつながります。
また新人同士で切磋琢磨できる環境があると配信の質も上げやすく成長スピードが早くなる傾向があります。
VTuber事務所所属のデメリット
メリットが多い一方でVTuber事務所に所属することにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。
事務所に入る前にデメリットを正しく理解しておかないと後から思っていた環境と違ったと感じてしまう可能性があります。
ここでは特に確認しておきたいポイントをピックアップして解説します。
収益分配
事務所所属になるとスーパーチャットや広告収益グッズ売上などの収益は事務所とタレントの間で分配される形が一般的です。
サポートの対価として一定の割合を事務所に渡すこと自体は自然ですが分配率や経費の扱いを理解しておかないと不満につながる可能性があります。
同じ売上でも個人勢と比べると手取りが少なくなる場合があるためサポート内容と収益分配のバランスを冷静に見極めることが重要です。
| 項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 分配率 | 事務所側の取り分の割合 |
| 経費 | 機材や制作費の扱い |
| 最低保証 | 固定報酬や保証の有無 |
活動の自由度
事務所によっては配信内容やコラボ先使用できるプラットフォームなどに一定のルールが設けられています。
コンプライアンスやブランド保護の観点から制限がかかるケースも多く自由にやりたいことだけを追求したい人には窮屈に感じる可能性があります。
自分が特にやりたいジャンルの企画が事務所の方針とどの程度マッチしているかは事前に確認しておきたいポイントです。
- 配信内容のガイドライン
- コラボ時の申請フロー
- 二次創作やグッズ販売のルール
ブラック体質のリスク
残念ながらVTuber業界にはまだ運営体制が整っていない事務所も存在し過度なノルマや不透明な契約内容が問題になる例も報告されています。
デビュー前に甘い言葉だけを強調する事務所には注意が必要で契約書の内容や口コミなどをできる限り確認してから判断することが重要です。
不安な点がある場合は第三者に契約書を見てもらうなど安全面を最優先にした行動を心がけましょう。
VTuber事務所を選ぶ判断基準
ここでは数多くあるVTuber事務所の中から自分に合う所属先を選ぶための判断基準を整理します。
ランキング上位だからという理由だけで決めてしまうと実際の活動スタイルとミスマッチが起きる可能性があるため複数の軸で比較することが大切です。
それぞれの基準について具体的にどこを見ればよいのかもあわせて確認していきましょう。
活動ジャンル
まず重要なのが自分がどのようなジャンルで活動したいかと事務所側が得意としているジャンルが一致しているかどうかです。
歌を中心に活動したいのかゲーム配信を極めたいのか雑談やトークバラエティで勝負したいのかによって相性の良い事務所は大きく変わります。
所属タレントの配信アーカイブをいくつか視聴すると事務所全体のカラーをつかみやすくなります。
- ゲーム特化型の事務所
- 音楽特化型の事務所
- 総合エンタメ型の事務所
- 特定プラットフォーム特化型の事務所
サポート内容
機材提供やイラスト制作スタジオ利用などどこまでを事務所が負担してくれるのかは事務所によって大きく異なります。
自分で用意できる部分と事務所に期待したい部分を整理したうえでそれに合うサポート内容かどうかを確認しましょう。
サポートが手厚い事務所ほど分配率が高くなる傾向もあるため全体のバランスを見ることが大切です。
| 項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 機材提供 | PCや配信機材の支給有無 |
| 制作支援 | イラストや楽曲制作の体制 |
| 教育制度 | 配信ノウハウ講習や相談窓口 |
契約条件
契約期間や更新条件活動休止時の扱いなど契約面の条件も事務所選びでは見逃せないポイントです。
途中で方向転換をしたくなった場合にどの程度柔軟に対応してもらえるかも重要で拘束が強すぎる契約は慎重に検討する必要があります。
将来的に個人活動へ移行する可能性がある場合は権利関係やキャラクターの扱いについても必ず確認しておきましょう。
所属実績
これまでにどのようなVTuberが所属しているかまたそこからどのような成功事例が生まれているかも事務所を見るうえでの重要な手がかりになります。
自分が憧れているタレントや近い方向性のタレントが多い事務所は活動イメージを共有しやすく心強い環境になりやすいです。
一方で卒業やトラブルの頻度が高い事務所は内部の体制に課題を抱えている可能性もあるため慎重に情報を集めましょう。
VTuber事務所オーディションの準備ポイント
最後に実際にVTuber事務所のオーディションへ応募する際に意識しておきたい準備ポイントを整理します。
人気事務所のオーディションは倍率が高いため思いつきで応募するのではなく事前準備で差をつけることが重要です。
ここで挙げる内容をチェックしながら自分なりの強みを整理しておきましょう。
自己分析
まずは自分がどのようなキャラクターでどんな配信をしたいのかを言語化する自己分析から始めることが大切です。
好きなコンテンツや得意分野これまでの経験などを書き出して自分ならではの強みやストーリーを見つけていきます。
面接や書類で一貫したアピールができるように軸となるテーマを一つ決めておくと印象に残りやすくなります。
- 得意なジャンルやスキル
- 配信で届けたい価値
- 長期的な活動の目標像
配信環境
オーディションによっては実際の配信アーカイブや歌ってみた動画の提出が求められるため最低限の配信環境は整えておきたいところです。
高価な機材をいきなりそろえる必要はありませんが音割れやノイズが少ないマイクや安定した回線環境は準備しておくと安心です。
普段から配信サイトで活動しておくと操作に慣れるだけでなく継続力のアピールにもつながります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| マイク | USBコンデンサーマイク以上 |
| 回線 | 上り下りともに安定した速度 |
| 配信経験 | 数十時間程度の実績 |
応募書類
エントリーシートやプロフィールシートでは事務所側が短時間であなたの魅力を把握できるように分かりやすい情報整理が求められます。
自己PR欄にはエピソードを交えながら具体的にを書き志望動機にはその事務所でなければならない理由を盛り込むと伝わりやすくなります。
誤字脱字が多いと印象が悪くなるため提出前に必ず見直しを行い可能であれば第三者にもチェックしてもらいましょう。
動画審査
動画審査では話し方や声のトーンリアクションなど配信者としてのポテンシャルが総合的に見られます。
カメラの前で話すことに慣れていない場合は台本を用意して練習を重ねておくと本番でも落ち着いて自分を出しやすくなります。
完璧さよりも人柄や熱量が伝わることが大切なので自分らしさを意識しながら撮影に臨みましょう。
自分に合うVTuber事務所で長く活動するために
VTuber事務所は単に有名だからという理由で選ぶのではなく自分のやりたい活動ジャンルや価値観とどれだけマッチしているかで判断することが大切です。
ランキング上位の大手事務所は確かに大きなチャンスがありますが中堅や特化型の事務所にもそれぞれの強みがありあなたにとって最適な環境は人によって異なります。
メリットとデメリットを冷静に整理したうえで複数の事務所を比較し納得感のある選択をすることでモチベーションを保ちながら長く活動を続けやすくなります。
情報収集と自己分析をしっかり行い自分のペースで成長していけるVTuber事務所を見つけて理想の活動スタイルを形にしていきましょう。

