VTube Studioで自作や購入したVTuberモデルを動かしたいのに、モデルの入れ方が分からず止まっていませんか。
ここではPC版とスマホ版を使うときの違いや、必要なファイル構成、よくあるエラーの対処までを順番に整理します。
初めてでも迷わず配信までたどり着けるように、モデルフォルダの場所やバックアップのコツもあわせて詳しく説明します。
VTube StudioでVTuberモデルを入れる方法5ステップ
まずはVTube StudioにVTuberモデルを入れて表示するまでの全体の流れを5つのステップに分けて整理します。
PC版でのインポート手順をベースに、スマホ版への転送やトラッキングの初期設定までを一気に把握しましょう。
必要ファイル
VTube Studioに読み込めるのはLive2D Cubism形式の2Dモデルだけで、VRMなどの3Dモデルは使えません。
一般的なLive2Dモデル一式には、モデル本体のmodel3.jsonファイルとmoc3ファイル、テクスチャ画像、物理演算や表情設定用の各種jsonファイルが含まれます。
配布元からダウンロードしたモデルがzip形式の場合は、必ず事前に解凍してフォルダごと扱える状態にしておきます。
購入モデルの場合は、VTube Studio専用のvtube.jsonファイルが同梱されているかどうかも確認しておきましょう。
モデルフォルダ配置
PC版VTube Studioでは、アプリのインストールフォルダ内にあるLive2DModels内にモデルフォルダを配置するのが基本です。
Steam版の場合は、一般的にVTube Studio_Data内のStreamingAssetsフォルダの中にLive2DModelsというフォルダが用意されています。
Live2DModels直下にモデルの各ファイルをばらばらに置くのではなく、必ずモデルごとに1つのサブフォルダを作り、その中にファイル一式をまとめて入れます。
フォルダ名は後でモデル一覧に表示される名前にもなるので、自分が見て分かりやすい名前にしておくと管理しやすくなります。
PC版インポート操作
VTube Studioを起動したら、画面をダブルクリックして左側にメニューを表示し、一番上の人型アイコンからモデル選択画面を開きます。
モデル一覧の一番左にある「自分のモデルをインポート」ボタンを押すと、「フォルダを開く」というボタンが表示されます。
このボタンを押すと、先ほど説明したLive2DModelsフォルダが開くので、そこに自分のモデルフォルダを丸ごとコピーして追加します。
VTube Studioを再起動するとモデル一覧に新しいフォルダ名が表示されるので、それを選択すれば自分のモデルが読み込まれます。
スマホ版インポート操作
iPhoneやiPad版VTube Studioにモデルを直接入れたい場合は、iOSの「ファイル」アプリからVTube Studioフォルダ内のLive2DModelsフォルダにモデルフォルダをコピーします。
事前にzipを展開したLive2Dモデルのフォルダを長押しし、「移動」から「このiPhone内」→「VTube Studio」→「Live2DModels」とたどって貼り付けます。
Androidの場合も同様に、VTube Studioアプリが作成するフォルダ内のLive2DModelsにモデルフォルダをコピーするイメージです。
PC版でモデルを開き、VTube Studioの機能からスマホへ直接モデルを送る方法もあるので、転送が面倒な場合はこの機能も活用しましょう。
トラッキング設定
モデルの読み込み後は、自動表示されるオートセットアップ機能を使うと、顔や体の動きの基本的なトラッキング設定を自動で整えてくれます。
オートセットアップを一度完了させてから、細かい口の開き具合や目の感度などを自分の顔の動きに合わせて微調整していくと自然な動きになりやすいです。
照明が暗すぎたりカメラの画角が合っていなかったりすると、モデルがうまく動かない原因になるので、設定前にカメラの位置と明るさも確認します。
WebカメラではなくiPhoneトラッキングアプリを使う場合は、PCとスマホが同じネットワークにいるかどうかも合わせて確認しておきましょう。
シーン保存
モデルの位置や大きさ、背景の配置が決まったら、VTube Studioのシーン機能でレイアウトを保存しておくと便利です。
配信画面用、撮影用、サムネイル用など用途ごとにシーンを分けておくと、ワンクリックで目的に合った構図に切り替えられます。
シーンには複数のモデルやアイテムを含めることもできるため、コラボ用や雑談用など配信スタイルごとに作り分けておくと運用が楽になります。
一度決めたシーン構成は後からでも上書き保存できるので、最初は仮のレイアウトでも問題ありません。
モデルを入れる前に整えておきたいVTube Studioの準備
スムーズにモデルを入れて動かすためには、事前にPCやスマホ側の環境を整えておくことが大切です。
ここでは対応デバイスやOS、スペックの目安、ストレージや周辺機器の準備など、導入前に確認しておきたいポイントをまとめます。
推奨環境
VTube StudioはWindowsとmacOSのPC版に対応しており、スマホはiOSとAndroidで利用できます。
配信で使う場合は、CPUとGPUにある程度の余裕がないとトラッキングと配信ソフトを同時に動かすのが重くなることがあります。
公式サイトや配信者向けの記事を参考にしながら、最低動作環境ではなく余裕を持ったスペックを意識しておくと安心です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 対応OS | Windows 10以降 / macOS / iOS / Android |
| メモリ | 8GB以上推奨 |
| CPU | ミドルクラス以上の最新世代 |
| GPU | 配信やゲームと併用するなら専用GPU推奨 |
| ネット回線 | 有線LANまたは安定したWi-Fi環境 |
ストレージ管理
モデルのデータはテクスチャ画像が多いと容量が大きくなりがちなので、ストレージの空き容量にも余裕を持たせておきます。
VTube Studio用フォルダとは別に、元データのバックアップ用フォルダを用意しておくと、万が一破損してもすぐ復旧できます。
オンラインストレージとローカルディスクの両方にコピーを置くなど、二重以上の保管を意識すると安心です。
- 元モデルデータを保管するバックアップ用フォルダ
- VTube Studio用にコピーする作業用フォルダ
- オンラインストレージ上の保管場所
- 外付けストレージなどの物理バックアップ
カメラ選び
顔トラッキングにはWebカメラかスマホが必要で、画質よりも安定したフレームレートが出るかどうかが重要です。
ノートPC内蔵カメラでも動きますが、動きの精度や暗所での描画を考えると外付けカメラやスマホトラッキングのほうが快適なことが多いです。
メガネの反射や部屋の暗さが追従精度を落とすこともあるため、照明とカメラ位置を工夫して顔全体がしっかり映る環境を作りましょう。
マイクも同時に使うので、カメラにマイクが付いている場合でも、必要に応じて別途コンデンサーマイクなどを用意しておくと音質が向上します。
配信連携
OBSなどの配信ソフトと連携してVTuber配信を行う場合は、VTube Studioのキャプチャ方法も事前にイメージしておきます。
ウィンドウキャプチャやゲームキャプチャでVTube Studioの画面を取り込み、背景透過を活用して他のレイアウトと組み合わせる使い方が一般的です。
PC負荷を抑えるためには、配信ソフト側での解像度やエンコード設定も合わせて調整しておくと動作が軽くなります。
配信前にテスト配信を行い、モデルの動きと音声、BGMのバランスを確認しておくと本番でのトラブルを減らせます。
Live2Dモデルフォルダ構成の基本
VTube StudioはLive2Dモデルのフォルダ構成やファイル名を前提に読み込みを行うため、フォルダの作り方を理解しておくとトラブルを避けやすくなります。
ここでは必須ファイルの一覧や、Live2DModelsフォルダ内の構成例、ファイル名の付け方やバックアップの習慣を解説します。
必須ファイル一覧
Live2DモデルをVTube Studioで正しく動かすには、最低限必要なファイル一式がフォルダ内に揃っている必要があります。
特にmodel3.jsonファイルとmoc3ファイル、テクスチャ画像ファイルが欠けているとモデルが読み込めなかったり表示が崩れたりします。
配布モデルにVTube Studio用のvtube.jsonファイルが含まれている場合は、同じフォルダ内に配置しておくと設定情報をそのまま使えます。
- モデル本体のmodel3.jsonファイル
- moc3形式のモデルデータ
- テクスチャ画像ファイル群
- 表情やモーション用の設定ファイル
- VTube Studio用のvtube.jsonファイル
フォルダ構造例
PC版のVTube Studioでは、アプリフォルダ配下のLive2DModels内にモデルごとのフォルダを作る構成が推奨されています。
モデルファイルをLive2DModels直下に直接置くのではなく、「Live2DModels/モデル名」のようにサブフォルダを切ることが重要です。
複数モデルを運用する場合は、フォルダ名の先頭に制作者名や用途を付けると管理しやすくなります。
| 階層 | 例 |
|---|---|
| アプリフォルダ | VTube Studio_Data |
| 共通データ | StreamingAssets |
| モデル格納先 | Live2DModels |
| モデルフォルダ | Live2DModels/your_model_name |
| モデルファイル | your_model_name.model3.json など |
ファイル名の付け方
ファイル名に日本語や記号を多用すると、環境によっては読み込み時にエラーが出る場合があります。
モデルフォルダ名やファイル名には、半角英数字とアンダースコアを中心に使うとトラブルが少なくなります。
衣装違いや表情差分を管理するときは、フォルダ名やファイル名にバージョン番号や用途を含めると整理しやすくなります。
後から見返したときに誰が見ても内容が想像できる名前を意識しておくと、長期運用でも迷いにくくなります。
バックアップ習慣
Live2Dモデルの制作や改変を続けていると、誤操作でファイルを上書きしたり削除してしまうリスクがあります。
作業を始める前に元のモデルフォルダを丸ごとコピーして、日付付きのバックアップとして保存しておくと安心です。
バージョンごとのフォルダをまとめたアーカイブを定期的に作成し、外付けストレージやクラウドにも保管しておきましょう。
VTube Studioに入れているフォルダはあくまで「運用用」と割り切り、編集のベースには必ずバックアップ側を使う運用にしておくと安全です。
スマホ版VTube Studioでモデルを扱うときのポイント
スマホ版VTube Studioは、手軽に短い動画を撮ったり、PCなしでVTuberとして活動したりしたい人にも人気です。
ここではiPhoneとAndroidへのモデル転送方法や、スマホだけで運用する場合のメリットと注意点を整理します。
iPhone転送
iPhoneやiPadにモデルを入れる基本手順は、iOSの「ファイル」アプリでVTube Studioフォルダを開き、その中のLive2DModelsにモデルフォルダをコピーする流れです。
事前にPCやクラウドからiPhoneの「ファイル」にモデルフォルダを保存しておき、長押しメニューから「移動」を選んでLive2DModelsまでたどります。
コピーが完了したらVTube Studioを起動し、モデル一覧にフォルダ名が表示されているか確認して読み込みます。
大容量のモデルを転送する場合は、iPhone本体の空き容量も合わせて確認しておきましょう。
Android転送
Androidでは、ファイルマネージャーアプリからVTube Studioフォルダ内のLive2DModelsにアクセスし、そこへモデルフォルダをコピーします。
USBケーブルでPCと接続して直接コピーするか、クラウドストレージ経由でAndroid端末にモデルフォルダを移動する方法が一般的です。
機種やOSバージョンによってVTube Studioフォルダの場所が微妙に異なる場合があるので、初回は慎重にパスを確認しながら操作しましょう。
Android側でもフォルダ名やファイル名に特殊文字を使いすぎると読み込みエラーの原因になることがあるため注意が必要です。
スマホ運用の利点
スマホ版だけでモデルを動かす場合、PCを起動しなくても手軽に収録や配信ができるという大きな利点があります。
カメラとマイクが一体になっているため、別途Webカメラやオーディオインターフェイスを用意せずに始められます。
外出先でも短い動画やショートクリップをさっと録画できるので、SNS向けのコンテンツを量産したい人にも向いています。
PC版とスマホ版の両方に同じモデルを入れておけば、シーンに応じて端末を使い分けることもできます。
スマホ運用の注意点
スマホだけで長時間配信を続けると、端末の発熱やバッテリー消費が大きくなる点には注意が必要です。
端末の性能が足りない場合、モデルの動きがカクついたり音声との同期がずれたりすることがあります。
ストレージ容量も限られているため、不要になった録画データや古いモデルを定期的に整理しないと容量不足の原因になります。
配信の安定性を重視するなら、スマホはトラッキング専用にして、配信自体はPC版と配信ソフトを組み合わせて行う運用も検討してみましょう。
モデルが読み込めないときの対処法
モデルフォルダを入れたのにVTube Studio上で読み込めない、エラーが出るといったトラブルは、フォルダ構成やファイル形式の問題であることが多いです。
このセクションでは、代表的なエラーパターンと原因、チェックするべきポイントや対処の手順を整理します。
Live2Dファイルエラー
エラーメッセージでmodel3.jsonやmoc3ファイルの読み込みエラーが表示される場合、ファイルが欠けているかパスが間違っている可能性があります。
Live2DModels直下にファイルだけを置いていると読み込まれないため、必ず1つのサブフォルダを作りその中にファイル一式をまとめます。
ファイル名を変更した結果、json内で参照している名前と一致しなくなっているケースもあるので、制作元から配布された構成を極力そのまま維持しましょう。
| 症状 | 想定される原因 |
|---|---|
| ファイルが見つからないエラー | フォルダ階層やファイルパスの間違い |
| モデルが一覧に出ない | Live2DModels直下にファイルを直接配置している |
| 読み込み途中で止まる | 必要ファイルの欠落や名前変更の不整合 |
非対応形式
VTube StudioはLive2Dモデル専用のソフトのため、VRMなどの3Dモデル形式は読み込めません。
FaceRigや他のアプリで使っていた3DモデルをそのままVTube Studioにコピーしても、モデル一覧には表示されないかエラーになります。
手元のモデルが2Dか3Dか分からない場合は、配布サイトの説明文や拡張子を確認し、Live2D用と明記されているものだけを使うようにしましょう。
どうしても3Dモデルを使いたい場合は、VSeeFaceなどVRM対応の別ソフトを併用する選択肢も検討する必要があります。
表示崩れ
モデル自体は読み込めているのに、髪や服のパーツがずれて見えたり、口パクが意図通りに動かなかったりするケースもあります。
この場合は、VTube Studio側だけでなくLive2D側の設定やパラメータの紐付けに問題があることも多いです。
オートセットアップをやり直したり、制作元が用意している推奨設定の説明を確認したりして、トラッキングパラメータを見直します。
特定の表情だけがおかしい場合は、その表情に関連するモーションやパラメータだけを個別に調整していきましょう。
その他の不具合
モデルの追加直後にフリーズやクラッシュが発生する場合は、VTube Studio自体のバージョンやPC環境との相性が影響している可能性があります。
一度モデルフォルダを外に退避させた状態でVTube Studioを起動し、最新版へのアップデートや再インストールを試してみるのも有効です。
複数のモデルやアイテムを同時に読み込んでいると負荷が高くなり、動作が不安定になることもあります。
問題が切り分けられないときは、公式ドキュメントやコミュニティ掲示板を参照し、同じ症状の報告がないか確認してみましょう。
VTube Studioでモデルを入れて配信するまでの流れを整理
ここまで紹介してきたように、VTube StudioでVTuberモデルを入れて動かすには、ファイル構成の理解とフォルダ配置、インポート操作、トラッキング設定といういくつかの段階があります。
最初にPCやスマホの環境を整え、Live2DModelsフォルダ内にモデルフォルダを正しく配置し、オートセットアップで基本設定を済ませておけば、多くのトラブルは事前に防げます。
スマホ版を併用すれば、PC配信だけでなく短い動画撮影や外出先での収録など、活動の幅も大きく広がります。
モデルが読み込めないときも、フォルダ構成や対応形式を一つずつ確認していけば必ず原因にたどり着けるので、この記事を道標にしながら自分のペースでVTuber環境を整えていきましょう。

